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転生したので、役職がフリーターから仲間と戦う召喚士になりました 作者:礼状

02.アサツユ国建国篇

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02-13 ヴァルハァムの王女

・同じ様な台詞が重なっていたので修正しました。
・片付けられていない城壁までの道を3キロから、10キロに修正しました。(8/14)
新たなる仲間達と協力関係を結ぶため、会議に出席したメンバー達は西の平原へとアサツユ国から7人乗りのパジェロに乗って貰うことになったのだが……。


「イスカ姫様にこの様な得たいの知れない荷馬車に乗れと申すか? 言っておきますが、我々はまだあなた達の事を心から信じた訳では無いぞ!」
「ちょ、ちょっとー!? ハピカンも綾瀬さんは信頼できると言っていたじゃなーい?!」
「綾瀬様は二年間と言う年月を共にした戦友です。しかし、彼等とは昨日出会ったばかりのならず者達なのですよ姫様?」

イスカ姫を慕い護る、頭と胸にだけ軽甲装備を身に着けくすんだ長い赤髪を後ろでくくった、黄色の瞳から鋭い視線を送るハピカン親衛隊隊長が車による同行を拒んでいた。

その彼女の反応に、先程までは目を輝かせながら車に乗り込もうとしていたイスカ姫は彼女の発言で、亮太達との関係が悪くなるのではないかとひやひやさせられる。

「もー! 折角交友関係をアサツユの人達と結べたのに本当は信頼できないだなんて、失礼にも程があるわよハピカン!!」
「……あの様な密室では、残念ながら姫様の安全を保証しかねます。せめて、別の移動方法をご検討頂けないだろうか?」


その揉め会いを唯一言語を理解できている綾瀬が苦笑いしながら亮太達に翻訳していく。

「ーーと言う訳なんだけど……。みんな、彼女は姫様の事を純粋に護りたいと思っているだけで、みんなの事を見下したり、敵意を持っている訳じゃ無いから許してあげて!」
「まー……そうだよな。見知らぬ車に突然入れと言われても戸惑うよな。すいません、俺の考えが軽率だったと思う。よし! じゃあ、馬で行こうか? それなら大丈夫かな?」

反省しながら出された亮太の提案を綾瀬がなるべく柔らかくハピカンに伝え、彼女は少し考えた所で了承する。

「解った、それならば問題無いだろう。ただし、姫様の周りは我が親衛隊の護衛を付けさせて頂きます」
「ええっ!!? 大丈夫よそこまでしなくてもー!!」
「……姫様はもう少し危機感を持ってください。姫様を狙う者は彼等だけでは無い筈ですから」


年齢的に姉と妹の様な二人の姿を見馴れている綾瀬は微笑みつつ、その提案を亮太達に伝え。
亮太達はそれを承諾して、亮太が用意した馬を移動手段として行動を開始する。


西の平原には巨大な風の魔石がどれだけの力を持っていたかを伺えさせる大量の瓦礫が未だに山々と平原に残されたままであり。

中には瓦礫と共に放り出されていた牙猪達の遺体も含まれていて、腐って病原菌を撒き散らしては不味いので、昨日の戦いの後にまだ体力が残っていたアサツユ村とヴァルハァム王国の兵士達と亮太達の奮闘により、アサツユ国周辺の三キロ圏内の分は片付けられはしたのだが。

そこから城壁まで続く7キロ先の道は車が1台通れるだけの通路は確保されているが、未だに残骸と崩れた城壁の断片が転がっていたりと、まだまだ復旧には時間は掛かりそうであった。


そんな中、整備された道を亮太達は召喚されたたくましい馬達に跨がり突き進んでいく。

「うおおおぉ!! 揺れる、速い、振動が響くうぅ!!!」
「もう、亮太うるさい!! うう馬さん達が気分が悪くなるでしょ!?」
「仕方無いだろ?! 都会で住んでいた俺が、乗馬経験何てある筈が無いんだから?!」


生まれて始めての乗馬体験結えに、マリナに背中からしがみつきながら絶叫をあげる亮太に実は緊張してガチガチのマリナが気を散らされて、焦った声をあげつつ。


「うーん、いい風だねー! 君がご機嫌に走ってくれているからだね。ありがとう」
「ああ……。お姉さまと一心同体となっている馬が羨ましい……。私も、凛々しいお姉様に……」
「イスカちゃん、馬酔いとか大丈夫? 辛くなったら言ってね?」
「はひぃ!! 大丈夫ですお姉様!!」
「ふふふ、もう少しで着くからねー」


その後ろを綾瀬が手慣れた様子で馬を操り、その姿に惚れ惚れしながら後ろで抱きついているイスカ姫と彼女を囲う様な陣形で護衛する4頭の騎兵が続き。


そして、戦国時代において軍馬は腕が立つと認められた者にしか所有する事が出来なかったため。ロバしか乗った事が無いヒデヨシ達は自分達にプレゼントされた馬に感動しつつ、これからの事を御互いに話し合いながら考えていた。

「いやはや、一国一城の主となり。見事な馬を乗りこなすこの姿……。戦死した父上にも見せてやりたかったな」
「そうですね。でも、黄泉の国に行く前にここにある瓦礫を処理し。アサツユを豊かな国にして出来るだけ沢山の土産話を用意して参りましょう兄上」
「ははははは!! そうじゃな!!! じゃが父上はワシには厳しかったからのうー、話上手なヒデナガも共に頼むぞ?」
「……悪運が強い兄上と同じ程に生き残るとなれば、かなり苦労をしそうですね。ははは」


それぞれが違う言葉と思いをぶつけ合う中で、亮太達は比較的瓦礫が少なく。開けた場所に停止する。

「さて……ここからが本題だな」

馬から慎重にゆっくりと降りた亮太は様々な機能が強化された召喚能力を起動するのだが。昨日の一件でかなりの報酬と召喚能力のアップデートがあった事を伝える情報が、亮太の目の前に現れたマルチウィンドウに表示される。


◇アサツユ村防衛戦報酬
・《5000,0000SP》・SR以上確定パック×10・身体能力強化

◇召喚能力強化 《召喚士レベル2→4》
・一度召喚した事があるSRランク以下の者や商品を再召喚、再購入する場合の費用半減。
・召喚する際の消費エネルギーの半減。
・召喚端末の強化【タブレット→20インチマルチウィンドウ×3】
・召喚者or召喚物のランクをSPを消費することによりランクアップとスキルアップを可能とする。
・獲得経験値+ポイント倍化
・一日に支給されるSPを《300,0000SP》から《1000,0000SP》


「うおっ?! 知らない間に大変な事になっているな……。よっ、よし! 早速召喚してみるか」

そう言って亮太は目の前に現れた180°の視界に写るマンチウィンドウの登場に、感嘆の声をあげつつ、手早く召喚メニューを操作して行く。

「えーと……【ヴァルハァムの戦士達:2,0000SP】これだな。これを念のためにBIGBOXを二個納品してと」

亮太は30パックにおまけ(パック3枚+ボーナスカード)が付いてくるBIGBOX《60,0000SP》を二個購入し、大勢のヴァルハァム王国兵がチャリオットに乗って、砂漠の中を雄叫びを挙げながらこちらに突撃しようとしているインパクトのあるパッケージの箱を手元に出現させる。

(能力が強化されても、ここは手動なんだな。いや、こだわりは解るけどな)

「أنا كيف لو ريوتا تحب؟ هل نحن من بعضنا البعض هو من المحتمل أن تكون ساعدت ؟」

そんな事を考えていた亮太の元に、馬から降りて護衛に囲まれながらイスカ姫が駆け寄り、自国の言葉で訪ねて来たために亮太は目をぱちくりさせる事しか出来ないでいる。

「あっ、えーと……」
そんな亮太を助ける為か、突然マンチウィンドウの右側に翻訳された言葉と機械音声が出される。

《ピピッ。どうなのですか亮太様? 我々の同士は助けられそうなのですか?》
「おおっ?! 翻訳機能までつけてくれたのか……本気でありがてぇ。えーと、これから召喚の準備をしますので、少しだけ時間をください!」


亮太の言葉を伝えたいと言うその意思に答えるかの様に、再び翻訳機能が動き出し。亮太の声で翻訳された言葉が出される。

《منذ كنت الآن للتحضير لل حضور، يرجى فقط القليل من الوقت !(これから召喚の準備をしますので、少しだけ時間をください!)》

「نجاح باهر ! ! لدينا لذلك يمكنك أن تتحدث لغة ! ! في الواقع ، فإنه هو نفسه شجاع مثل أيأسه مثل! !」


言葉が帰って来たことに彼女を守っていた親衛隊達は驚き、イスカ姫は亮太に対して初めて尊敬の眼差しで見つめ。亮太は以前として言葉を聴いても解らないために苦笑いを浮かべつつ、翻訳を待つ。

《ピピッ。わあ!! 私達の言葉を話すことが出来るのですね!! 流石、綾瀬様と同じ勇者様ですね!!》
「ははは! 調子が良いんですから姫様は。よし、じゃあ開けていきますねー」

そう言って亮太は横から覗き混んでいるイスカ姫と共に2箱分のカードの開封を開始しする。


【ヴァルハァムの戦士達BIGBOX】×2《・5枚入りカードパック×60+ボーナスパック×6=330・ボーナスカード:砂塵の中の黄金郷×2》

その大量のパックを亮太は前回の反省を活かしてルルにあげたナイフを借り、一気に切り裂いて開封していく。その結果はと言うと。

《Rank,N》178
・新人兵士《Rank,N》27
・剣士《Rank,N》22
・弓兵《Rank,N》23
・ラクダ兵《Rank,N》17
・偵察兵《Rank,N》18
・魔道士《Rank,N+》14
・漕ぎ手《Rank,N》20
・砲撃兵《Rank,N》14
・熟練兵《Rank,N+》14
・監視兵《Rank,N》9

《Rank,R》97
・航海士《Rank,R》8
・船長《Rank,R+》6
・補給隊《Rank,R》12
・調理師《Rank,R》10
・熟練魔道士《Rank,R》12
・監督者《Rank,R+》6
・チャリオット《Rank,R》8
・大型チャリオット《Rank,R+》6
・小型ガレー船《Rank,R》9
・投石機《Rank,R》8
・火薬玉《Rank,R》8

《Rank,SR》52
・大型ガレー船《Rank,SR》8
・各種魔石100個セット《Rank,SR》9
・香辛料セット《Rank,SR》12
・魔石機関式大型軍艦《Rank,SR+》5
・特大魔石《Rank,SR+》4
・メイクセット《Rank,SR》3
・武具一式×30《Rank,SR》11

《Rank,UR》3
・軍師ハシバ《Rank,UR》1
・軍団長ラムセス《Rank,UR》1
・王女ナバル《Rank,UR》1

【ボーナスカード:砂塵の中の黄金郷】×2
・仲間であるヴァルハァム王国人が住んでいる場所に黄金が採れる鉱山を設置出来る。


全てのカードを亮太が開封する頃には、皆がその開封されていくカードを驚きの表情で見つめており。

特に皆の注目を集めたのは、ナイル川を思わせる美しい運河を背景に船着き場の様な屋根があり、床に白いタイルが張られたヤシの木が両側に立ち並ぶ陸地の上で。

小学生程のイスカ姫らしき笑顔が眩しい少女の手を引く、クレオパトラを連想させる純白の布に身を包み、腰に黄金の腰帯を巻き、頭に白い布の被りものを被った少し日焼けした肌とスタイルの良い体つきで穏やかな表情でイスカ姫を見詰めている王女ナバル《Rank,UR》であった。


「お母様!!?」
「え?! もしかしてこの方はイスカ姫のお母様ですか?」

その亮太の質問を同じく興奮した様子の親衛隊のハピカンが教えてくれる。

「はい! 女王陛下は今から2年程前に突然の病に倒れられて。そのままお亡くなりになられたのです……」
「ううう……お母様……」


その情報を聴いてから、側で亮太以外にはカードに触れる事が出来ないイスカ姫は泣きじゃくりながら、その母の姿を見つめる事しか出来ないでいるのだが。

その様子を見ていたたまれなくなった亮太は思いきって王女ナバルを優先して召喚する事に決め、王女ナバルのランクが高いために張り込みの刑事の如く、回復用のあんパンと瓶入り牛乳を準備してから召喚に挑む事にする。

「ちょっと待っててください……。今からお母様を召喚してみますので」
「ほっ、本当ですか亮太様?! お母様とまた会えると言うのですか?!」
「亡くなった方を蘇らせる事が出来るのかは解りませんが。こうしてカードとして現れてくださったので、もしかすれば……」

今までは殺人者であるルルを除いて架空の人物を召喚していたと考えていた亮太は半信半疑であったが、自分自身も綾瀬達も亡くなってから召喚された事を考えた上で召喚に挑む事にする。

「全てのカードを魔力に変換して情報を取り込み、そして登録されたカードを召喚する……。そうすれば結果は自ずと解る筈」


そう口に出して、自分自身とイスカ姫に伝える様に亮太は口に出して召喚手順を踏んでいき。

亮太の目の前には、同じランクURのアルバインを召喚した時と同じ、光輝く魔方陣とその上に虹が架かるエフェクトが浮かび上がった後に光が一瞬強くなった所で、半径4m魔方陣の中心にカードに描かれていたと同じ王女ナバルが目を閉じた状態で立っており。

その事に気がついたイスカ姫は目を丸くしてその亡き母と見た目が瓜二つな女性に釘付けとなる。

「お母様……なのですか?」

その言葉に答えるかの様に閉じていた王女ナバルの目は開かれ、驚きで震えているイスカ姫を見つけ。穏やかに微笑む。

「大きくなったわね、我が娘よ……。母の側に来てちょうだい」
「お母様!!!」

その懐かしき声と日溜まりの様な雰囲気を感じ取ったイスカ姫は一目散に母の元に駆け寄り、王女ナバルも彼女を両手を広げて受け止めた。

「またこうして話し合える時を、どれだけ待っていた事でしょう……。ああ、イスカ。私のいとおしい娘……」
「私も……。お母様が良い子にしていたら……ううっ……。また会えると亡くなられる前に言われたから……寂しかったし……辛……うぅ……辛かったけど耐えられました……」

永遠の別れを経験し、もう出会えないと思われていた二人の親子は心から再開を喜び、熱い包容を交わし会う。その奇跡的な光景を見せつけられ、遠巻きでその光景を見て唖然としていた4人の親衛隊達も我に帰り。

彼女達も凛としていた表情から、遠く離れていた場所から帰ってきた母を出迎える子供の様に一目散に駆けつけ。方膝を地につけて、王女の穏やかな顔を瞳に焼き付ける様に見つめる。


「魔力の波長や、姫様のあやし方まで当時のままとは……。陛下!」
「ああ、ハピカン! ルイ! カルメ! シャナク! 貴方達も本当に立派な戦士になりましたね!! さあ、そのお顔をもっと見せてくださいな」
「もっ、勿体無い御言葉です陛下!」

隊長のハピカンのなだけでなく、4年前まではヒヨコの様だった自分達の事も覚えて貰えていた事に、20代前半の女戦士達は思わず目を輝かせながら瞳を潤ませる。

「黄泉の国から貴方達の努力も、苦悩も全て見ていました……。力になれずにごめんなさいね」
「勿体無き御言葉です陛下……。陛下が小さな私達を気にかけて頂いただけで……。私は、私は……。うっ……すいません……」
「隊長……」「涙をお拭きください……」


その再開を喜び会う彼女達が落ち着きを取り戻した所で、亮太達も挨拶に(おもむ)く。

「女王陛下。召喚に応じてくださった事に心から感謝します」
「いえ、私の方こそ。我が娘達を助けてくださった事に、心から感謝させてください。貴方がいなければ、目の上のコブとされていた娘達は命を散らしていたでしょう……。なので今度は私が貴方の思いに答えましょう。亮太様」

そう言って立ち上がりながら亮太に向き直る女王ナバルの威厳に満ちながらも、暖かさがある微笑みに。思わず亮太も方膝をついて頭を下げてしまう。

「も、も、勿体無きお言葉です、陛下! こちらこそよろしくお願い致します!」

その後もヒデヨシ達との挨拶を交わしあった後、亮太は片付けられた平原にヴァルハァム王国の者達を次々と召喚していった。そこにはトールに魔石にされた兵士達235人と20代後半まで若返った軍師ハシバ、激戦を繰り広げたラムセスの姿があった。

「俺達はいったい……」
「確か、拠点に帰る途中で意識が薄れていって……」
「おい皆!! 亡くなられた筈のナバル女王陛下がおわれるぞ!!!」
「何だって?! じゃあここは黄泉の国だと言うことか?!」

様々な事に戸惑いを覚える兵士達であったが、皆に慕われていた王女ナバルの姿を見て、思わず静まり帰り。

そんな彼等の間を縫うようにして、白いターバンを被り白髪をオールバックにした凛とした姿の若々しいハシバと。亮太達と戦っていた時と同じ軽甲と白いマントを見に纏ったラムセスが亮太と王女ナバルの元に駆け寄る。


「女王陛下、軍師をさせて頂いていますハシバで御座います。この度、再び合間見える事が出来た事を感謝致します!」
「ハシバ様、私も若く気高い貴方の燃えるような魂をもう一度見る事が出来て、とても嬉しく思います。ラムセスも立派になりましたね」
「……有り難き御言葉、重ねて御礼申し上げます」


その宿敵達の再登場に皆が警戒するなかで、イスカ姫が嬉しそうにハシバの元に駆け寄り抱きついていた。

「ハシバお爺様? お爺様なんですよね?!」
「はははは!! そうで御座いますよイスカ姫様!!」

ハシバも亮太に召喚と言うなの転生を受けた為、複雑ながらも無事にイスカ姫と再開できた事から喜びが抑えきれない様な軟らかな表情で微笑みながら彼女を抱っこして、喜び会った。

一方ラムセスは明らかに自分を見て、表情をひきつらせている亮太とヒデヨシの元に歩みよって行く。その屈強な肉体と変わらない威圧感に思わず身構えてしまう亮太達であったが、ラムセスは二人から少し距離をあけつつ、深く頭を下げた。

「亮太殿、ヒデヨシ殿。昨日(さくじつ)は狂っていた私を停めてくださった事に感謝します……。そして、本当にすまなかった……」

ラムセスは魔石を通して操られていた故の理不尽な行動を心から侘び。仲間を助けてくれたことを感謝しつつ、重ねて非礼を詫びた。

その低姿勢な態度を見て、思わず亮太とヒデヨシは顔を見合わせてから彼の話を先ず聴くことにし。三人はヴァルハァム王国の植民地だけで無く、兵士達にも伸びていた毒牙の話を聴いて行く事にする。

そしてラムセスから聴かされた話は余りにも非人道的な物であり、二人はドン引きさせられる。

「まあ、明らかに様子がおかしくなっているのは見ていて解ってはいたけど……。まさか、仲間にすら魔石を埋め込んで支配しているとは……」
「我々も含めて、今回の遠征は非公式の魔石実験もかねていたらしく。奴等は公には出来ない様な事を中心に行っていた様で……」

ラムセスは軍と王を影で操っているイザベラと言う他の国から来た王女が以前の女王であるナバルを影ながら暗殺し、代わりに王にすり寄って洗脳して国を支配している事を悔しげに伝える。


「我々は何としてでも奴等の計画を……野望をこのまま見過ごす事は出来ないが、その野望を阻止する力を持たない!! だからこそ、恥を忍んで召喚者としての契約をハシバ様と共に神と交わし、お二人の前に召喚されたのです!!」

熱弁するラムセスの隣に、先程まではイスカ姫をあやしていたハシバも並び膝をついて頭を下げる。

「ワシからもお願い致します! 奴等は人の命など魔石や火を起こす為の(まき)程度にしか思っていない狂人どもです!!! 奴等の打倒を支援してくださるなら、その為ならば我々は何でも致します!!!」

次第に事の大きさと話の内容を理解した235人のヴァルハァム兵達も横に並び、頭を垂れる。

「皆さんのお気持ちと覚悟! 確かにお受け取りしました!! ですが、私も雇われの身であり、皆さんに指示をする決定権を持ち合わせてはいません!!
ですが、ヴァルハァム王国奪還に際して、皆さんがその力を遺憾無く発揮出来るように、精一杯サポートさせて頂きたいと思っている所存で御座います!!!」

そう言い切ってから、亮太も皆に頭を下げて同じ仲間としてお願いをする。

「未熟な私ですが、こちらこそよろしくお願い致します!!! 勇敢なヴァルハァム王国の勇者の皆さん!!!」


その言葉に先に頭を下げていたラムセス達は慌てて頭を上げて亮太の元へと駆け寄り、足音に気づいた亮太が顔を上げるとそこには喜びの雄叫びをあげながら、ホームランを打った選手を出迎えるチームメイトの様に亮太を囲み。

ヴァルハァムの兵士達は歓喜の声をあげて亮太を歓迎し、亮太ももみくちゃにされながらも歓迎された事を感じ取り。気づけば嬉しくなって笑顔で一緒にはしゃいでいた。


こうして、長い間敵対関係にあったヴァルハァム王国兵士達とのいざこざは過ぎ去り、アサツユ国と新生ヴァルハァム王国との間に長きに渡る交友関係が始まったのであった。
◇資金:562,3420SP+毎日支給額《1000,0000SP》+防衛ボーナス《5000,0000SP》=6562,3420SP

◇出費:【ヴァルハァムの戦士達】《1200,0000SP》

◇資金:5362,3420SP
+注意+
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