河野裕一の事件簿! 4殺目(8/8)縦書き表示RDF




一応、この話がエピローグのつもりです・・・。
最後までご堪能して下さい。
因みに、非科学的な事なので意義のある方は読まないで下さい。
子供の夢を破壊します。
お婆ちゃんが言っていた。
子供は宝物・・・この世でもっとも罪深いものは、その宝物を傷つける者だ。


河野裕一の事件簿! 4殺目
作:Daisy Wig



夢か現実か、あの世とこの世の狭間!


裕一は201の部屋にで布団に潜っていた・・・。
裕一は夢を見た・・・。

裕一:「こ、これは・・・。
さっきの夢?」
そう言うと、目の前に可愛くて麻木 久仁子にそっくりな一人の女性が現れた。
それも、先ほどとは違って鮮明にだ。
美和子:「私、高木 美和子よ。
さっきはちゃんと話す前に消えちゃって御免ね・・・。
でもあれは、5年前に私が殺した桐山 景がやった事なの・・・。
だから、その・・・気にしないでね。
それから、私を殺した犯人・・・。
暴いてくれありがとう。」
高木は礼を言った・・・。
いやいや、これは夢だ。
美和子:「ふふ、夢だと思ってるのね。
でもこれは夢じゃないわ。
私が貴方を肉体から一時的に魂を出してあの世とこの世の狭間に連れてきたの・・・。
要するに幽体離脱をしてるって事よ。
信じないのなら抓ってみたらどうかしら?」
裕一は無意識の内に頬を抓った・・・。
痛かった、かなり痛かった・・・。
裕一:「夢・・・じゃない・・・。
そうだ、5年前の事なんだけど・・・。
その、何で自首しなかったの?」
美和子:「自首はしたわ。
でも、あれは正当防衛だったのよ。」
正当防衛?
美和子は5年前の事を映像で見せた。
裕一:「こ、これは?」
美和子:「私の記憶・・・。」
裕一は美和子の記憶の中で橋を渡っていた・・・。
まるで自分の体験の様に・・・。
すると、裕一の目の前から一人の女性が走って来た・・・。
裕一:「彼女は?」
美和子:「彼女は桐山 景・・・。」
桐山は止まる気配も無く裕一に向かって来た・・・。
そして、ぶつかって二人は転倒した。
裕一:「い、痛ぇ!
な、何で感覚が!?」
美和子:「今、貴方は過去の私に憑依してるのよ。」
霊ってそんな事も出来るんだと妙に感心する裕一。
景:「ちょっと、あんた何処見て歩いてんのよ!」
裕一・美和子:「そ、そっちからぶつかって来たんだろ!?」
と、裕一と高木の声が一緒に出た。
裕一:「え、これってどうなってるの?」
美和子:「言ったでしょ、貴方は過去の私に憑依してるの。
憑依してる訳だから、外で生きてる人と会話は当然出来るわ。」
景は高木に突っかかって来た。
景:「何よその言い方!?
貴方、礼儀の一つも知らない訳?
まず、人とぶつかったら謝る。
それが礼儀ってもんでしょ!?」
そう言って、高木に掴み掛かった。
掴み掛かった景は橋から美和子を落とそうとした。
裕一・美和子:「な、何すんのよ!?」
裕一は高木の声と共にそう言った。
突然出た女言葉だ。
景:「私はね、礼儀がなってない奴が大嫌いなの!
特にあんたみたいな奴がね!
あんたなんか、橋から突き落として殺してやる!」
二人は数分ほどやり合った。
裕一・美和子:「私には、まだまだ沢山やりたい事があるの。
あ、あんたなんかに・・・。
殺されてたまるもんですか!」
裕一は最後の力を振り絞って景を押し返した。
そして、力を入れて一気に景を投げ飛ばした。
すると、景が橋から落ちて行った・・・。
景:「そ、そんな・・・。」
景はみるみる内に落ちて行き、やがて川に沈んだ。
裕一は唖然とした。
裕一:「・・・・・・。
こ、こ、こ、殺したのって・・・。
お、お、お、お、お、俺!?」
美和子:「そうとしか言えないわね。
だって、あのときの私の身体は貴方が支配権を握っていたんですもの。」
裕一:「あの時?」
美和子:「うん、あの時。
5年前、橋を歩いてたら突然と身体が言う事を聞かなくなったのよ。
そう思った瞬間、私の身体は勝手に動き出したの・・・。
そしたら、目の前から桐山 景が走って来てぶつかって・・・。
次に出た言葉は私が言おうとした事じゃなかった。」
裕一:「俺が出した言葉・・・。」
美和子:「そう、貴方の言葉・・・。」
そんな事を話していると、場面がいきなり例の食堂に変わった・・・。
裕一:「こ、此処は?」
美和子:「私が殺された旅館の食堂よ。」
裕一:「ひぇっ!
じゃあ、俺は毒を飲んで死ぬ?」
美和子:「いいえ、死ぬのは私だけよ。
私が死んだ瞬間、貴方は体外へ放出されて元の世界に戻る・・・。
けど、毒を飲んだ苦しさはそのまま伝わるわ。」
裕一:「うわ、ひでぇ!」
美和子:「しょうがないわよ、私の身体に憑依してるんだから。」
高木は食堂の席に座っていた・・・。
一人の男が近付いて来た・・・。
その男は、犯人の緑山 拓海だった。
拓海:「貴方が高木 美和子さんですね?」
裕一・美和子:「えぇ、そうですけど貴方は?」
拓海:「私立探偵の緑山です。
例の脅迫状の事で声を掛けました。」
裕一・美和子:「じゃあ、早速話を聞いて下さいますか?」
緑山は「分かりました」と言いながら高木のコップに何かをした・・・。
だが、裕一はそれを見逃さなかった。
裕一・美和子:「てめぇ、何青酸カリ入りの氷入れてんだよ!?」
と、突っ込んだ瞬間に「ハッ」と気付いて口を押さえた。
美和子:「ば、馬鹿っ、何やってるのよ!?」
裕一:「御免・・・。
もしかして、今ので歴史とか変わっちゃう?」
美和子:「変わっちゃうに決まってるでしょ!」
そう言うと、高木の霊魂は薄くなって行った・・・。
裕一:「でも、そうすれば君は生き返るから良いんじゃない?」
美和子:「だ、駄目よそんな事したら。
そんな事したら、貴方と私の魂が融合してしまうわ・・・。」
高木は突然訳の分からない事を言った。
裕一:「はぁ、何訳の分からない事を・・・。」
美和子:「私が貴方になるか貴方が私になるかのどっちかの事が起きるって言ってるの!」
そんな事を話しながら緑山との会話は進んでいた。
拓海:「なぜ分かったんだ?」
と、怖い顔をして言った・・・。
裕一・美和子:「私には全てを見通す力があるのよ。」
と、高木に憑依してる裕一は誤魔化した。
拓海:「くっ・・・。」
緑山はそのまま去ってしまった・・・。
裕一は「何だアイツ・・・。」と心の中で思った・・・。
そして、コップの水を一口飲んだ・・・。
しかし、そのコップは緑山が先ほど青酸カリを入れた物で気付いた時には時既に遅し。
青酸カリが体内で科学反応を起こして青酸ガスを発生させた後だった・・・。
裕一・美和子:「(くっ、高木さんはこうやって死んだのか・・・。
って事は、高木さんを殺したのは俺って事か!?)」
高木に憑依した裕一はそう思いながら喉を押さえてその場に倒れた。
すると、裕一と高木の霊体は同時に肉体から放出された・・・。
美和子:「私、死んだのね・・・。」
霊体の高木はそう呟いた。
裕一:「ごめん、俺のせいだ・・・。」
裕一は高木に謝った・・・。
美和子:「き、君は・・・私の中に入ってた?」
裕一:「あぁ・・・。」
美和子:「私が死んだの、貴方のせいじゃないわ。
あの男が毒を入れたのがいけないのよ。
お願い、あの男を牢屋に入れて!」
それは無理なご相談ですね。
裕一:「それは、あそこで食事をしてるもう一人の俺に頼んでよ。」
裕一は過去の自分に指差して言った・・・。
すると、裕一は元の時代へ引っ張られるように戻された・・・。
裕一:「こ、此処は・・・。」
美和子:「元の世界よ。」
裕一:「と言う事は、此処は俺が眠ってる部屋?」
美和子:「そうよ・・・。
ありがとうね、歴史変えないでくれて。」
裕一:「いや、あれは無意識の内にと言うか何と言うか・・・。」
と、誤魔化した・・・。
美和子:「そんな事よりそろそろ肉体に戻った方が良いわよ。
早くしないと肉体と霊体を結んでいるシルバーコードって言う紐が切れちゃうわ。」
裕一:「え、でもどうやって戻れば?」
美和子:「肉体に重なれば戻れるわ。」
裕一は騙されたと思いながら肉体に重なった・・・。
すると、高木の言った通りに肉体に戻る事が出来た。
肉体に戻った裕一は直ぐ目を開けた。
裕一:「高木さん、戻れたよ。」
裕一は高木にそう言った。
美和子:「あ、貴方、私の姿が見えるの!?
私は霊体なのよ、見える筈が・・・。」
裕一:「そう言えば、何でだろう?」
美和子:「きっと、幽体離脱をした時に能力が開花されたのね。」
この時からだった・・・。
裕一には誰にも見えない者が見える様になったのは・・・。
暫くすると、朝の光が差し込んで来た・・・。
裕一は起きあがった・・・。
すると、どこからともなく市ノ瀬が現れて裕一に抱きついて来た。
数葉:「ゆういっちく〜ん、おっはよ〜。」
裕一:「お、おう。
数葉、朝早くから元気良いな。」
数葉:「だってぇ、今日は東京に帰る日でしょ?
だから早起きしたんですぅ。
早く支度して帰るですぅ。」
裕一:「い、いっけねぇ!
忘れてた〜!」
と、裕一をどこかで見てた高木が聞こえない様に「クスクスッ」と笑う。
こうして、裕一は帰り支度をして市ノ瀬を連れてとっとと東京へ帰って行った・・・。




5殺目と6殺目が気にくわなかったから自主的に削除した事を此処で通知致します。














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