第1話:不幸?&幸?の始まり
俺と、榎本、そして、神崎 桜という美少女二人と俺が、玄関で鉢合わせ状態。
俺はまだ、目の前にあの美少女がいることに、まだ頭の整理がつかないでいた。
「は?ホントにあの娘??マジで・・・。」
こんな感じの事をブツブツとつぶやいていた。
「おはようございますっ。楠木さんの隣の家に引っ越してきた神崎 桜っていいます。これからよろしくお願いします。」
「おぉっ!かわいい!!私、榎本 茜っ!!私の家もこの家の目の前だからっ!!よろしくネ♪」
「そうなんですかぁ!?じゃぁ今度うかがいますね♪」
・・・・・・・・友好を深めてやがる。二人はガッチリと握手を交わしていた。
出遅れた俺だが、しっかり自己紹介はするべきだ。と思い、「俺は楠木はる・・・。」そう言おうとした瞬間。
「おじゃましまーす♪」榎本が勝手に俺ん家に上がりこんで来た。
「しまーす♪」そしてそれに便乗する神崎 桜。
「お、おい!ちょっ・・・まてよっ!」
「いーだろぉ♪歓迎会ってやつだよ♪」
ニコっと笑って榎本がそう言った。
「う・・・・・・・・。」
くっそぉ。あの笑顔には勝てん・・・。
そして二人はリビングへと移動していった。
まさか俺の部屋に入るのではないかという期待と不安があったが、それは流石に無いようだ。
「春哉ぁ!ジュースと菓子ぃ!!」
榎本がエラそうに言う。
「・・・・・・・・・図々しい。」
俺はそうつぶやいたが、面と向かって言えない俺はどんだけヘタレなのかが自分でもわかった気がした。
しかし、俺はキッチリとジュースと適当な菓子を持ってってやった。う~、俺ってやさしいっ♪
「サンキュー♪」
「感謝しろ。」
「ありがとう。楠木君♪」
「いやいや、いいよいいよ♪」
「オイオイ!私と桜との反応が違いすぎない??」
「当たり前だろ?お客さんなんだから。」
本当の理由は・・・かわいいからである。とは言えない。
「じゃあ私は何なんだよ!」
「ついで。」
俺は冷たくそう言い放った。
「・・・・・・・・・・・後で殴ってやる。」
俺は今、幻聴が聞こえた気がした。いや、きっと幻聴である。
リビングにはテーブルがあるから、俺達はそこで色々と話す事にした。
「えっと、申し遅れましたが、俺の名前は楠木春哉。春哉って呼んでくれ。ご近所どうし、仲良くしようぜ。」
「春哉君・・・・ね。あ、呼び捨てでいいの?」
「あぁ、そっちの方がしっくりくる。」
「じゃぁ、私も改めて。神崎桜です。私も呼び捨てで桜でいいよ♪」
「あぁ、わかった。よろしく。」
明るい娘だな。俺の彼女の第一印象は、とても好印象だ。
「あのー・・・お二人さん?私を忘れてない?」
あ、忘れてた。
「忘れてないよぉ。」と、桜。
そこには意見の食い違いがあったようだ。
俺がいかにも忘れていたような顔をしていたのがバレたのか、榎本は頬をふくらませていた。
「もうっ!」
榎本はコップのジュースを飲み干し、菓子を食いはじめた。
そこで俺は、桜に質問をする事にした。
「桜は、南方高校の受験、もちろん合格したよな?」
「うん。合格したょ♪今年から南方高校生だぁ。」
「よかったよかった。同じクラスだといいな。」
・・・つい本音が出た。
しかし彼女はなに食わぬ顔で、
「そうだね♪」なんて、明るい笑顔で言葉を返してきた。
素晴らしい。この娘。素晴らしすぎる。
「なぁ、以前にもこの辺りに来なかった?」
一応聞いてみた。
「うん。近所の神社に初詣の時来たよ。」
・・・・・・・やっぱりな。
「そうかぁ。そういえば、どこから引っ越してきたんだ?」
「・・・・・東京。」
「うわぁっ、都会育ちかぁ!いーなー。」
「・・・・・・・・ここの方がずっと良い所だよ。」
なぜかそれを言うまでの間がちょっと気になったし、心なしか目が笑ってないように見えたのは俺だけだろうか。聞いちゃ悪い事だったのかな?
「そ、そう?」
ま、まず話題を切り替えよう。そう考えた時、彼女のほうから話題を切り出してきた。
「家が近いって事は・・・二人は幼馴染なの?」
「あぁ・・・そういう事になるな。」
「幼稚園から、ずーっと一緒だぜ?小中学校なんか、ずっと同じクラスだぜぇ?」
榎本・・・・・・余計な事言うなよ。
なぜか桜の目は輝きを取り戻し、キラキラとした目で、
「いーなー!!」
なんて言い出した。
「・・・別にいい事ねぇよ。」
そう、幼馴染だからといって、良い事なんか一つもない。
「何よそれぇ!!!」
やはり榎本が食いかかってきた。
あぁ・・・失言だったか。そう思った瞬間には、時すでに遅し。
「私の気持ちも知らないでぇ!!----」
ドガァァァッ!!!
俺の顔面に、強烈な右ストレートが炸裂した。放物線を描いたかのように俺は吹っ飛び、
俺は壁に激突した。
「大丈夫!?」桜がこっちに寄ってきてくれた。
うう・・・やっぱアイツ、キレるとヤバいな・・・。
「あ、あんがと・・・つか・・・ヤバい。ティッシュくれ。」
ピンチ。鼻から赤い液体が流れ出そうだ。
「ティッシュ・・・ティッシュ・・・」
桜がティッシュを探してくれている・・・。優しいな、どこかの誰かとは違って。
ガンッ!
「イテっ!」
再び頭に衝撃が走った。・・・榎本がティッシュを投げつけてきたようだ。
その榎本は、何故だか知らんが顔を真っ赤にして、そっぽを向いている。
「は、はやく・・・ふけっ。鼻血・・・たれてるぞ。」
「う・・・わわぁ!!!」
危なかった・・・・・俺は急いで鼻を拭いた。
「わるかった。」
俺は何が悪かったのか全然わからないでいたが、とりあえず謝っておいた。
「・・・・・・・・・。」
榎本は無言。
「私・・・何か悪い事言っちゃった??」
「いやいや、桜は何も悪い事言ってねぇよ。」
「・・・・・・・・・桜ばっかりかばって。」
榎本が何かつぶやいたようだったが、俺はよく聞き取れなかった。
ようやく俺の鼻血も一段落した所で、話を再開した。
「桜は・・・何でこの町に来たんだ?」
「親の都合で。」
ハイ、会話終了。
しかも神崎は、「この話はやめて」みたいな顔をしている。
どーしたというのだろう。さっきまでの笑顔が消えたような気がした。
「あー、お腹減ったな。」
! こーいう時に榎本は頼りになるっ!空気を変えてくれたぜ・・・
「そうだな、もう昼だ。食ってくか?」
「お!食ってく食ってく♪」
榎本は賛成したようだ。
「桜は?」
「食べるっ!!!」
・・・よかった。さっきまでの笑顔が戻ったようだ。
「よっしゃ、麗しいレディ2人の為に張り切って作るとするか!」
なんか俺も自然に気合が入った。恥ずかしいセリフを口にしてしまった気もするが・・・
「春哉が作るの?」
「うん♪春哉の作る料理メッチャうまいよ♪」
「すごぉい!たっのしみぃ~♪」
榎本のヤロー、ハードル上げやがった。
俺は簡単で手軽な卵料理をチョイスし、オムライスをちゃちゃっと3つ仕上げた。
「すっげぇ!うまそっ♪」
「すごいね、春哉。」
「まぁまぁ、まず食えよ。」
これでも、料理には自信がある。両親が共働きで帰りが遅いのがしょっちゅうなもんだから、
弟に料理を作ってやったりしている。
「「いったっだっきまぁす。」」
「はい、どーぞ。」
・・・・・・・・・・・・。
「うまぁ♪」
「・・・・・・・おいしいっ!」
はぁ・・・よかった。
「ありがとう。」
俺は素直に喜びを表現した。
そして、また桜に質問をぶつけてみた。
「桜は頭いいのか?」
「う~ん、それなりかな?」
「なるほど、んじゃあ部活なんかは?」
「陸上部だったよ。」
「あぁ、俺も陸上部だったぜ。」
「足早いの?」
「ん~、あんま真面目にやってなかったから、県で3位くらい。」
「!? 真面目にやってなくて?」
「おぉ。結構サボったりしてた。」
実は俺はメチャ足はやい。
「そーいう桜は?」
「さっぱり。」
その一言で解答は済んだ。
突然だが、
俺が見るに、榎本も桜も、身体の発育は非常に素晴らしい。
どちらも背は俺より低いだろうが、桜よりは榎本のほうが背が高い。
しかし、榎本は勉強は出来ないが、運動はすごい。共に陸上部だったが、
榎本はもっと上の大会で上位入賞を果たしている。
桜は、頭良さそうだが、運動はダメそうな感じがする。
とりあえず、どちらもすごい美少女だって事は事実だろう。
こんな感じで時間が過ぎ、
「腹が減った。帰る。」と言い出した榎本に便乗して、桜も帰っていった。
俺もリビングの後片付けをした後、両親や弟が帰ってきたので、普通に夕飯を食べ、風呂に入り、
何故かこの日は早めにベッドに入った。
「はぁ・・・。」
今日はなんだか疲れた。
しかし、殴られた事以外はいい事もあった。
美少女、神崎 桜のメアドと電話番号をGET
最近買ったばかりの携帯だが、美少女の名前が二人も連ねている。(榎本は前から持ってる。)
浮かれすぎないように、注意しなきゃな。
俺はその怖さを知ってる。うん。
こんな事を考えている内に、俺は眠りに入っていた。
まだまだ文章力不足が目立ちますが、そこの所おねがいします。
補足ですが、春哉達が住んでいるのは、「南方市」という田舎っぽい市で
中学校は全部で6中まであります。
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