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第14話:遠足へ Ⅰ
「春秋山って、あの近くにある・・・あの山?」

「近くもないわよ。」

まぁ、山だから・・・


「つーか、山まで遠足て・・・山のどこまで行くのかが疑問。」

若林が言う。・・・そういやそうだな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙




「あの・・・・先生に聞いてみるのが・・・一番じゃないですか??」

口を開いたのは柊さん。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再度沈黙




「ん・・・?オレらはアホか何かの集合体??」

そんな事も頭に浮かばなかった俺を殴ってください。

やっぱやめて。うん、そういうのは良くないと思うんだ。

つか、マジ柊さんナイス。



「わ、私もそう思ってた所なの!」

見苦しいぞ、桜。




先生に聞いた話によると、山に着いたら、どこに行っても何をしてもいいのだそうだ。

とりあえず、時間通りに学校に戻ってくればいい・・・・・・と。

随分とアバウトだな、おい。

ちなみに、ほかのクラスからも1班ずつこの山にやってくる班があるらしい。

俺等だけじゃなかったって事だ。





「まずは山までの経路と、山で何するかだろ。」

「だろうな。山までの道のりなんて・・・まぁ、適当に山の方向に歩くなり、調べていくなりすれば結構簡単に着くだろうから問題ナシだな。」


だとすると・・・

「レクリエーション的な??」

「はい!はーい!!俺がそれ担当するぜ!!」

鹿原が挙手をしながら、うるさく叫んでいる。

「お前うるさい。つか、担当って・・・」

「俺が面白い物いっぱい持ってきてやるよ♪」

その不適な笑みは何かな・・・?

俺は不安でいっぱいですよ。

「よろしくね♪鹿原クン♪」

なぜか桜はノリノリだ。

「はい!僕に任せてください!!」


・・・ダメだこりゃ。




「遠足!楽しもうぜぃ!」

その後遠足の事について色々喋り、なぜか最後は鹿原が締めた。







――――遠足当日――――


「さぁ皆!!出発だぁぁ!!!」

「「「「おぉ~・・・」」」」

「何だぁ~皆!!元気がないぞ!!!!はーっはっはっはっ!」


なぜか鹿原は高笑い。

班4人に対して、一人だけ浮きまくってる鹿原。


なぜかって?

それはね、今現在の時刻が朝の5時だからだよ♪

こんな朝っぱらからそんなテンション上げられるわけねーだろうが。

お前だけだよ、そんなテンションMAXなのは。


こちとら朝早すぎて寝不足なんだよ・・・。


しかも時期は4月でまだ寒いし、眠いし・・・・


もう冒頭から行くのが嫌になってきたかもしれない。


「さぁ!出発ぅ!」








今から俺達が行くのは”春秋山しゅんしゅうざん”同じ市内にある、少し規模の小さな山だ。

「そういや、何で”春秋山”って言うんだ??」

「昔の人が、春は桜が凄く綺麗で、秋は紅葉が凄く綺麗だったから、そう名付けたらしいぞ。」

「単純だな・・・・・・だけど、何でお前そんな事まで知ってんだよ。」

「俺様を誰だと思ってんだ。人間データベースこと、若林幸太様だぞ。地域の事から、学校の美少女の事までなんでも・・・「わかった!わかったよ。」・・・・・何だよ。」


話し始めると長いんだから・・・・まったく。






「てか、遠足なんて行事があるなんて聞いてなかったぞ。いつからやってんだ?こんなの。」

「あ、それはお爺様が・・・・じゃなくて、校長先生が今年この学校に赴任なさって企画した新しい行事らしいですよ。」

「へぇ~・・・そうだったのか、じゃあ、今年で”初”って事だな。・・・・・・ん?何でそんな事を柊さんが知ってんの?」

「え、あ、あの、そ、それは・・・・・き、聞いたんです。」

「誰に?」

「え、えーと・・・わ、忘れました。」

そうか・・・ならいいけど。

さっき気になる単語が聞こえた気がしたんだけど、気のせいかな?

・・・・・きっと気のせいさ。うん、気のせい気のせい。


「つか、校長、今年この学校に赴任したばっかりだったのか!」

「お前知らなかったのか?」

はい、知りませんよ~。

俺は情報に乏しいから、あと、そんな事に興味を持ちませんから。


「お前は昔っから話聞いてないもんな。」

「余計なお世話だ。」


「そうなの??」

食い付いてこなくていいよ。桜さん。

「あのな・・・昔春哉が・・・「待った待った!!」・・・止めんなよ。」

「いや!止めるだろ!!」



こんな感じで俺達は雑談に華を咲かせ、山への道を歩いた。

南方市は、田舎と称されているが、

市の中心街は活気があり、都会のように建物で埋め尽くされている。

しかもこの頃は異常な発展を見せていて、ビルが乱立している。

しかし、その中心街の周りは大体が自然で埋め尽くされる形になっている。

中心街の周りだけは、緑に溢れ、とても豊かだ。

上空から見ると、まるでドーナツのような形をしているらしい。



「くそぉ!!この坂道はツラい・・・・」

鹿原が嘆いている。

元陸上部の俺にとっちゃあ、こんなの楽勝だぜ!と、言いたい所だが、流石にこれはキツい。

南方市名物の(名物かは知らんが)かなり傾斜のキツいこの坂を越えると、春秋山が見えてくる。

ほかの女子二人と、若林もかなり疲弊しているようだ。

「ちょ、ちょっと休もうよぉ~・・・」

「もう少しだ、桜、我慢しろ。」

「うぅ~」










その坂道を何とかを抜けると、眼前には自然が広がり、春秋山が見えてきた。


「おぉ!!」

山が見えた。

「すげぇ・・・」

まるでピンクの山々がそこには広がっていた。

よく見てみると、本当に凄い。桜の木が無数に生えている。

・・・写メ撮ろう。


『『『『『ピロリロリン♪』』』』』


・・・みんな考えてる事は同じだったようだ。

・・・【保存】・・・・・っと。





ガキの頃から何度もこの山を見ているし、花見にもしょっちゅう来たこともあったが、

何となく歳が増えるに連れてあまりこの山には訪れていなかったせいか

懐かしい感じがして、改めて見ると、少し感動した。

「目的は花見に決定だな。」

俺がそう呟くと、「「「「そうだな”だね”ですね”」」」」

といった反応が返ってきた。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




「つ・・・つかれた・・・・」

「やっと到着ね・・・」

「・・・休もうぜ」

「水ーーーーーーー!!!!」

「もう・・・ダメです・・・・」


バタッ



「わー!!!奏ちゃん!!!大丈夫!?」

「おいおい!!」


柊さんが疲労でぶっ倒れてしまった・・・

やっぱ文化系の人はこういうのツラいよな・・・。



俺達一行は近くの木陰で休憩を取ることにした。

到着したと言っても、まだふもとの辺りで、ここに桜の木があったりするワケではない。



「おい!何だコレ!」

持参してきた飲み物を飲んで休憩していると、

どこかへフラフラッと行ってしまった鹿原が何かを発見したようだ。

「何だ何だ?」

俺と若林が早速駆けつける。

桜は柊さんの面倒を見ていて、気にとめていないようだ。




行ったそこには看板が立っていた。随分と古ぼけた看板だな・・・

字が読み取りにくい・・・なになに・・・


【サクラカクレメイショヘノミチ】


「桜・・・隠れ名所への道??」

そこにはそう書いてあった。

その文字の下には、何か地図のような物が描かれていた。

「あ、怪しいな・・・」

「しかもこの地図、相当入り組んでるぞ・・・」

「まだ下にも何か書いてあるんだぜ?」



【キケン!マヨウベカラズ】




「危険・・・迷うべからず・・・」

「あきらかに怪しいな。」

「そうだな。」




「よし!行こう!!」

・・・・・ん?


鹿原がずんずんと茂みの奥へ歩き始める。


「ちょっ・・・!待てよ!!」

「俺もっ!」

若林も走って鹿原に付いて行こうとする。


「お、お前ら!!!」



俺の声を無視して二人は森の奥へと走り去っていってしまった。

「くそっあのヤロー共・・・・!」


あ・・・・俺まで行ったら・・・・

「女子二人置いてっちゃダメだろ・・・。」






大変な事になった・・・・・・





はい、かなり遅れて更新です。

すいません・・・

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