11/20
やさしさの水
たとえば 花に水を与えるように
どうかわたしに
やさしさを 下さい
飢えて 乾いている心達が
あちらでも こちらでも
やさしさが欲しいと 嘆いています
もう 立ちあがる力もないのです
手を伸ばす 勇気すらもありません
やさしさの意味すら わからなくなっているのです
萎れてしまう前に 枯れてしまう前に
やさしさという水が 必要です
本当は誰でも 持っているはずなのに
いつからみんな 見失ってしまったのでしょう
欲しがってばかり いるのでしょう
ない物ねだりは 見苦しいとわかっているけれど
今はもう 悲しみの雨が降るばかり
だからどうか ほんの一欠片で構いません
あなたの涙を 分けて下さい
わたしが自分の持つそれを 思いだせるように
過去テキストをサルベージ+少々改変。
多分、何か悲惨な出来事が起こった後に思い浮かんだもの。
目には目を、とは言っても、それは命あってのもの。
血を血で返す事ほど非生産で不毛なものはないとわたしは思います。