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第10話:生徒会長
「だから、一緒に帰ろうと言っておるのだ。」

・・・・・・ん?

イマナント??

イッショニカエル??

「そ・・・・・・そんな!!お、恐れ多い・・・。」


「何だ・・・。私なんかとは帰りたくないと申すのか・・・。」

会長が泣き真似を始めた。

俺は、そーういうのには、めっぽう弱い。

「だぁぁぁぁ!そ、そんなワケ無いッスよ!!逆に一緒に帰りたいなー!!」

会長がスッと泣き止んだ(嘘泣きを止めた)

「本当か?今の言葉、嘘ではないな?」


・・・はめられた。


「は・・・はい・・・。」


「よし!一緒に帰ろうではないか!!」

な・・・何なんだこの人・・・。









予想していた人物像と、全然違う。

会長って言ったら、もっとこう・・・おしとやかで、穏やかで、とっても温厚な感じがした。


「会長、俺、家なんてスグそこですよ?」

「いいんだ。」


何がいいのかはサッパリわからない。


「何で会長は、俺なんかと一緒に帰ろうと思ったんですか?」

「何でって・・・そりゃぁ・・・一緒に帰りたくなったからだ。」


・・・理由になってない。


「ま・・・いいですけど。会長も家はこの辺なんですか?」

「あぁ、結構学校から近いぞ?」

「俺もなんですよ。」

「じゃあ、今度訪問するよ。」

どう話したら、そういう思考に辿り着くのですか!?


「い・・・いや、そういうワケにも・・・「今日は楠木の家まで付いていくとするよ。」・・・え?」

そ、そんないきなりかよ・・・!


そうだ・・・!話の話題を変えよう。

えぇ~っと、えぇ~っと・・・


「か、会長は、何年何組ですか??」

「ん、私か?私は2-B組だ。」

「へー・・・2-B組かぁ・・・・って、ん??」

2年?おかしいな。生徒会長ってのは、3年がなれるもんじゃぁないのか??


「何で、会長は2年なのに、生徒会長になれたんですか?」

「特例だ。」

「特例?」

「私が生徒会長になりたくて、立候補したいと申し出たら、許可が出たのだ。その年は、上級生に立候補者がいなくてな。」


そ・・・そういうのってアリなの??


「す、すごいですね。会長は。」

「な、何がすごいのだ?」

「何がって・・・カッコイイじゃないですか。」

「カッコイイ??」

「だって・・・2年生なのに、いきなり皆の憧れの的ですよ?」

「カッコイイ・・・・か。初めて言われたぞ。そんな事は。」


うーん・・・そういや、女の人にカッコイイなんてあんまり言わないよなぁ・・・。

俺、変な事言っちゃった系!?



「す、すいません・・・気分を損ねちゃいましたか??」

「いや、そうではない。嬉しかったんだ。」

「・・・はい?」

嬉しい?ナゼに??


「周りからは、私が特殊な環境の人間だからなのか、あまりそういう事は面と向かって言われた事は無くてな。あまり、親密な友達はいないのだ。」

「友達・・・・いないんですか??」

「いや、友達と呼べる人はたくさん居るのだがな。”親密な”友がいないのだ。」


そういう事か・・・。この人、絶対自分で何でも出来ちゃう天才さんだな。

そういう人ってやっぱ居るモンなんだな。


「じゃあ、俺とも友達になってくださいよ。」

「え?」

ヤバい、つい口走ってしまった・・・。

「いや、イヤならいいんですよ?俺なんてカス同然の男ですから・・・「よろしく頼む。」・・・って、へ??」


「私と友達になってくれるのであろう?だからよろしくと言っておるのだ。」

「あ・・・・・ハイ。よろしく・・・おねがいします。」


会長が手を差し出してきた。へ?つなげと??いや、流石の俺でもそんないきなりは・・・


「握手だ。友好の証だろう?」

はい、俺の妄想終了~。

はいはい。そんな事くらいわかってましたよ。


俺は、会長の手と握手を交わした。

細くて、柔らかい、綺麗な手だ。



・・・・・・・・ん?

「会長?そろそろ離して・・・・」

「あ、スマン!!」


会長が俺の手からバッと手を抜く。


「スマン・・・ボーッとしていた・・・。」

握手の途中でボーッとするって・・・どんなだよ。












「じゃあ、会長、俺ん家ここなんで、さようなら。」

話している内に、家に着いてしまったようだ。


「あ、そうなのか?ここが・・・・楠木の家か・・・。」

「それじゃあ、また機会があれば、お話しましょう。」

「ああ、それではな。」








ー会長サイドー


楠木が家のドアを開けて、中へ入っていく。

そして私も、自分の家に向けて歩き始める。


「楠木春哉・・・・・・・・おもしろい男だな。そして・・・結構・・・カッコイイ・・・・・・・・って!!・・・・・はっ!!私とした事が!!」


自分でも顔が高揚して、赤くなってくるのがわかる。



「こんなのは私ではない!私は・・・生徒会長なのだぞ。」

歩幅を大きくして、早歩きで家への帰路をたどり始めた。





ー春哉サイドー


高嶺・・・華会長ねぇ・・・。

俺はとんでもない人と友達になってしまったのかも知れない。

家に帰ってきてから、若林に電話して、華会長の事を少し聞いてみた。







「今日、華会長に会って、喋ったんだけどさぁ・・・華会長ってさぁ・・・どんな人なんだ?」

『どんな人ってお前っ・・・!そりゃあ、あの容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、ア~ンド!!大企業の社長令嬢だぞ!?しかも、ファンクラブも多数!!お前、知らないで、あの高みのお方と喋ったのか!?』

「あ、ああ・・・・・。」

『く~~っ!!羨ましス!!俺だって、今日華会長に話しかけられて、皆に自慢してやろうと思ったのに・・・!一言だけだったが。』

あぁ、俺の下駄箱の話。本当だったのね。

「ああ、わかったよ、ありがとう。また明日学校でな。」

『明日学校で、華会長の事教えろよ!!ぜった・・・”ブチッ”・・・。」

うるさいから、強制的に電話切ってやった。







マジで、そんな凄い人だとは思わなかった。

いや、会長って言うだけに、かなり凄い人なんだろうな~。

とは思っていたが、まさかここまでとは・・・・・・・。




明日、学校で若林が絶対うるさいだろうな~。





ついに10話まで来ましたっ!!しかし・・・

はい。結局、家に帰るだけで3話も使っちゃいましたね。

もうちょっとテンポ良くいきたいです・・・。

しかも、あんま意味わかんない文章になっちゃったかも知れないんで・・・

そこの所指摘等くれたら嬉しいです。

もちろん!感想等もお待ちしておりますっ!


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