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転生したので、役職がフリーターから仲間と戦う召喚士になりました 作者:礼状

01. 出会い篇

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01-06 アサツユ村防衛戦

アサツユ村から見て9時方向にある、500m程離れた位置に作られた見張り台の上で二人の青年が揉めていた。

「良いからこの手を離してくれよタツヤ!! お前にも濁流の様に迫ってきている猪達が見えているだろ?!」

「ああ、わかってるよ!! このままだと俺達の村が奴等に潰されてしまうってこともさぁ!! だけどもう俺達が何をしても状況は変えられないだろ? だったら俺達は犬死にせず、村長を信じて待機しているべきだ!!!」

「だけど……今回のあの猪達の量と勢いは今まで何度かあった小競り合いと違って俺達を完全に殺しに来ているぞ……」


二人は視線を外して、再び村に突撃をかける猪達に視線を戻す。

そこには木々と地面が荒らされた事により出来た土埃(つちぼこり)と、大地を揺らすほどの震音に改めて二人は肩を震わせ、冷や汗を垂らす。


「後、村まで殆ど距離が無いぞ……!!」
「ああ……わかっている……。でも、もう……」

高台から猪達の動きを監視していた二人は解っていた。あと数分もしない内に第二の故郷である村が猪達に蹂躙(じゅうりん)され、倒された木々の様に跡形も無くなってしまうのであると。

拭えない絶望間に二人の青年達が飲まれていたそんな時だった。見張り台に登るためのハシゴを誰かが登って来たのは。

「うし! 無事到着したぜ!! おおー、山の天辺に造られているだけに見張らしは最高だなぁ!!! クゥ~!!」

「呑気な事を言ってる場合じゃ無いわよ! いそいで亮太!!!」

そんな危機感の全く無い機動隊の様なレザー装備の男とその後に続く犬耳のメイド少女の登場に、見張り員の二人は戸惑いつつも、腰に帯びていた短刀をキンッと言う良い音と共に抜き放つ。

「なっ?! 誰だお前達は?!!」
「ここが我等の拠点だと知っての事か!!」

「まあ、まあ、まあ!! 落ち着いてくれよお二人とも。今はあの猪を何とかする方が先決だろ? だから申し訳無いけど……マリナ!」

自分の名を呼ぶ声が途切れる前に、予め話し合っていた作戦をマリナは実行する。

「ごめんね」
「がっ……!!」
「うがぁ!?」

その内容はと言うとまずマリナが二人の見張り員の首に手刀を叩き込み、脳震盪(のうしんとう)を起こさせて気絶させ。その間に亮太は【カード召喚】のメニューを開き、まだ開封してなかった【初めての装備】、【初めての仲間】、【初めての道具】の3パックを手の上に召喚して、急いで開封していく。


「今の俺達の実力じゃあれだけの猪を止める事は出来ねぇ。だから……情けないがこの引きに賭けるしか無い!」

そう言いながら亮太が開けたのは、今一番必要としている新たな仲間を得るために【初めての仲間】を開けていく。

【開封結果】
・騎兵(N)
・弓兵(N)
・熟練の重装剣士(N+)
・熟練のシェフ(N+)
・ーーーーーー

4枚のカードを引き終えた亮太であったが、その内容は猪達を撃退できる物ではなく一般兵レベルでしか無かった為に、亮太は自らが運任せに託した事を後悔し始める。

(うげぇ……騎兵はありがたいが。これははずれか? うん、何だこの最後のカード……やけに固くて、輝いてーー)

彼の手元に最後に残っていたのは正に砂粒の中から見つけた宝石であった。

【制空のバトルウィッチ】ソルト(SR)

金色に輝くその名がつけられたそのカード。それは背景に大きな虹と青空をバックにして雲よりも高い高度で箒に乗って楽しそうに飛ぶ、ノースリーブの黒と白を基調としたミニスカートのローブに身を包み、黒髪ロングヘアーの魔法少女なのに何故か健康的に日焼けした可愛らしい少女のカードであり。

その片寄った能力を確認した亮太は思わず笑みを浮かべながら直ぐ様に引いたカード達を光の粒子に替えてから自らのストレージへと吸収し、改めて召喚を開始する。


「来てくれ!俺の新たな仲間達!!!」

その呼び声に答える様に、亮太の目の前には非戦闘員であろうシェフを除いた4つの淡い光が蜂の集団のように沸き上がり、やがて光が人の形に集束していく。

この間僅か0,6秒での出来事であったが、亮太達の目の前に頼もしい仲間達が横並びに勢揃いする。

「みんな、こんな俺の呼び掛けに応えてくれて本当にありがとう! 俺は召喚土をさせて貰っている亮太だ、よろしく頼む!! そして彼女は俺のパートナーであるマリナだ!」

「マリナよ、よろしくね」

その二人の名乗りを聴き、召喚された者達も挨拶を返す、

「「「こちらこそ、よろしくお願いいたしますマスター」」」

立派な箒を片手に持って、ちょこちょこと興味深そうに亮太の側に寄ってきた魔少女を覗いて。

「へー。呼ばれた時はどんな人かと思ってたけど、意外と話がわかりそうなお兄さんだねっ! 私は世界一の魔女になる予定の魔法少女ソルトだよ! よろしくね、亮太お兄さん!!」


そう言いながら無邪気な笑顔で握手を求めて来た中学生ほどのソルトに、亮太も微笑みながら目線を合わせる為に中腰になりながら握手を交わす。

「ありがとうソルト。君だけに限らず、今日来てくれたみんなの期待に応えられる様にも頑張るよ!! 早速だが、今から作戦会議を始める!!! 時間が無いために他のカードパックを開封しながらになるが許して欲しい!!」

その言葉に全員が黙って頷き、それを確認した亮太は猪達が村まで後20分程で到達しそうになっている事を確認しつつ、話を始める。

「まず、我々は後ろに見えている村を猪の大群から守りたい訳なんだが。俺達にはあの猪達を跳ね返す力も互角に渡り合える人数もいない。だから、こうするーー」


そう言いながら装備と道具のカードパックを剥き終えた亮太はその内容を見て吟味してから作戦を纏めてから話し出す。


「まず、彼等はなるべく速度を落とさないようにする為に、山と山の間にある平地を最短ルートとしている様子がある。なので先ず俺が山と山の間に土と石を混ぜた山を作って足止めをするーー」


それを実際に見せる上でも、時間が足りないためもあり。早速亮太は進行ルートを埋める為に数に物を言わせた大量召喚を開始する。

「一先ずは二ヶ所に山を作ってみてはいるけど間違いなく猪達は平地を使うルートから、時間がかかる山道のルートに切り替えてくると思う。そこで何だが……」


その後亮太が話した通りに道を塞がれた猪達が突如現れた石壁に激しく叩きつけられていく衝撃音と悲鳴が響くなか、亮太が提案した作戦の内容にマリナと召喚された者達は息を飲む。

「そいつは……結構な大仕事だな……マスター」

貫禄のある重装備の男が低い声で呟く。

「いいねぇ! いいねぇ!! こう言うぎりぎりの場面は私、好きだよ!!!」

キラキラとした表情で重要な役目を課せられたソルトは盛り上がり。

「まあ、俺達はただマスターの為に働くだけさ。なあ、弓兵の旦那?」
「……ああ」

いっさい表情を変えない寡黙な弓兵と、軽いノリでその弓兵の肩を抱いて声をあげる茶髪のオールバックの騎兵も亮太を支持してくれた。

「ありがとうみんな! 早速、使用する装備と道具を渡すから一人ずつ来てくれ!」

やがて準備を整えた召還された者達は、指示通りに行動を開始していく。

無謀だと思える綱渡りを成功させる為に。


ーーーーー◇ーーーーー


海岸の砂浜に置かれている漁に使うための4人乗りの木製の小舟に息を切らせながらも村中から20人近い人達が次々と乗り込む度にギシギシと音をたてつつ、小舟がオールが漕がれる事により宛もない海へと出航していく。

そしてその度に予備として置かれていた小舟を男達が倉庫から引っ張り出しては出航させて行く。

だが、もう時間は残されていなかった。

「チッ……せっかちな奴等よのう、来るのが早いわ! 早う船を出せえぇぇぇ!!! 近場にいても飲み込まれるぞぉぉぉ!!! 何としても沖に出るんじゃあ!!!」


ヒデヨシが最期の激とばかりに声を張り上げる! しかし、その叫びに海の小舟達から返って来たのは悲鳴であり。その原因をヒデヨシは視認していた。

最早、500mも無い距離に茶色の猪達の波が自分を飲み込まんとしている現実を見せられていたからだ。その数総勢800以上。


彼等は森の中に建っている見張り台ごとねじ伏せる様に進軍している為、彼等が通った後に残された木々が倒れた山は裂けて倒れた木の茶色に染まっており。木と土壁で作られた村など瞬時に激突の衝撃で吹き飛ばされ、粉々にされていく事が容易に想像できた。


それはまるで猪達が「次はお前達がこうなるんだぞ?」と言う問い掛けをされている様であり、そのプレッシャーは先に海へと逃げた人達であっても、ショックで失神してしまう程であった。


だが多くの船が差し引いた海岸の砂浜には未だにヒデヨシは立ち続けながら、考え続けていた。

「ワシらにはこの大陸は大きすぎたのだろうかな……。いやはや、情けない!!」

猪達との距離、残り390m。最早彼等の息づかいすら聴こえて来るこの距離で、ヒデヨシは帯に指していた刀を鞘から抜く。

「あんまり意味が無いかもしれんが、先頭の奴を数匹やれば足並みが遅くなるだろう……」

ガタガタと奮える手足に注意を行かせないように思考しながら今か今かと待ち構える。

最早、海に出た仲間の声も猪達の足音すら気にはならない。

(ただ……少しでも時間が稼げるのならば……ワシの命も無駄にはならないよな……)

残り、220m。

彼等がヒデヨシを貫かんと二本の牙を持ち上げる。それはさながら1600人以上の槍兵の突撃。

勝てるわけがないし、試す意味も余り無いかも知れない無謀な挑戦をヒデヨシが息を止めて慣行(かんこう)しようとした所で突如何の脈絡も無く目の前の地面がせりあがり始め、やがて縦横20mを越す完全なる防御壁となった。

「なっ?!! これは何だ!? どうなっておる!!?」

戸惑いの声をあげるヒデヨシをよそに、辺りに猪達が防御壁に連続で激突していく音が響き渡り始め、それはさながら自動車事故が連続で起きている様な爆音であり。海岸も激しく振動で揺られた影響でひび割れや、自慢沈下が起き始めるが。

ヒデヨシの前に立ち塞がる壁は一部が崩れたとしても直ぐに補強され、何度も何度も競り上がっては猪達の突進を阻み続けた。


「もしやこれが……奴が言っていた者の力なのか?」
「そこの貴方!! そんな所でボーとしてないで早くこっちに来るのよ!!! そこに居られると、亮太が無理して守らないといけなくなるでしょ!」

そう言いながら呆然とするヒデヨシの側に猛烈な速度で走って来たのはメイド犬であるマリナであり。彼女が有無を結わさずにヒデヨシを捕まえて、肩に米袋を乗せるが如く肩に担いで海岸を走り抜けて行く。

「ちょっと待ってくれ! 一体君達は何者なんだ?!」
「申し訳無いけど話は後よ! 亮太!」
「亮太……?」

マリナが声をかけた亮太と呼ばれた者を探すために不自然な体勢のままヒデヨシは顔をあげて呼ばれた相手を探し、そして村から見て9時方向に建てられていた三階建ての見張り台の上で何やら半透明の壁をひたすらに叩きながら悲鳴をあげている青年を見つける。

「しっかし、殆どの仲間が進行を防がれてるんだから大人しく森に帰れよ!!! このままだと召喚ボタンの操作で腕と指が吊るぞこれ!!」

「亮太! 村の人達の無事は全て確認したわ!! もう大丈夫よ!!」

「ありがとうマリナ!! そんじゃあ次の段階に行きますか! ソルト、仕上げだ!! よろしく頼むぜ!!!」

突然大空に向かって叫んだ亮太を見て、何がしたいのか解らなかったヒデヨシであったが。突然、亮太が操作していたディスプレイから元気なソルトの声が聴こえて来た為に驚かされる。

《よーし! やっと私の出番だね!! ド派手にいくよーっ!!!》

「なっ、板が喋りおった!? は、なんじゃあれは? 人間が箒に乗って飛んでいるだと?!!」

驚きっぱなしのヒデヨシが良く空を見て見ると、空中を箒に乗って飛んでいる少女が一直線に壁に防がれて身動きが取れなくなっている猪達がいる方へと飛んでいき、直上で何やら二回ほど物を放り投げたのがうっすらと見えた次の瞬間猪達がぎゅうぎゅうになっている場所が突然ブワッと燃え広がり始め。

大地と空が黒と赤色、そして何故かエメラルド色の光の粒子の様なものが空に浮き上がり、空が染まって行く。

「いよっしゃ!! ドンピシャだぜ! 流石スーパーレアは一味違うね!」

「この土壇場になって、たった一パックから上位の仲間を引き当てる亮太の豪運には驚かされたわ……。まさか猪を空中から狩り尽くす魔女を呼ぶだなんてね……」

そんな雑談を二人がしている二人にまるでついていけないヒデヨシであったが、ふと周りを見渡して良く見てみると、魔少女と同じ様に猪達を撃退している者達がいる事に気付かされる。

「二人の兵士が共に馬に乗りながら後ろに乗る兵士が弓をいって猪達どもが村にいかないように牽制しておる……。しかも、一撃で猪を射ぬく弓矢を持っているとは……。さらに山の上から何度も現れる自分よりも数倍でかい大岩を猪達に落とし続けている見たこともない鎧を着た大柄の兵士……。待ってくれ、理解が追い付かんぞこれは……」

各地で行われている800頭以上の猪達に対する常識はずれにも程がある討伐戦の様子を見せられたヒデヨシが困惑している中でも、亮太の作戦指揮は続いている。

「おやっさん一人で無理するなよ! 直ぐにオイルフラスコを持たせたソルトを送るから、もう少しだけ堪えてくれ!」

《すまない! 援護に感謝するマスター!!》

《了解したよー! アイテムの補充が出来たみたいだから、最速で行くから待っててね!》

そのやり取りが本当に行われている事を示す様に、先程まで村の近くにいた猪達を撃退し終えたソルトが大きく旋回しながら大猪達に挟まれつつある重装備の戦士の元へと220kmに迫るスピードですっ飛んでいき。

彼女の姿が見えなくなり、ワンテンポ空いた所で森が激しく燃え上がり、猪達が焼かれた事を証明するかの様に悲鳴が響き渡った。

《やったぁ!!! ドンピシャだったよマスター!! どうどう、見てくれた?》

「ありがとうソルト! おやっさん無事か?」

《……お陰様で、猪どもと一緒に焼かれる所だったが。まあ、助かったよ。ありがとう》

やがて亮太達からの予期せぬ迎撃に合った猪達は最初の数と比べて半数以下という壊滅状態であり、残った半数の猪達はフラフラになりながらも森の方へと退却を開始し始めていた。

その後様々な理由があり、再び害を為すであろうと判断された彼等猪達への追撃は高速で空中を舞うソルトによって続けられ。最終的にその数は20頭以下まで減らされる事となる。

そんな天変地異と天変地異がぶつかり合った様な壮絶な状況を理解できる筈もなく、ヒデヨシは思わず声をあげて笑ってしまう。

「あっははははは!! いやぁ実に愉快に愉快!!! 何せ何が起こっているのかさっぱり解らんからのう!!」

その大声を聴いたからかは解らないが、先程まではマリナによって気絶させられていた二人の若い兵士が目を覚ました。

「うっ、俺は何をして……?」

うけた衝撃による若干の記憶障害を起こしていたが、ふと顔を上げたところで村長であるヒデヨシの顔を確認した所で、完全に目を覚ました。

「ヒッ、ヒデヨシ様が何故見張り台へ?!」

「まあ、猪達に襲われる前にここにいる客人さんに助けてもろうてのう!! お前達も周りを見渡してみろ! 凄いことになっとるぞ!!!」

「秀吉、だって?」

その会話を聴いていた亮太は、秀吉と言う農民から日本一の男となった歴史的有名人の名を聴いて驚かされる。

そんな亮太のリアクションに気付いたヒデヨシは、少し意外そうに声をかけてきた。

「随分と大袈裟な反応じゃな! たがが戦いが嫌で、住む大陸を移しただけのワシに、猪800頭を追い返した貴方様が怯える必要はあるまい?」

「いや、私の住んでいた大陸では、貴方と同じ名前と容姿の人が国を統一した歴史がありまして」

「ほーう。そいつはとても興味のある話じゃのう! 所で、確か亮太殿と貴方の側にいる私を助けてくれた彼女が呼んでおられたが。貴方の御名前であっているかな?」

その言葉を聴かされて、周りを気にせずに亮太と言う名前を迂闊に叫びまくっていた失態に気付いたマリナは顔を青くして謝罪する。

「ううう……ごめんなさい亮太……。私……迂闊に貴方の名前を……」

「ふむ。どうやら亮太殿が名前である事は確定のようじゃな?」

「あああっ!? しまった!?」

そんな何処までも泥沼にはまっていく余りのマリナの素直さに、その場にいた見張り台の兵士を含めて全員が思わず笑ってしまう。

「え? ちょっと、何でみんなして笑っているのよ!?」

「いや。マリナが俺のパートナーで居てくれて本当に良かったなって思ってさ!」

「むうぅ……答えになって無いわよー!」

「ヒデヨシさん。これが俺達なんです。目の前で助けを求める人がいれば助けん為に力を行使したいと考えていますし、決して無意味な争いは誰であろうとしたくないと考えています」

その発言を受けてヒデヨシは難しい顔をしながら赤面するマリナの様子と恥ずかしげもなく臭い台詞を吐く亮太を見比べながら、ヒデヨシは分析した結論を亮太に語る。

「うーん……要するに、危害を加えるつもりは無いから安心して欲しいと言う事か?」

「えーと、はい。伝えたい事はそう言う事だと思います」

「なるほど。じゃあワシもひとつだけ良いかな?」

「勿論です!」

「今朝、わしの村の家族達を助けてくれてありがとう。そして、家族が迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない!」

そう言って勢い良くヒデヨシはやけにスムーズで、無駄の無い動作で土下座をかます。

「イヤ、イヤ、イヤ!! 土下座なんてやめてくださいヒデヨシさん!!」

流石に初対面で土下座されると言う経験が無かった為、亮太は混乱させられ。慌てて見張り台の木におでこを擦り付けているヒデヨシを下から抱き上げようとするのだが、物凄い力をかけて土下座しているヒデヨシはびくともしない。

「お願いじゃあ亮太殿!! わしらが貴方達にした御無礼を許して欲しい!!」

「許します! 許しますから顔を上げてください!!」

「ついでに家の村に短くても良いから住んでいただいてもよろしいか!!」

「解りました! ヒデヨシさんの家に住みますから顔を上げてくだ……うん?」

「ついでに貴方の持っている魔術をうちの若いもの達にも教えてやってくざせい!!」

「いや……ヒデヨシさん?」

「最後についでとは何ですが、可愛らしいおなごさん達を是非ともご紹介を!! 何卒、何卒お願いしますですじゃあ!!」

「いや、待ってくれ!! 最終的に女の子と巡り合いたい事が一番の望みになってるじゃ無いですか! いい加減にしてください!!!」

その突っ込みをうけたヒデヨシは、おでこにアザをつけたまま顔を上げて気の抜けた声をあげる。

「なんじゃ、話の解るお人じゃと思ったんじゃけどな~」

そんなヒデヨシの態度の変わりように、周りがしばらくは唖然としていたが。流石に亮太を馬鹿にされたと感じたマリナがヒデヨシに怒る。

「あっ……あんたねぇ! 自分だけじゃなく村の人達も助けた亮太に対して、よくもそんな口を……!!」

「ありがとうマリナ。大丈夫だから俺に任せてくれ」

「で……でも……」

「ヒデヨシさんは俺がリラックスしてから話に乗ってこれる様にと思ってとぼけてるんだよ。そうですよね、ヒデヨシさん?」

その返答をうけたヒデヨシは口許を緩ませて、くくくと笑い出す。

「いやはや参った参った、あんたとは尚更仲良くしたくなったよ亮太殿。改めてありがとうな、あんたはワシ達の恩人だ。ワシらに出来ることは余り無いかもしれないが何でも言ってくれ!」


その待ち望んでいた言葉を聴けた亮太は一度深呼吸してから答える。

「それじゃあ……。勝利祝いに宴会を開きませんか? 良い酒があるんですよ!」
「はははは!! そうかそうか、あいわかった!! 早速村周辺の片付けを終わらせてから、直ぐにしよう!!!」

初対面なのに気づけば肩を組合ながら話す程に仲良くなった二人に暫くは周りがついていけてはいなかったが、やがて亮太達は改めてアサツユ村へと入場する事となる。

【開封結果】

【初めての仲間】
・騎兵(N)
・弓兵(N)
・熟練の重装剣士(N+)
・熟練のシェフ(N+)
・【制空のバトルウィッチ】ソルト(SR)

【初めての武器】
・ウッドシールド(N)
・錆びた剣(N)
・鉄の矢50本入り矢筒(N+)
・必中の大弓(N+)
・火薬玉30個(N+)

【初めての道具】
・銅のクワ(N)
・銅のオノ(N)
・煙玉×10(N)
・オイルフラスコ50本(N+)
・作物の種セット10種類(R)

【報酬】

◇大猪×800体討伐。
・毛皮×1000枚
・猪肉:5t
・牙×1600本
・魔力の結晶×800

◇救出ボーナス
・村人40人:200,0000SP
・拠点防衛成功:SR確定パック×3

◇レベルアップボーナス
・LVUP:LV1→LV2
・LV1の店全てが召喚可能
・LV2のお店、カードパック購入可能
・日事のSP支給額:50,0000SP→300,0000SP
+注意+
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