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転生したので、役職がフリーターから仲間と戦う召喚士になりました 作者:礼状

02.アサツユ国建国篇

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02-01 始まりの宴

基本的に店召喚に限らず、あらゆる召喚方法を活用する様になっているためタイトルを変更させて頂きました!

お店召喚無双に期待して下さっていた読者の皆様には申し訳ありません。その分依りいっそう羽目を外しすぎないように頑張って書いていきますのでよろしくお願い致します!

※亮太の自己紹介を変更しました。・召還→召喚に訂正しています。
悪夢の様に長く続いた昨日までの激闘を終え、亮太達とアサツユ村の人々に水平線から浮かび上がる日の出が悪夢の終わりを告げに来た。

その日光は村長の家の外窓から入り、居間の中を暖かく照らし出された室内で藁の布団で寝ていた六人の村人達(老人1,少女1,少年3,男性1)の目を覚まさせる。

最初に起きたのは、昨日亮太達の追跡を父に命じられたが見つけられずに暴走して村人に襲い掛かった所を捕縛されたユリの兄ショウタであり。少年は何が自分自身に起こったのかを覚えておらず。呆然としていた。

「俺はいったい何をして……。いつっ!?」

突然全身に走る痛みに驚き、良く自分の体を見てみると体のあちこちに薬草を中にして包帯が巻かれている事にショウタは気付かされ。思わず冷や汗が流れる。

「そうか……俺は正気を失っていたんだ」
「う……ううう。その声はショウタなのか?」
「え? う、うわぁぁぁ!!?」

突然、左側から掛けられた声に驚いたショウタがその声の主へと顔を向けてみるとそこには傷が酷すぎて全身に包帯を巻かれてエジプトのミイラのようになった男が居たものだから、ショウタは思わず声をあげてしまう。

その声を聞き付けてか、両開きのふすまの向こうからドタドタとした足音が迫って来て、勢い良くふすまが開けられるとそこには体操着を着た彼の妹のユリと白黒カラーのジャージ姿の亮太が焦った表情で部屋の中に入る所で。二人は直ぐにショウタの元に駆け寄る。


「お兄ちゃん目を覚ましたんだね! ユリの事が解る?」
「あっ、ああユリ……。おまえ、その見たことがない服はどうしたんだよ?」
「え? この服は亮太さん達に貰ったんだよ! 【体操服】って言うんだって!! 凄く動きやすくて、頑丈なんだよ! えへへ」
「まあ、ユリちゃんを忘れてしまっていたからその謝罪になんだけどね」

苦笑いする亮太の言葉を掻き消す様に白と赤の小学生用の体操服(半袖半ズボン)を嬉しそうに見せびらかすユリにショウタも思わず頬を綻ばせるが、後ろから聴こえてきた悪魔の様ながらがら声に身を凍らせる。


「ユリ? その声はユリなのか……? 大きくなって……」
「ひっ……もしかして、お父さん? お父さんなの!?」

最初は謎の包帯男の登場に身の危険を感じたユリであったが、昔良く聞いた優しさを取り戻した父の声に両手で口を覆って涙ぐむ。

「シゲルさん。自分の事が解りますか?」
「……あんたは、昨日ワシらを助けてくれた旅人さんか? うぐぅ!」
「お父さん!」「親父!」

喋りすぎた為か胸を押さえて苦しみだす父シゲルに子供達が悲鳴をあげるなか。亮太はポケットの中に入れていた何故か輝いている牛乳が瓶に入った物を取り出して、蓋を折り畳み式の小型ナイフで外してからシゲルに差し出す。

「これを飲んでください。HP……体力が回復しますので」
「これは、牛乳か?」
「はい。シゲルさんに掛けられていた呪いを解いた効果もある、栄養満点の牛乳です」
「お父さんの身体もこれを飲んだら必ず治るから! 信じて!」

その説明と初めて見る空き瓶タイプの牛乳に困惑させられるシゲルであったが、ユリの後押しもあり恐る恐る口にする事にする。するとーー

「お、おおお……! 身体の怪我だけでなく力まで戻って来た様だ! こいつは凄いぞ!!」

身体の傷が光輝き、光が消える頃には全ての切り傷と疲労感等がシゲルの身体から消えていた。それを途中から起き出して見ていた同じ部屋の人達もシゲルの側に駆け寄り、まじまじとその効果を眺めた後。

その牛乳を差し出した彼等からすれば見ず知らずの亮太に視線が向けられたため、亮太は微笑みながら自己紹介をする。

「アサツユ村の皆さん初めまして。私は皆さんと同じく他の大陸からやって来た旅人であらゆる物を産み出す召喚土をさせて頂いています、豊口亮太と申します! 以後お見知りおきお!」


その名乗り文句にざわつく村人達であったが、彼の背後に伸びる廊下の奥から聴こえてきた複数の足音に注意が持っていかれる。その足音の主達は正気を失い隔離されていた彼等の家族達であり。

一度狂人になればもう元には戻らないと思われていた家族との再開に居間は歓喜の声で満ちていく。

「マキちゃん!! 本当に正気を取り戻したんだね!? 夢じゃ無いよね!?」
「お父さん、そんなに抱き締めたら苦しいよ。もう……」

獣の様に這いずり回っていた少女の父は娘を抱き締め歓喜に震え、

「お母さん!! 本当にじいちゃんが帰って来てるよ!!」
「お父さん!! よくぞ、よくぞ、帰って来てくださいました……!」
「色々と迷惑をかけたのう……。すまんかった……」

同じ様に獣と化していた老人を暖かく抱擁する彼の娘と孫、

「このワルガキ共め!! 勝手に猪の肉なんか食べるから、こんなことになったんだぞ! 解っているのか?!」
「ごめんなさい父さん……」「ごめんよ父さん……」
「父さん達がどれだけ心配したと思っているんだ、この親不幸のバカ息子達め……!! 良く帰ってきてくれた……」

親の言い付けを破ってお肉を食べてしまった少年達はボロボロに涙する父親と、笑い泣きする母親に包まれる様に抱き締められる。

その光景を眺めていた亮太の隣に、頭に三角巾をつけ割烹着(かっぽうぎ)を着たマリナが静かに並ぶ。


「マリナ。俺達頑張って良かったよな?」
「ええ、上出来の光景よ。ふふ」

二人は視線を喜び会う人々に向けたまま思わず微笑んだ後、マリナからご案内を申し上げる。

「さあ、皆さん!! 今、アサツユ村の皆さんと私達の仲間がおいしい朝ごはんを用意していますので、ある程度余裕が出来た方から外においでください!」
「身体の調子が優れない方は私にお申し出てください! 直ぐに身体の調子を整える牛乳を用意しますので!」


その説明を受けた牢獄にいた彼等は、今朝亮太が購入したパック(文明開化)の中に入っていた牛乳で、体力を回復させて調子を整えてから。今着ている寝巻きを脱いで、普段着の薄い着物に着替えて村長の家の玄関から村の中心にある小さな公園程の面積の広場に出る。


するとそこにはお祭りの如く3件の屋台が並んでいて、瓦屋根の一軒家を改装したお惣菜屋が一件が扇状に立ち並んでおり。その屋台には亮太が召還した祭りのはっぴを着た魔女のソルトと、人前に出るのが恥ずかしくて全身甲冑を脱げないリフレが綿飴(わたあめ)や、かき氷を楽しそうに作っていたり。

その隣の屋台では同じくはっぴを身に付けて頭にねじり鉢巻を巻いた騎兵のピーターと弓兵のギルスが焼きそばや、お好み焼きを焼いていて。

左から三番目の屋台にはフランス系の白く長いコック棒とエプロンを着た銀髪イケメンの【熟練の料理人】アランがデザート作りに腕を振るい。

最後に四番目となるお惣菜屋の中では旅館の女将さんを連想させる桜色の割烹着に藍色の帯を締めた(かおる)さんと言う30台前半の店と共に召還された店主が、地本の村人の主婦達に丁寧かつ穏やかに料理を教えながら調理をすすめていて。

その料理の品目はと言うと、呪いが解かれた大量の猪肉を使用した様々な肉料理、サラダ、だし巻き玉子、味噌汁、大根や白菜、茄子などの浅漬け、熱々の白米のご飯と納豆や、海苔等が次々とお皿に盛られていき一人前用のおぼんに用意されていく。


そしてその料理達を何処で食べるかと言うと亮太達が朝から材料を召喚しながら二時間以上かけて作った、自然公園に造られたバーベキュー場を思わせる一軒家2件分の広さを誇る広さと、土俵の様な瓦の屋根つきの天井とそれを支える石の柱をサイコロの5の形で立てる事で支えており。

内装は壁を作らない吹きさらしとなっており、整形された石で造られた60人分のベンチと物を置くための木製のテーブルが準備されている食堂広場が完成していた。


今まで木造のプレハブ小屋の様な家で暮らしていたアサツユ村の人達にとって、それは充分過ぎる程の衝撃を与える物であり。

1部の人は夢を見ているんだと考えさせられるが、食堂広場内で亮太が【雑貨店】のリストから召喚した村の人の人数分用意したプラスチィック製のコップや皿を各テーブルに設置していた村長のヒデヨシが彼等に気づき、急いで駆け寄って着た。


「おおっ! 皆の衆!! どうじゃ久し振りに目覚めた感想は!! 随分と面白い事になっておるじゃろ!! ははははは!!」

その余りのヒデヨシのはしゃぎっぷりに起きてきた村人達が唖然としている中で、続々とお惣菜屋で働いていた村人達も含めて村の人達が広場へと集まりだす。

「どうにもワシらは悪い夢を性根が腐った奴等に見せられていた様でのう!! その夢を覚ましに来てくれたのが、あんた達を起こしに来てくれたそこの青年、亮太なんじゃよ!!」


その説明を受けて村人達の視線が一気に村長の家から寝ていた人達を連れてきた亮太に向けられ、事情を知らない起きたばかりの村人達が戸惑う中、亮太は軽く会釈をしてから村人達に改めて話し出す。


「改めまして、アサツユ村の皆さん。私は皆さんを襲う様々な外敵の影響で絶望の淵に立たされていると聴いてそういった者達から皆さんを助け、支える為にこの大陸に来た豊口亮太と申します! 色々と信じがたい事だとは思いますが、私が皆さんに出来る事は良いことならば何でも御手伝いしたいと考えていますので、何卒よろしくお願いいたします!」

そう言って頭を下げる亮太であったが流石にそれが困惑した村人達の気持ちを全て拭える訳はなく。村人達は御互いに顔を見合い、小さな声で話し合う。

だがそんな悪い空気の流れをヒデヨシが一喝する。


「皆の者!! 確かに今までワシらは酷い目におうてきた!! 命辛々やって来た大陸は最初は木々とツタが張り巡りされた未開の地じゃった!! だがワシらが諦めんかったからこうして村が出来! 子供達が生まれ! 魚もとれ始めたし、畑も作れた!! それはワシらが諦めずに生きようとしたからじゃないか!!!」

ヒデヨシはスッと亮太と向き合う形で一歩一歩近付いていく。

「ここに立っておる亮太殿はそんなワシらを昨日牙猪の大軍から命懸けで守ってくれたし、長年ワシらを苦しめていた謎の病気の正体も突き止め、治してくれた!! 確かにそれだけじゃあ亮太殿が信用出来る人間かは見極める事は出来ん!! しかしな!!」


そう言って亮太の真ん前に立ったヒデヨシは威圧感に満ちた表情をといて、穏やかな表情でこう締めくくった。

「亮太はワシらを本気で助けてくれたし、ワシらを襲う理不尽な出来事に本気で怒ってくれた!! ワシは亮太の真っ直ぐな想いを信じたいと思った!!! それだけの単純な理由じゃ!!!」
「ヒデヨシさん……」

豪快に自らの本音を叩き付けてくれたヒデヨシの素直な思いに亮太は感激しつつ、周りの村人達を見渡す。そんなはちゃめちゃな説得を誰も受け入れてはいないと亮太は考えていたが、意外にも周りを囲んで聴いていた43人の村人達は肩の力が抜けた様な軟らかな表情をしていた。


「人付き合いに厳しい村長がそこまで見込んだ男だ。異論は無い」
「そうね。彼には沢山助けて貰っているもの」
「第一、また猪共に襲われても一貫の終わりだしな」
「亮太さん。これからも末永くよろしくお願いいたしますね」

亮太達自身全く予期していなかった好意的な対応に思わず手を握る力が強くなる。そんな亮太の肩をヒデヨシが笑みを浮かべながら後押しする。

「ほれ、大将さん。絞めに一言頼んだ! 皆、このままだと腹ペコで死んでしまうかも知れんぞ?」
「あはは解りました。皆さん、私達がこうして出会えたのは皆さんがこうして生きているからです!!」

亮太はじっと自分の内心を探ろうとしている視線に、本音である事を示す様に言葉を強めて行く。

「私は今こうして皆さんと共に生きている幸せを何時までも分かち合いたいと願っています!! 今日はその始まり日として、沢山の祝い物を準備させて頂きました!! どうぞ楽しんでいってください!!!」


その言葉を言い切った後に残ったのは亮太が放つ熱意と村人達の刺すような視線だけであり、その場を数秒間沈黙が包み込む。

(あれ、やらかしたか……)

余りの反応の無さに亮太が内心冷や汗だらだらになっていたその時であった、村人達の中から少しづつ拍手が上がり始めたのは。
最初は小さな火種の様な物であったのが、次第にボリュームのダイヤルを捻る様に上がっていき。気付けば辺り一体が拍手の渦が沸き起こっていた。


「良いじゃんマスター!! 素敵だょー!!」
「ヒュー!! ハラハラさせやがって! 役者だねぇ!」

屋台の方から魔女のソルトと騎兵のピーターの口笛と声援が届く。そして、ヒデヨシがクククと嬉しそうに笑ってから号令をかける。

「いよーし皆の者!! 今日は宴じゃあ!!! 飲んで、食べて、はしゃぐぞー!!!」
「「「おおおおおお!!!」」」


その声を待っていましたとばかりに広場へと次々とご飯や、アイスシャーベットに、お酒類や、ミネラルウォーターやお茶等の飲み物類が振る舞われて行き。アサツユ村の人達は二年近く続いていた食料問題からこの時初めて解放された反動か、亮太達が考えていた以上にこの宴を楽しんでいた。

テーブルについたアサツユ村の人達は痩せ干そっている事が原因では無く、ご飯を好きなだけ食べれると言う感動から出る身体の震えと共にご飯を味わいながら食べている。

「何ておいしいんだ……ちくしょう……」
「何年振りだろうな……ちゃんとしたお米を食べれたのは」

長年、牙猪達に畑を荒らされ続けて作物の収穫等、殆ど出来なかった農夫達は一粒一粒お米を噛み締めながら食べ、

「お母さん!! お父さん!! お兄さんが作ってくれた焼きそば、熱いけどすごくおいしいよ!! 食べてみてよ、早く早くー!!」
「ふふふ、もうそんなにはしゃぐとお皿を落としてしまいますよ?」
「ははははは!! 遠慮せずにいっぱい食べて、大きくなるんだぞーマキ!」

先程までは村長の家でぐったりとしていた少女の親子が楽しそうに食卓を囲み、

「魔女のおねーちゃん! わたあめちょうだいー!」
「はいはーい! ちょっと待っててね!! 巻き上がれ、風よ!! そりゃ!!」
「「うおぉぉぉぉスゲー!!!」」

ノリノリとわたあめを風の魔法でどや顔で作るソルトにキラキラした目で群がる子供達。

そんな微笑ましい本来ならあるべき光景を眺めながら、亮太とマリナは周りから少し離れた場所のテーブルで、簡単に握って貰った鮭おにぎりと猪の唐揚げセットをのんびりと食べていた。

「改めて思うわ。やっぱ、平和が一番だよな」
「ふふっそうね。私も、その為に身体を張った甲斐は充分にあったと思う」
「問題はこの平和をどうやって守り抜くかだな……あれ?」
「うん? どうしたの……あっ」


そんな話をしている亮太とマリナの元にユリの父であり、亮太の喉元に槍を軽く刺して追い出し。今は猪の肉に埋め込まれていた魔石の影響から解放されたシゲルが声をかけて来た。

「少し、良いか?」
「あっ、ユリちゃんのお父さん……。どうぞ」

亮太は空いていた前の席に座るようシゲルを促し、シゲルも小さく会釈をしてから二人に向かい合う形で話し合う事となる。

「その節は、本当にすまなかった……。君達には返し尽くせない借りが出来てしまったな」
「いえいえ! 気にしないでくださいシゲルさん。シゲルさんの行動は猪肉の影響とアサツユ村の切羽詰まった状況も背景にありましたし……」

御互いに申し訳無さそうにしている二人がふと視線を賑やかな声のする屋台の方に自然と移してみると、そこには綿飴やたこ焼き等を満載したプレートを嬉しそうに持つ長男のショウタとプラスチックのカップにリンゴシャーベットを入れて楽しそうに笑う妹のユリがいた。

その微笑ましい光景を見て思わず亮太は頬を緩ませ、ふと視線をシゲルの方へと向けると彼は子供達を見詰めたまま仏頂面のまま涙を流していた。

「シゲルさん!?」
「つっ……お恥ずかしい。一年前の猪狩りの時に、妻を失って以来子供達の笑顔を見ることが無かった物でな……」

その話を聴いて、亮太は南の王国の者達が牙猪を用いてアサツユ村の人達を拉致していた事を思い出す。

「シゲルさん。お聞きしたいのですが、奥様は猪に殺されたの出はなく連れ去られたんですか?」
「何故そんな事を聴く? 奴等は肉食で巣に連れていかれた妻や……仲間達が生きている筈が……」

その言葉を聴いて、亮太は目を輝かせる。

「シゲルさん。あの猪達は魔石を通して人間により操られていました。そして、その連れ去られた人間を生かしたまま奴隷としていると言う情報を俺は聴いているんです! だからーー」
「亮太! 言っちゃダメだよ!!」
「え?」

慌てて気づいたマリナが亮太の口を止めるのは余りに遅すぎた。

「妻が!! 仲間が生きていると言うのか?!!」

その話を聴いたシゲルが驚きの余り叫んでしまい。その話を運が悪い事に村人達全員が聴いてしまっていたからだ。

「おい! あんた達何の話をしているんだ?!」
「その話は本当なのか?!」
「あの人が生きていると言うの?!」

次第に村人達が亮太を取り囲むが如く迫り寄って来たが為に、亮太とマリナが顔を青ざめさせる。

「すまないマリナ、迂闊だった……」
「あわわわ! どうするのよコレ?! 村の人が皆集まって来るわよ!」

そんな異常事態に気づいた焼きそば売りのピーターが仲間にも声をかける。

「おいおい!! うちの大将がやべぇ事になってんぞ!!」
「……良からぬ気が満ちているな。速く手を打たなければ、死ぬぞ」
「おっ、そうだな。じゃなくて!! 言ってるうちに大将がぁやべぇーんだってギルスさんよう!!!」

そんな半分パニックになっている二人を余所に、隣の屋台でその状況の打開策を練っていたソルトが亮太達に向かって手をメガホンの様に合わせて叫ぶ。


「この距離だと助けに行けない! マスター!!! 確か、SR確定のチケットが3枚あった筈!!! マスターが今求めている事を念じてパックを開封すれば、それに見あったものが出てくる筈だよーーー!!!」

その言葉を後40m程で村人達に囲まれようとしていた亮太は条件反射的にその言われた事を実行していた。

「召還メニュー……所持しているアイテム……【SR確定パック】×3これか!! 具現化!!」

正に山姥(やまんば)に追われているお坊さんを助けた3枚の御札の様に、本来ならわくわくしながら開けるべきボーナスパックを亮太は3枚一気に開封する。

「どうだ! ……うわっ?!!」
「どうしたのよ亮太?! 何も出てこなかったの?!」

亮太が思わず悲鳴を上げたその注目の開封結果はと言うと。

【開封結果】
・オリハルコンの子竜【Rank,SR+】
・転送の杖【Rank,SR+】
・パジェロ ロング エクシード(シルバーカラー)【Rank,SR+】

「パジェロ……当てちゃった……」
◇資金:343,6000SP

【店舗召喚】
・各種屋台【15,0000SP】×3《45,0000SP》
・お惣菜屋【25,0000SP】

【お惣菜屋】
・朝食御膳セット(和食):780×村人(43)+亮太達(2)+召喚者(6)=51人前《3,9780SP》

【雑貨店】
・体操服【500SP】
・食器類:皿【小100・大300SP】×54セット買い【2,1600SP】

【カード召喚】
・文明開化【5000SP】×2《1,0000SP》
・【SR確定パック】×3

【開封結果】
・あんパン【Rank,N】×2
・機関士【Rank,R+】
・瓶入り牛乳5本セット【Rank,N+】×2
・すき焼きセット【Rank,N+】
・白熱ガス灯【Rank,R】×1
・明示時代の洋服【Rank,N】×2
・船長【Rank,SR】
・オリハルコンの子竜【Rank,SR+】
・多数転送の杖【Rank,SR+】
・パジェロ ロング エクシード(シルバーカラー)【Rank,SR+】

【合計出費額】
・52,1880SP

◇資金:291,4120SP
+注意+
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