最果て
ここから先には もう何もありません
ただ言葉を失った海が 低く歌を歌うばかり
繰り返し 繰り返し
幾度となく続く 単調なその歌は
そう きっと
全ての時間が終わる時まで
変わる事なく続くのでしょう
嘆くでもなく 悲しむのでもなく
わたしがいなくなっても
あなたが いなくなっても
そして海は
いなくなった命を思いだしては
また歌を 紡ぐでしょう
惰性のように 壊れたように
海の腕から 生まれ落ちた命達は
いつしか 母なる場所を旅立ち
そして 置き去りにして
次から次へと 時の向こうへ消えて行くのです
遠い大地の上には 積り積もった
生き物だったものの 白い骨
はじまりの場所は
ただ 静かに鎮魂の歌を奏でるばかり
ええ きっと
この星が滅んでしまう その日まで
過去テキストをサルベージ…しようとしたら、字数制限にひっかかり、それに合わせていろいろ書き足している内に、原型をほとんど留めていないものに(笑)
こちらは画像が先にあって、後からテキストをつけたもの。
某半島の、海の端っこで撮影したのですが、撮影した時もその後もこういう『終焉』のイメージしか浮かんで来なかった。
すぐ後ろには民家があって、産直販売の露店とかもあって、普通の生活が営まれているのですけどもね(笑)