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 本文を書いていたのですが……何故か拠点の方が先に出来ちゃった!!
と云う訳で拠点だけですが投稿いたします。

 タイトルからも解る通り、星と華雄(月・詠)となってます。

何かありましたたら、感想でお願いします。
拠点フェイズ 星、華雄
       ~月夜の下で~
 
 諷陵に赴任して暫くした、ある日の夜の事、中庭で一人盃を傾ける一刀がいた。
その雰囲気は普段の一刀からは想像も出来ない程、大人びており、時折無くなった盃に酒を注ぐ姿も
かなり様になっていて、月明かりに映し出される姿は立派な大人の雰囲気を醸し出している。
 誰もが声を掛けるのを躊躇う、その光景を一人の女性が少し離れている場所より見ていた。
彼女はその人影を見つけると、暫く遠目より窺っていたが、気配を消しながら一刀の側に行き

「主、その様な所で一人酒とは……。如何なさいました?」

「星か、唯の一人酒だよ。少し考え事が有ったからさ。それに今日は綺麗な月も出ていたしね」

そう言うと、星に対し視線だけで「飲む?」と横に置いてあった盃を差し出す。
すると星は黙ってその盃を受け取った為、一刀はその盃に酒を注ぐ。
そして、注がれた酒を一飲みで飲み干して星は、暫く一刀を観察する様に見て、

「如何なされました、主らしくも無い」

とたった一言だけ喋り、星も一刀の盃に酒を注いで、一刀の瞳を覗き込んだ。
一刀もその酒を一飲みで飲み干し、

「そうか、俺らしくないか。なるべく何時もの自分らしく振舞ったつもりだったけどな」

「ええ、こうして二人きりになると、明らかに違いが解りますぞ」

星の言葉に応えず、一刀は沈黙し盃に目をやっていた。
そして、少しの時間を置き、吐き出すように呟く。

「星。俺は君や稟、風、万里達の良き君主としてやっているだろうか?」

それだけ言うと一刀はまた、盃に目を向けて黙りこむ。
星は暫く、一刀を観察し、

「何がございました?」

とそれだけ尋ねて、一刀の言葉を待った。すると

「いや、特に何も無いよ。執務室で書類を片付けていた時に、不意にそう思ったんだ」

一刀は唯、それだけ言うと

「星や稟、風、万里に俺は頼りきっているんじゃないか。もしくは甘えていないか?
そう考えると切りがなくてさ。考えれば考えるほど、深みに嵌って行くというか……」

一刀の言葉を聴き終えると星は、

「主は良く我等の期待に、応えてくれていると思いますぞ。
私から少し言わせて頂くなら、もっと我等を頼っても宜しいと思いますが……
これは私だけでなく、稟や風、万里も同じ考えでしょう。ですから胸を張って下さい」

一刀は「うん」と言うと、また盃に口をつける。
星は、一刀の雰囲気が変わらない事に溜息を吐き、持っていた盃を自分の横に置き、
そして、不意に一刀の顔を抑え視線を合わせて

「これでも信用できぬか?」

と言うと同時に、いきなり唇を奪う。
 
 いきなり星に顔を抑えられ、キスされた一刀は、何が起こったのか理解出来ずにいた。
星が顔を離し、お互いが見つめあう事で何が起きたかを理解して呆然となった。

「すみませぬ。主に対する言葉使いでは有りませんな。しかし、これも主の為ですので。
後、もう一つ保険を掛けて置きましょう。前に一度宣誓しましたが、
あの時は稟達が居ましたのでもう一度。今度は私、趙雲子龍から主に……」

星はそう言うと跪き頭を下げて宣誓した。

「主の敵は、私の敵。その敵が誰であろうと私は、全てを叩き伏せ、龍は命ある限り、
天と共に在ることを、そして、永遠の愛を此処に誓います」

その宣誓を聞いた一刀は、跪いている星を抱きしめ、

「……星。……ありがとう」

その光景を見て夜空に浮かぶ星が、お互いを抱きしめあっている、2人を祝福する様に輝いていた。


――――新たなる主の下で

 一刀は執務が長引き、夜遅くまで執務室に籠っていた。その執務がやっと終わり、
座りぱなしの体を解そうと、執務室の外に出る事にし、扉を開けて深呼吸をし体を伸ばしていると
訓練場の方から音が聞こえてきた。
 その音は規則的に聞こえ、何かを降り下ろしているらしく、一定時間聞こえると暫く止み
また一定時間すると聞こえてくるを繰り返している。

(こんな時間に誰が?)

と気になった一刀は音の鳴る方へ歩いて行った。

 そこに居たのは、自分の武器「金剛爆斧」を振り上げ、そのまま一定時間置いて降り下ろす事を
繰り返し、何か鬼気迫る雰囲気で鍛錬を繰り返す、華雄であった。  
 
 一刀は一心不乱に武器を振る華雄を、少しの間見続けていた。
すると不意に華雄の手が止み、

「何時まで、人の事を見続けるつもりだ?」

「こんな時間まで如何したの、華雄。眠れないの?」

「いや、そう云う訳ではないが……」

そう言うと黙り込んだので、何時もの雰囲気と違う華雄を見て、一刀は少し気に掛かり、

「何か、悩み事でも有るの?俺で良かったら相談に乗るけど……」

と言ってみるが、華雄は何も答えようとせず、一刀をずっと見ていた。そして、

「お前は…焔耶の態度に激怒し、焔耶を変える要因を作ったと、星に聞いたが本当か?」

と華雄は、一刀の目を離さず見ながら尋ねて来た。一刀も視線を反らす事無く

「ああ、焔耶が変われたのは焔耶自身の力で有って、俺は後押ししただけに過ぎないよ。
けど、前の焔耶に対し怒ったのは本当だよ」

「そうか……」

華雄は何かを思案し、そこで思い至ったのだろう、一刀に姿勢を正し、

「お前に、いや、貴方に聞いて頂きたい。
私は自分の武に誇りを持っていた。恋には敵わぬが、それでも他に名の有る者達には負けぬと。
だが汜水関で焔耶に負けた。それからだ、私は自身の武に疑問を持つようになってしまった」

華雄は困った顔をしながら続けた。

「先程も、武器を振りながらも、自身の頭の中では、
『こんな事をしていて強くなれるのか?、もっと他にやるべき事が有るのではないか?』
と云う考えが頭から離れ無かった……最近は、恋や霞、星達と訓練をしていても考えてしまう」

一刀は華雄の話を聴きながら、星からも華雄の様子を見てくれと頼まれていた事を思いだす。
恐らく華雄は、焔耶に敗れたあの日からずっと悩んでいたのだろう。
そう考えながら、何か良い案は無いかと思案して一刀は言った。

「華雄さ、もう少し肩の力を抜いて、落ち着いてから、もう一度考えてみたら? 
今の華雄は、自分では冷静に考えているつもりでも、俺から見れば、焦って、それが更に華雄を
追い詰めているようにしか見えないんだよ」

一刀は少し改まって、申し訳なさそうに更に続ける。

「ごめんな、華雄が真剣に悩んでいるのに、こんな抽象的な意見しか云えなくて。
もっと俺が大人だったら、もう少しマシな意見を言えるのだろうけど……」

一刀を見ていた華雄は、自分の事で真剣に悩んでくれる一刀に、不思議な感情が芽生えていた。
それは洛陽で一刀に感じた感情よりも深く、月に忠誠を誓った時に感じた感情に酷似している。
しかし、月の時と違うのは、心臓の音が外に聞こえそうな程に激しく波打っていた。
華雄は、一刀を見ながら、何時もの口調で

「お前と云う奴は……だが、お前に聞いて貰ったお陰で、何かをしなければならない事は解った」

華雄は、持っていた金剛爆斧を担ぎ自室に戻っていこうとした。
だが何かを思い出したように、一刀の側に戻り、そして、

「お前の様な奴は初めてだ、一刀。皆とふざけていたり、かと思えば真剣に私の様な無骨な者の
悩みに応えてくれる。そんなお前に私の武を捧げたい。
だが、私の武は月様に捧げている。また、今の私の状態じゃ捧げるに値しない。だから……」

華雄は話を止めて、一息吐いて、

「もう暫く待ってくれるか。気持ちの整理を付けてから、もう一度、お前に会いに行く」

そう言うと華雄はその場を後にする。その翌日の夜、月の部屋に行く華雄の姿があった。

 そして、それから一週間程した夕方の会議の時の事である。
一刀達はこの国を良くする為、連日連夜に渡って話合いを行っていた。
その会議も終わり、話していた者達が一人、また一人と席を後にし残ったのは月と詠だけになった。
 一刀も自室に戻ろうと席を立ち、月に挨拶して部屋を出ようとした。すると

「一刀様にお願いがあります。少しお話を聞いて頂きたいのですが……」

月がそう言うので一刀は、元居た席に座り話を聞くことにした。すると詠が部屋の外に出て
誰かを部屋に招き入れた。部屋に入ってきた人物、それは華雄であった。
華雄は暫く黙っていたが、月と詠に促されて話を始めた。

「忙しい所を済まない。お前に聞いて貰いたい事があってな……」

そう言うと華雄は

「この間は私の話を聞いてくれて感謝している。御蔭で何をすべきかが見つかった」

華雄がそう言うので一刀は嬉しそうに、

「そうか、それは良かった。俺もあの後、気になっていたんだよ。俺程度が華雄程の
武人の相談なんか乗れたのかってさ。で、今日は如何したの?月や詠まで」

すると月が一刀に向かって、

「一刀様に私達は助けて頂きました。そして今回は悩んでいた華雄さんまで助けて頂きました。
私達には何も一刀様に差し上げる物は有りません。ですから何か無いかと考えていました。
そこで、私と詠ちゃん、そして華雄さんを一刀様の正式な配下として頂きたいのです」

月の言葉を黙って聞いていた一刀は、

「皆、本当にいいのかい?俺は今のままでも良いと考えているのだけど……そして、
これが重要なのだけど、霞や恋、そして君を慕って付いて来た人達はこの事を知っているの?」

「はい、霞さん、恋さんには昨日、直接会って言いましたし、私に付いて来てくれた皆さんにも
お話しました」

月はそう言うと黙って俺の方を見ていた。

「そうか……霞や恋も知ってるのか……」

一刀の言葉に詠が何時もの口調で

「アンタは月が此処まで言ってるのに断るって言うの?」

「そう言う訳じゃないんだけど…そう言う詠は良いのか?俺みたいなのが詠の主になっても?」

一刀が少し困った様に言うのに、

「仕方ないじゃない。月が決めたんだから。僕は月の為に生きるって決めたんだから。
それに……ぼ、僕だって……」

詠はそう言ったきり黙ってしまう。月は詠を見て微笑んだ後、こちらを見ながら、声量を下げて

「御迷惑でしょうか?もし御迷惑ならば……」

月の目が本気である事を証明し、それが一刀の気持ちを決めさせた。

「解ったよ。君達が良いのだったら文句は無い。でも、俺はこれまでと変わずにいつもと
同じ様に接するよ?君達も俺に対しては、いつも通りで接する事。それが条件だけど良いかい?」

月は嬉しそうに「はい」と言うと三人は跪いて、

「私こと、董卓仲頴は北郷一刀様に永遠の忠誠と生涯の献身を捧げます」

「僕、賈駆文和は北郷一刀様に忠誠を誓うわ」

「私、華雄は北郷一刀様の為、敵を討ち掃う事を誓い、此処に我が武器『金剛爆斧』を捧げます」

三人の宣誓を聞き一刀は、

「俺は君達を歓迎する。何かと到らない俺だけど、これからも力を貸してくれるかい?」

「「「はっ!!」」」

と三人の声が重なり、その瞬間から彼女等が一刀の配下へとなった瞬間である。

 その後、華雄は前に増して訓練を欠かさず、その後、書を読むようになり、
時折、巴郡から出てくる焔耶と共に競いながら、猛将から智も携えた剛将へと変貌を遂げる事と
成っていくが、それはまだ先の話であるが……
 
 しかし、彼女達が正式に一刀の配下になった事は、一部の者を除き知らされず、
何時も通りに生活し、一刀の配下になった事を知っていた者達が見ても、
それまでと変わらずの態度で月達に一刀は接していた。
 後に書かれた北郷軍の正式な公文書には董卓、賈駆の文字は見当たらず、あるのは
「董旻、黄権、華雄は忠臣であり一刀が信頼する仲間・・であった」とだけ書かれているのであった。
 リアルが真面目に忙しい……夢の世界(ネバーランド)に行きたい。
最近、本当に夢の中で、フォークリフトに乗ったり、
仕事で使うインパクトレンチを打っていたりして、
現実と夢想の区別が解らなくなってきました。憂鬱です。

 皆さんに言っておく!!今回は本編とは全く関係ございません!!
(だって、書いてる内に出来てしまったんだもん!!)

 次回はちゃんと華琳と紅蓮の話になると思いますが、
リアルの方が追い込み命令が掛ってますので、仕事に集中せねばならず
投稿が遅れると思います。
なるべく早く、書き上げたいと思いますが、正直解りません。

 今回も此処まで御読み頂き、ありがとうございました。
恋姫無双 稟 風


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