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詩集 ポエジー
作:庵田氏



第1歌


■Apocalypse


その日
そう
よりによってその日
僕らの恋は始まったんだ



僕の愛の告白に
頷く君
張り裂けそうなほど
心臓が高鳴った
ヒバリが僕らを持てはやす

はにかむ僕らに
太陽が微笑んだ



並木がざわめいた
その時だった
不気味なラッパの音が
地上という地上へ
響き渡った



その日は来た
最後の日が
予言にしるされた
最後の日

すなわちそれは
世界の終焉を意味する



たとえ僕らがそれぞれに
思い思いの未来を
描いたとしても

それは叶わぬ夢

それはもう
叶えることのままならない
ただの空虚




照れを隠せないままに
手を繋ぎ合う僕ら
このままデートに出かけよう
遊園地ではしゃぎ回り
映画館を観て笑って泣いて
日が落ちたならお洒落なレストランへ
美味しい食事で
幸せを噛み締める



そしていつかは結婚し
やがては子供を授かる
三人での生活
ひょっとしたら
子供はもう一人


僕と君と二人の子供と
幸せで温かい家庭
僕が仕事から帰れば
君は食事を作っている

長女はちょっとおませで
君を真似しながら
弟をあやす


そうだ
家も建てよう
僕らの家を
小さくても庭付き一戸建て
犬を一匹飼い始め
ジョンと呼ぼうかな?


長男はジョンとじゃれるのが
とっても好きで
長女はそれがおかしくて
ケタケタ笑う

いつも笑いの絶えない
明るい家庭

滾々こんこんと湧く
幸せの源泉




彼女がそっと手を絡めてくる
僕らは初めて手を繋ぐ

彼女の両目から
涙が溢れ出し
柔らかな頬を伝う
僕も泣いていた

二人の涙は枯れるということを
知らないように


顔を紅潮させ
ぐちゃぐちゃにしながら
僕らは引かれるように
互いの唇を重ねた

僕らの初めてのキス
彼女の唇は暖かく
涙の跡は冷たかった



僕らの頭上に
一騎の騎士が駆けて来た
それは予言にあった騎士
神の御使い


騎士は辺り一面に
死を降り注ぐと
また新たな地を求め
駆け出した













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