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9 試験結果
その日、私は井戸で近所のおばさんたちと一緒に洗濯をしていた。

盥の中に洗濯物と水を入れ、少量の青い色をした液体を少量入れ、洗濯板で擦る。

見る見る間に泡と一緒に黒い液体が水の中に溶け出してくる。

青の中和剤が洗濯に適していると発見されたのはここ数年らしく、元の材料が毒性の無いただの水のせいか、すこぶる環境に良い一品となっている。

そのまま川などに流しても、現代社会のような問題は無い。

多少は汚水で川が汚れることはあるかもしれないが、自然の自浄作用の範囲内に収まっているようだ。

洗濯物の洗いだけ終わり、さて濯ぐかと言う時に、手紙の配達人がやってきた。

「えーと、フレイ・ローゼンさんにお手紙が届いてます」
「あ、はいはい」

軽く手を服で拭いて、手紙を受け取る。

差出人はアカデミー。封を開け、何枚か入っている紙の一番最初を見る。

アカデミーの紋章の透かしが入った、アカデミー専用の紙には合格のご案内の文字が書かれてあった。

一度目を瞑り、深呼吸をして再び紙を見ても文字は変わらない。

「やったー!」

万歳をして、その場でぴょんぴょん跳ねる私におばさんたちは何事かと聞いてきたので、アカデミーに合格したことを伝えた。

「すごいじゃないか!」
「錬金術士になったら、中和剤の入手が楽になるねぇ。フレイちゃん、ぜひうちらでも気軽に買えるお店を作っておくれ」
「洗濯はうちらがやっておくから、ジークさんたちに知らせておいで」

私から洗濯物を奪うと、おばちゃんたちが濯ぎ始める。

「ありがとう、おばさん。いってくるね!」

私は手紙を手にジークおじさんが働く詰め所へと走ったのだった。




私から合格を聞いたジークおじさんは、頑張ったご褒美に今夜は外食にすると言い出し、今日の夕食は外で食べることになったのだった。

なんでも、イイ店を知っているらしい。

ジークおじさん、家では滅多に飲まないけど、お酒大好きだもんなぁ。

今日はお祝い事だから羽目を外して飲むのだろう。
簡単アイテム説明

中和剤(青):へーベル湖の水から作られた、異なる属性の物質を混ぜ合わせる為の薬品。一般市民には衣類用の洗剤として使われている。




話が短いので、2話同時にアップします。
短いけれど、場面的にちょうどいい切り方なんですよ。


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