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転生したので、役職がフリーターから仲間と戦う召喚士になりました 作者:礼状

04. 衝突する願望篇

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04-07 熱砂に潜む者【上】

・転生者達が捕まっている牢獄が近すぎたので修正しました。
・【ロングイヤー】の説明文を修正しました。
・シャルロッテが命令無視した所を再修正しました。
綾瀬達が暴走する盗賊達を無力化していたその頃、亮太達も目の前にある【巨大な魔獣】と言う障害をどう取り除くかを仲間達と共に相談しあっていた。

「最善なのは彼等を刺激せずに転生者達を助け出す事なんだけど、あの様子じゃ無理そうだよな」

町の裏口から出て500m先に見えている石造りの牢屋と、その周りの砂漠の中を優々と泳いでいるサンドワーム達の様子を方膝をつきながら89式小銃のスコープ越しに確認しつつ、どうしたものかと頭を掻きながら亮太は考えていた。

この土地に詳しいラムセスによれば、ウツボに似たサンドワームは肉食系であるらしく。

接近しなければ襲われはしないが、一度敵として認識されれば群れとなって地の果てまでも追いかけてくると言う熱砂を代表する凶暴なハンターである為に、彼等に対抗するからにはかなりの戦力が必要である事をこの大陸の出身者であるラムセスから教えられ。

亮太は額に流れる汗の中に暑さだけで滲み出てくる以外の原因で生まれた冷たい汗が混じりつつある事を感じていた。

「ラムセスさん、貴方が島に派遣される前からこの様な魔獣をヴァルハァム軍は用いていたんですか?」

その質問に対して、じっとサンドワーム達の様子を鋭い視線で睨み付けながらラムセスは答える。

「それは分からない……。我々があの島に移り、猪や人間達を魔石によって支配できるかを確かめる以前から出所の分からない魔石は各地で生産されていたらしいからな」

「下手をすればヴァルハァム王国では無く、裏で手引きしている組織がいる可能性が出てきちまったな……。ふうー」

考えれば考える程に問題が溢れ出て来る思考の中で、亮太は深く考えすぎて頭がパンクしないようにたばこ(ミントシュガー)にジッポライターで火を灯し、深呼吸するように深く吸って心を落ち着かせる。

「……使いたくは無かったが仕方無いよな。みんな、一応作戦を纏め終えたから聴いて貰っても良いかな?」

その言葉に待機していた仲間達は亮太の言葉に注目を向ける。

「ちょっと強引にはなるが、サンドワーム達を纏めて無力化する作戦を思いついた!」
「ほう、それは興味深い……」

お手並み拝見とばかりに微笑みを浮かべてそう言うラムセスに、亮太も無理矢理笑みを浮かべて答える。

「簡単な話さ! 羊を追い散らして柵の中に入れる猟犬の様にサンドワーム達を魔力をすいとる魔方陣を敷いた場所に追い込んで無力化した後、仲間達が捕らえられている牢獄から解放する!」

そのアイデアを聴き終えた後、思わずマリナが心配そうに声をあげる。

「それって、かなりの力を消耗しないと実現出来ない事じゃ無いの? 今は大勢の騎士団や、アルバインちゃん達を召喚して維持している状況だけど大丈夫なの?」

その質問は今までアサツユの人達を助ける為に無理をした時に呆気なく倒れてしまった亮太の姿を傍で見てきた彼女に取ってはとても心配な所であり、何となくまた無理をしようとしている亮太を母親の様に気遣う物でもあった。

「大丈夫だよマリナ。出会ってばかりの時は能力にかなりの制限が課せられていて、少しでも周りを脅かすレベルの物を産み出そうとすれば意識事持っていかれていたけど。
今ならある程度能力の制限が解除されているから、途中で力尽きる事は無いと思う。心配してくれてありがとう」

そう言って微笑む亮太を見て、マリナは照れつつも肩に入っていた力を抜いて安心する。

「そ、それだったら別に良いのよ……亮太が無理してないんならね」

(ふふっ、お暑いんだから困っちゃうよね?)

その微笑ましい様子を見ていたシャルロッテが微笑みを浮かべる中で、亮太は作戦を実行する為に必要な物と人員を確保する為に行動を開始する。

「さて、今からみんなの目の前にサンドワーム達を閉じ込め、彼等の攻撃から身を守る城壁と戦意を削る砲台を築いていくから少し下がっていてね」

そう言って先ず亮太が取り掛かったのは煙草を粒子化して捨てつつ視界の中に召喚用のシステムウィンドウを展開し、今回の防衛の拠点となる城壁を設計していく事から始まる。

先ず最初に選んだのはアサツユ村をヴァルハァム王国の進行から遮る際に用いた時とほぼ同じ形式の高さ30m、厚さ7m、貨物船に匹敵する長さに迫る300mの城壁をサンドワーム達に向けるために、左右逆のコ字型に建設する事で安全を確保する事と。

城壁の上にサンドワーム達を撃退する為に安定して弾を飛ばすために砲身がライフリングされた改良型の自走式大砲30台と、風と火の魔力を火薬変わりにして矢を高速で発射するシュツルムバリスタ30台を一台ずつ交互に城壁の上に並べて設置し。

その光景を今は味方として目の前で目撃する事となったラムセスは改めてその能力に絶句させられる。

「……なるほどな。何もなかった村が突然難攻不落の要塞と化したのはあの時この様な事が起こっていた訳か、勝てないわけだ……」

そんな小さな独り言は、地面から生えていく城壁がたてている地震の様な震動と騒音により掻き消され、やがて3分もたたない内にサンドワーム達を捕らえる為の城壁は完成する。


「城壁を造ったは良いけれどこれからどうするの亮太?」
「皆にはまた別の仕事を用意しているから少しだけ話に付き合って欲しい」

その城壁の上に自分達が登って防衛するのかと当初マリナ達の中で思われていたのだがどうやら亮太の考えは違うらしく。

亮太は城壁を背にしつつ綾瀬の護衛としてアルバインを含めて殆どの騎士達を預けている為に、すっからかんとなってしまっている人員を獲得する為に追加で【騎士達の誓いver.2】BIGBOXを一つ購入して自動開封しつつも話を始める。

「皆が見てくれている通り、先ず小屋の周辺にいるサンドワーム達がいる場所に投石機を用いて彼等がいる場所に少しだけ魔力を減少させる粉をまぶしたお肉を投肉する。
そして徐々にこの城壁の中に彼等を誘き寄せて、城壁の囲いの中にゴキブリホ●ホイの粘着シートの様に張られた対魔魔法陣の中に誘い込んで無力化しつつ、新たに召喚する騎士達に討伐して貰う」

その説明を体現するかの様に新たに雇われた騎士達400名程が城壁の上に光の柱と共に召喚されていく姿がマリナ達の目にはいると同時に、今まで見たことの無い全長8mを超える巨大な甲冑4体が横一列で亮太の背後に姿を表した。

その容姿はと言うと、先ず青色の甲冑が3機と黄色の甲冑が1機あり。

両方共にアルバインが着用していた機械甲冑を4倍近くスケールアップしたような容姿をしているのだが、良く見ると装備しているパーツがそれぞれ違うらしく。

青色の新幹線の様に全体的にシュッとしている容姿を持つ【スカイジェット】と名付けられた甲冑は、背中にブースターが内蔵されているバックパックとは別として両肩に箱形の監視カメラの様な連装式の追加ブースターがそれぞれ一機づつ追加で装着されていて。

腰の辺りにはV字状に後ろ側に突き出す形で備え付けられていて、甲冑の燃料となる魔力が注入されている戦闘機の外部式増槽の様な銀色のタンクが二本装備されていて、これにより長時間の飛行と高機動戦を可能としている。

武装としてはボーガン変わりにシュツルムバリスタを両手に装備していて、バリスタの中には大きな矢が一機につき25本程内蔵されていて。

近接戦闘用の武器としては腕部の外側にクルマのサイドミラーの様な二の腕と同じ長さの展開式アダマンタイトソードを装備している。


そして黄色の【ロングイヤー】と名付けられた甲冑はその名の通り頭部にウサギの様な大きな耳型多目的センサーが内蔵されていて。

それにより半径30キロ圏内にいる地上の標的を音響と放つ光の粒子によって捉え、背中に背負っている小学生のランドセルの様な見た目をしている情報解析装置を通して分析した内容がパイロットに伝えられ。

敵がこそこそと障害物に隠れていてもその姿を丸裸にしてしまう高性能の探知能力を誇るのだが、その能力に全てを集約してしまっている為に長時間空を飛ぶ事が出来なかったり、戦闘用の装備を持ち合わせていない為に、正面からはまともな戦闘が出来ないのでサポートに徹しなければならなかったりする。

その様なそれぞれ違った見た目と性能を持つ巨大な甲冑を見たマリナ達はそれぞれに感想を呟く。

「なっ?! 何なのだこのバカでかい甲冑は?!」
「……え」
「かっこいい……」

思わず悲鳴の様な叫び声を上げたラムセスの言葉は共に唖然としているマリナを代弁するかの様であるが、その隣では意外にも目を輝かせて興味を示しているいるルルがいた。

その反応に対する応えは何処か淡々とした声で亮太から語られる。

「こいつ達は魔力を原動力にして動き、それぞれに能力が異なる性能を持つ巨大な甲冑・パワードアーマーだよ。もし小屋の近くにもサンドワーム達がいた場合を考慮して、こいつを護衛としてつけようと思っている」

突然のSFロボットの登場に、説明を聴かされても皆が意味が分からずポカーンとしている中で、シャルロッテが懐かしむ様にして青色のスカイジェットの前に立って見上げる。

「……懐かしいねマスター。15年ぶりぐらいかなこの子達に会うのは?」
「俺が小学生の高学年だったから、だいたいそれぐらいだね……」
「へへっ、良かったら僕が乗っても良いかな?」
「シャル……」

慈しむ様に微笑むシャルロッテのその質問を受けて、パワードアーマーを出してから何処か様子がおかしい亮太は口ごもる。

その状況を不信に思ったマリナが慌てて駆け寄って、亮太の前に立って声をかけてくれる。

「どうしたの亮太? 何か嫌なことがあったの?」

「いや……何でも無いんだ……」

明らかに言いづらそうにしている亮太の様子を見てマリナがどう対応するべきか悩むのだが、シャルロッテは気を使わずに亮太の内心を暴露する。

「マリナちゃんこの甲冑はね、騎士であった僕達の価値を薄めてしまった物なんだよ」

その意味ありげな言葉を吐いたシャルロッテにマリナは直ぐに聞き返す前に、一応聴くための了承を獲るために俯く亮太に視線を送り、亮太が頷いたのを確認してから聞き返した。

「……薄めたってどういう事?」
「うん、実はね……」

シャルロッテが深呼吸してから答えようとした所で突然城壁に爆弾が爆発した様な衝撃が走った。

「ツッ?! 縄張りに入らなければサンドワーム達は襲って来ないはずじゃ無かったのか?!」

慌てた声をあげる亮太に十階建てのマンションに匹敵する城壁の上にいる騎士達から慌てた様子で返ってきた返事は予想だにしないものであった。

「マスター!! 城壁の内部に全身に炎を纏った侵入者が入り込んでいる様です!!」
「何だって!? そんな奴がいるなんて情報聴いていないぞ!?」
「しかし、現に城壁の中にーー」

騎士達がそう言い終える前に彼等の背後で大爆発が起き、彼等が悲鳴をあげるその前に身体もろともその巨大な炎が覆い尽くしてしまう衝撃的な事態が目の前で起きてしまい、周囲には火山が噴火した様に火がついた城壁の残骸が飛んで来たために慌てて亮太は避けながら指示を飛ばす。

「皆、パワードアーマーの中に退避してくれ!! 直ぐに搭乗出来るようにするから!!」

その指示を受けた仲間達は戸惑いながらも次々と方膝を地につけて、水を掬い上げる様にして両手を地面に置きながら自分達を招いてくれている近場にあるパワードアーマーへと駆け寄っていく。

しかしその場に用意されていたパワードアーマーは5人いる亮太達と数が合わない四機しか無いために、亮太とマリナは一緒に青色のスカイジェットに搭乗する事となる。

「少し狭いかもしれないけど、少しだけ我慢してくれよマリナ!!」
「大丈夫、小屋に入るのは亮太よりも馴れているから!!」

そんなやり取りをしつつも二人は手を降ろしてくれているスカイジェットの手のひらの上に立つ、すると置かれていた手がゆっくりと甲冑の胸元に引き寄せられて行き、胸元のコックピットに当たる装甲部分が鳥のクチバシの様に上下に開きコックピットが露になる。

球状のコックピットの中はバスの運転席程の人二人が入れるだけのスペースしか無く、中には1台の両手両足がすっぽりと収まるマッサージチェアーの様なパイロットシートとプラネタリウムの様に膝から下以外は外の様子を映し出す事が出来る全周囲モニターが備えられており。

亮太とマリナが搭乗した事を確認した為かコックピットハッチが閉じられ、周囲が闇に包まれ数秒経った所で突然正面のモニターに《ーSkyjetー》と言う文字と、雲一つ無い綺麗な青空が写された所で機体の起動シークエンスが終わったらしく。

突然真夜中に部屋の明かりをつけたように周囲を映すモニターには、燃え盛る城壁の残骸が四散している外の様子を映し出されていた。

「一体何が起こったんだ……」

落ち着きを取り戻した亮太は城壁の爆発の原因が対サンドワーム用に備えていた砲台に用いる砲弾の弾薬に、炎に身を包んだ侵入者が引火させた事を理解したが全てが遅く。

作戦の要となる筈であった城壁は、内部の火薬への爆発が連鎖するかの様にして起きてしまったらしく、大きな城壁は半分以上が吹き飛んで周囲に飛び散り、今は巨大な炎を生み出し続ける釜戸と化していた。

幸いにも騎士達の回収が大爆発の前にすんでいた事は幸いではあったのだが、段取りを狂わされた亮太達に更なる試練が訪れる事となる。

《きおつけて、城壁の破片を受けたサンドワーム達が貴方達の元に迫ってきています!》

「何だって!?」

突然モニター画面に表示されたそのメッセージは、何処からか此方の様子をリークしてくれている仲間の転生者からのメッセージであり。

《マスター、その情報は確かの様です!》

その情報の信憑性を珍しく感情を剥き出しにして偵察と索敵能力を持つロングイヤーに乗っているルルが伝えてくれた。

彼女の得ている周辺情報はシャルロッテとラムセスが乗っている他のパワードアーマーにも同時に送られいた為に、直ぐ様亮太は指示を出す。

「くっ、各員パワードアーマーの操作方法は召喚能力を通して理解しているね!? 今直ぐこの場所から退避しますから後に続いてください!! シャルロッテ、ルルさんを頼む!!!」

《了解だよマスター!! 空を飛べないルルちゃんは僕にまかせて!!》

その力強いシャルロッテの返事を聴いて「よし……それじゃあ」と亮太が機体を動かそうと、両手両足から電気信号を読み取らせる事によって操縦する仕組みになっているパワードアーマーに亮太が意思を伝えようとした所で、亮太のお腹の上でコアラの様に抱きついているマリナが悲鳴をあげる。

「亮太!! 前!! 前!!!」
「え?」

慌てて亮太がマリナの言う正面に視線を送るとそこにあったのは正面のモニター一杯に写っていたものは、炎を全身に纏いながらモニター越しに憤怒の表情で見つめている焼けた炭の様に赤く輝くガイコツであり。

「ーーーーー!!!?」

余りの衝撃的な相手に亮太が声にならない絶叫をあげる中で、良く見るとゆっくりと動き続けているシャレコウベの口許の動きを読んでしまう。

《ヨクモオレサマノ……マチヲ……メチャクチャニ……シテクレタナ……!!! コロシテヤル……カナラズ……コロシテヤル……!!!!》

まさしく恨み死んでいった者だけが出せるのであろう呪詛を聴かされ、恐怖の余りに亮太はメインカメラがある顔に貼り付いている亡者をパワードアーマーの右腕を動かして男を掴んで引き離しに掛かるのだが、驚くべき事に亡者が纏う炎を掴んだ部分から指先が溶け落ちてしまう。

「何なんだ! 何なんだよこいつは!?」

そう言っているうちにも危険を知らせる警告音がコックピット内ではけたたましく鳴り響いていて、亮太が慌てている間にも頭部に設置されているメインカメラが溶け落ちてしまった為にメインモニターが遂に機能を停止ししてしまい。

コックピット内は警告を放つ赤い光が点滅するだけになってしまう。

「くっ、他に生きているカメラは無いのか?」

亮太は慌てて胸のコックピットハッチ付近に取り付けられているサブカメラに切り替える事で、外の様子を確認できる様に回復注せるのだが、今度はメインモニターに大型ジャンボジェット機の問題が起きている箇所を知らせる警告システムの様に異常を知らせる大量の報告ウィンドウがモニターに張り付けられ始める。


《警告!! 警告!! ◇頭部ユニット機能停止 ◇機体温度異常上昇中 ◇脱出システム使用不可 ◇通信・索敵システムダウン ◇両アームユニット破損 ◇戦闘不能 ◇マナジェットスラスター・ブースター・ブースターポット使用不能 ◇胴体ユニット被害甚大》

「何て事だ……」

その殆ど絶望的とも言える警告の嵐を見て、亮太はサウナに近くなってきた熱く熱せられたパワードアーマーの中で声を震るわせながら呟きつつ、急いで対策に乗り出す。

「機体の頭上に大量の水を……いや駄目だ……。そんなことをすれば高熱の水蒸気が機体の中に入り込んで来て蒸し焼きにされてしまう……!!」

そう言っている間にもコックピット内ではけたたましく警報のベルが鳴り響いており、熱さも合間って亮太から冷静さを奪っていく中で、突然図上から男の悲鳴が聴こえたと同時に後方に離れていった。

《グギヤャアァァァァァ……!!!》

何事かと思い半分以上が点滅を繰り返しているモニターを見てみると、正面にラムセスとシャルロッテが乗っている二機のスカイジェットが両手に構えた二丁のシュツルムバリスタを用いて、燃えるシャレコウベをヘッドパーツ事吹き飛ばしたらしく。

後方に吹き飛ばしたシャレコウベに対して止めを刺すべく、シャルロッテの操るスカイジェットが足の裏から背中と肩にかけてある全マナジェットを始動させ、その猛烈な推進力により付近にある砂や散乱している城壁を吹き飛ばしながら垂直離陸機であるハリアーや、F35Bの様に無理矢理機体を浮き上がらせる事で空中へと徐々に浮上を開始していく。

《よーし! ラムセス兄さん!! 僕がガイコツさんに止めを打ちに行くから、その間にラムセス兄さんはサンドワーム達の注意を引いてマスター達から引き離す作戦で行こう!》

《まて! お前が離れると亮太の護衛は誰が勤めるのだ!!》

《だからこそ、今倒せる敵を一つでも速く撃退して安全を確保するのさ!!!》


焦るラムセスを置いて地上から7m程浮き上がり、機体が安定した事を確認したシャルロッテはハリアーが機体を垂直離陸させる為には8割りの燃料を消費してしまうのと同じ様に、魔力燃料を使いきって空になってしまった外部式増槽2本を切り離して地面に落とし。

軽くなった機体と共にバリスタを構え直し120m程先に吹き飛ばされたガイコツに止めを刺すべく、最初は下を向いていた肩と背中のブースターを後ろに向けて平行にしてから噴かす事で前進速度を得て加速していった。

《あの馬鹿娘……!!》
《……マスターを助けたいが為に、彼女酷く焦ってる》

その自由奔放な彼女の行動にラムセスが荷だちを浮かべ、ルルが落ち着いた口調で彼女の内心を述べる。

そんな三人の行動を映像だけでだが把握しつつも、亮太は大破してしまったスカイジェットから脱出する為の手段を模索していた。

「すまないマリナ、熱いけどもう少しだけ我慢してくれ……」
「私は大丈夫だから……気にしないで亮太……」

そう言って強がって言い返すマリナであるが生命維持装置が止まった事により空調までもが止まってしまっているコックピット内は灼熱地獄と化しており。

熱で揺らめく視界の中で見える、汗だくで朦朧としている彼女の表情は今にも力尽きそうであり、同じく朦朧とした意識の中にある亮太もかなり追い詰められていた。

「ルル、聴こえるか?」
《ザザッ……ザッ…………ザザッ》
「駄目……か……。通信装置が逝かれてしまっているなら……仕方無い……な……」

ルルのコックピット内に転送の杖を用いてワープ使用と考えていた亮太であったが、通信装置の破損のために手段を変えようとした所で、突如として機体をミキサーに入れたような金属が軋む音が響き渡った。

「何だ……?」

その返事は返される事はなく、亮太とマリナの視界は赤く燃える炎すら包み込む暗闇に飲まれる事となってしまうのであった。


【騎士達の誓いver,Ⅱ:BIGBOX×1《1500,0000SP》】【165】
《N:80》
・熟練の騎士×30《Rank,N》×10
・熟練の騎兵×30《Rank,N》×11
・熟練の弓兵×30《Rank,N》×10
・熟練の砲兵×30《Rank,N》×8
・聖なる加護を受けた剣30本セット《Rank,N+》×6
・聖なる加護を受けた甲冑50個セット《Rank,N++》×5
・大弓+矢筒30個セット《Rank,N+》×7
・聖なる矢500本《Rank,N+》×7
・マスケット銃100丁+火薬・弾丸200セット《Rank,N+》×7
・名馬100頭《Rank,N+》×9

《R:51》
・アダマンタイトソード×3《Rank,R》×5
・グリフォン×3《Rank,R》×8
・イージスの大盾《Rank,R+》×3
・無効化のロングボーガン・ミュラン《Rank,R+》×7
・強固な城壁《Rank,R》×7
・強固な城門《Rank,R》×5
・自走式大砲×10《Rank,R》×6
・砲弾×100《Rank,R》×5
・強固な城《Rank,R+》×2
・シュツルムバリスタ×10《Rank,R++》×3

《SR:29》
・神聖なる杖ティクス《Rank,SR》×3
・聖槍ライシュバルグ《Rank,SR》×5
・聖槌ガルガンドス《Rank,SR》×3
・聖者のローブ《Rank,SR》×5
・聖なる加護《Rank,SR》×7
・真聖剣・エクスブレイズ《Rank,SR+》×1
・大いなる加護《Rank,SR++》×6

《UR:4》
・パワードアーマー・ロングイヤー《Rank,UR》×1
・パワードアーマー・スカイジェット《Rank,UR》×1
・パワードアーマー・ヘビーアサルト《Rank,UR》×0
・奇跡《Rank,UR+》【※使いきりなので注意】×1

◇資金:4600,1250SP-1500,0000SP=3100,1250SP
+注意+
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