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趙雲と旅をしていきいろんな事を吸収していく一刀だったが・・
一刀の新たな旅立ち
 一刀は趙雲と旅をし夜になると彼女にこの世界の事を聞いた。
最初に文字を習い、次に稽古を見てもらい最後に今のこの国の情勢を聞いた。
俺は昼間歩いて見た事と夜に趙雲に聞いた事を吟味し思案する事で自分なりの結論に至った。 
 この国は今、匈奴等の外敵と最近現れる様になった賊達との戦でボロボロの状態で、
しかもそれに対応すべき国の上層部は腐りはて機能してない。
 更に官軍は将兵達共に弱卒で賊達にも負ける始末。
地方の有力軍閥の長たちは、虎視眈々と機会を覗って力を付けているとの事。
土地は痩せ細り、民は貧困に喘ぎ長江、黄河は度々氾濫し更に民を苦しめる。
俺は旅の途中に見た親を亡くした兄弟や戦火で家を焼かれ、家族を失い自我を無くした女性等、
自分の世界の身の回りでは考えられない、この世界の異常さを痛感していた。
そんなある日変な噂を聞いた。その内容は

「流星とともに白き衣を纏った天の御遣いが現れ、混沌のこの世界を救うだろう。」

この話は管路と言う易者の占いの結果であり、その話が瞬く間に大都市を起点に、まるで水面に波紋が
伝わっていくように広がっていった。この時はそんな話俺自身には関係ないと思っていた。 
 
その間、俺と趙雲は寃州に入り濮陽と言う名の都市にいた。ここは交通の要所で
到る所の都市に街道が伸びていた。
交通の要所であるために、市は栄え治安も良く人々の笑顔も絶えなかった。

 趙雲とはこの街で別れた。彼女いわく「もう君に私は必要ないだろう」との事で、
確かに日常会話や手紙を書く位なら問題ない。
旅費の方も濮陽に入って趙雲に自分の荷物の内ボールペンとノート(この時代は紙が貴重)
を売ってもらい旅費を確保したので贅沢をしなければ結構持つと思う。

 そして最後の日、街で買い物をして宿に戻り彼女と話をした。
趙雲はこれから北平に向かうとの事だった。北平太守は公孫賛と言い、
白馬義従と呼ばれる騎馬隊を率い北平を中心に勢力を伸ばしているという。
そして色々な話をした。彼女と知り合い一か月の間色々有った。
賊に襲われ初めて人を殺した事で呆然となったが、彼女に叱られたり話を聞いてもらう事で
自分と向き合える様になり、それらを乗り越える事が出来た。
野宿の時の場所の取り方等を教えてくれたのも彼女だった。
かなりの時間に渡り話をし、自室に戻る時彼女は突然言った。

「実をいうと私はお前が天の御遣いだと思っている、一刀」

「いきなり何。俺が天の御遣いだって、冗談も程々にしないと怒るよ。趙雲」

と俺が言うと彼女は本気らしく声を大きくし反論した。

「しかし、私は見たのだ。お前が賊共と争っていた方角に流星が落ちて行くのを。
噂を知っていた私は、天の御遣いがどんな者かと見に行ったのだ。
そしてお前を見つけ思った。お前が天の御遣いじゃないかってな。
お前の着ている服はこの大陸の物では無いし異様だ。
 そして、お前が私と旅をし始めてから、考えは確信に変わった。
真名を知らなかった事や読み書きが出来なかった事。
そして真綿が水を吸収するがごとく、読書きをたった三週間で覚えてしまった事……」

それだけ言うと彼女は姿勢を正し

「お前が天の御遣いならお前に仕えたい。だが他の太守も見てみたい。
我ながら呆れる性格だが、これが私なのだから仕方ないと思う。
だから少し考える時間をくれないだろうか。
もし他の太守を見て、私の仕えるべき主でないと判断したらお前にこの槍を捧げよう。
その証として、お前に私の真名を預ける。私の名は『星』と言う」
 
 その言葉を一言一句聞き漏らさず聞きつつ、俺は彼女の眼を見ていた。
そして彼女が言い終わると同時に俺も話しかけた。

「君がそこまで思っているなら何も言わない。でも良いの?真名って大切な名前なのだろう?」

「構わない。むしろ呼んで欲しいのだ貴方に。」

「了解した。今度会える時はどうなっているか分からないけど呼ばせてもらうよ『星』」

それから明日の用意とかも有りそのまま自室に戻った。
そして、これから何を為すべきか一晩中考える内に朝になっていた。
 朝早くに星と食事をとりそこで今後の事を聞かれたので俺は

「荊州に行って見ようと思う」

星に何故そこに行くのかと理由を訊かれたので要点を纏めて説明した。

「俺の知識どうりなら、荊州は土地も肥えており長江中域の拠点だろ。
だから人も物も集まる。人が集まれば情報も集まる。向こうに帰れる情報も有るかも知れない。
 それにこれが本題なんだけど、後々荊州は大事な場所となるから、
何か起こすにしろ、しないにしろ見て置くことは悪いことじゃないと思う」

と、言うと星は納得したのか何も言わなかった。
そして、そのまま食事をし部屋に荷物を取りに行き、街の外まで一緒に歩き星と握手をして

「じゃあ星、元気でね。」

「ではまた会おう未来の主」

と二人笑って別れた。

一刀は荊州に向かう。途中に自身の運命すら変えてしまう事があると知らずに…
 ここまでお読みくださいましてありがとうございます。いきなりですが文才が欲しい・・・。
 もしくは俺みたいな駄文書きでも文豪になれる道具が欲しいと夢にまで見る。重症ですね。
 さて次回ですがあの二人組が登場します。お楽しみに・・・。(本当にだせるのかなー)

またメールにておしらせしてくださった方に関してはもう感謝のしようも御座いません。
この場をかりてお礼申し上げます。
                       憂鬱
恋姫無双 稟 風


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