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虚無の花
わたしの胸の奥に咲く 名も知らぬ花
その花は白 その茎は灰色 その葉は黒
モノクロームの世界に
その花は 鮮やかに咲き誇ります
色など 必要ありません
生命など そこにはないのです
わたしの心を糧に その花は育つから
── それは幻影
触れる事が出来たなら わたしは涙を思い出すでしょうか
摘み取る事が出来たなら わたしは笑顔を取り戻せるでしょうか
抜け殻のような わたし
それを望んだのは わたし
思い出の中で生きたくて わたしは心に花を咲かせました
悲しみの種から生まれた花は 今日も美しく咲き誇ります
いつしかそれが枯れた時
わたしの世界はまた 色を取り戻しているでしょうか
これまた過去テキストサルベージ週間。
時々こういう、薄暗いものがぺろっと生まれます。
決して宗像が鬱ってる時という訳ではないのですが、精神的なガス抜きみたいなものなのかも。