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読みにくいところもあると思いますが、ご了承ください。
作:愛華麗


『うるっさいなぁ!』
『京!待ちなさい!』
【バタン!!】

親なんか大嫌い。顔見ればいっつも怒ってるし。意味わかんない。
あたしには友達がいればそれでいい。
うちの家族は名前だけで愛情なんかこれっぽっちもないもん。てかいらないけどね。

―そんな高校二年の秋。キーンコーン
カーンコーン
『京〜☆』
隆太が大きく手を振りながら走ってきた
『なにぃ?』
『カラオケ行こ♪』隆太とは入学式で席が近かったのをきっかけに仲良くなった。今では週に4回は遊んでる。
<今から3限目かぁ…>
『いいよ☆行くぅ!』
<勉強とかだるいし♪>





<もう9時かぁ。楽しかったなぁ♪隆太の歌声好きなんだよねぇ☆>

【ガチャ】
『うわ!最悪!』
京の部屋がきれいに片づいていた。
『ちょっと!お母さん!何で勝手に人の部屋に入ってんの!?』『だって京、全然掃除してなかったじゃない』
『最低!』

お母さんは俯いたまま何もしゃべらない。
『もう勝手なことしないで!』

【ドタドタ バタン!】

『せっかく気分よかったのに最悪!』
京は乱暴に制服を脱ぎ捨て、お気に入りの服に着替え、荷造りを始めた。
<みかの家にいっとき泊めてもらおう!こんな家にいたらイライラするだけだし!>


【ガチャ バタン!】

ピンポーン
『お☆京上がって♪』『おじゃましま〜す☆』靴を脱いでいると、奥からみかのお母さんの佐代が出てきた。
『あら、京ちゃん!いらっしゃい☆』
みかの家には頻繁に泊まりに来ているから佐代とも仲がいい。
京は佐代を自分の母のように慕っている。<みかが羨ましいな…こんなに優しい人がお母さんなんてさ>
『お世話になります☆』
その日はみかと二人で一晩中おしゃべりした。

【♪♪♪】
朝の6時15分頃。京のケータイが鳴った。
<電話?こんな朝っぱらから…だれからだろ>
京は画面を見た。
【自宅】
<うわ。朝から何でかけてくんのよ…うざいし>
【ピッ プープープー】
『ん…あれ?もう朝?』
みかが目を細めて京を見ていた。
『ごめん!起こしちゃった!?』
『ううん……スゥー』
<寝るの早!(笑)あたしも寝よっと!>
京はまた眠りにはいった。

【♪〜♪】
また京の電話が鳴り響いた。
<…ったく。どぉせまた親でしょ〜。うざいなぁ>
京はみかを起こさないようにすぐ電源を切ろうとケータイを手に取った。【隆太】
<あれ?なんだ!隆太からじゃん>
『は〜い☆どしたぁ?』
『…お前、今どこ?』
隆太の低い声がいつもと違っていた。
<様子がおかしい…>
京は寝ているみかをチラっと見た。
『な…何さ〜!そんな真剣な声してぇ☆隆太変だよぉ?』
『どこだよ』
<あきらかにおかしい…>『みかの家…』
『…落ち着いて聞け。今さっきお前の家の前通ったんだ…。そしたら、お前の家に警察と救急車が来てた。』
京は理解できなかった。
<やば…なんだろ。めまいがする>
『ね…ねぇ、なんでうちにそんなのが来てんの?』
『…とにかく早く戻って来い!』


みかはまだ寝ていた。

京は走った。なぜかきつくなかった。
<…べ…べつにお母さんもお父さんも…どうなったって…全然平気だし…>
何度も何度も心でつぶやいた。自分にいいきかせるように。


京の目には涙が溢れていた。

『京!!!』
隆太が大きく手をあげていた。
<…!>
数十人の警察官が一斉に京を見た。
門の前には人だかりができている。みんなが京を見ている。


『りゅう…』
『宮田 京さんですか!?』
ひとりの警察官に腕をつかまれた。
京は目を大きく開き、小さくうなずいた。

『一緒に中央病院まで来てください!』

言われるがままに京はパトカーに乗り込んだ。サイレンを鳴らし、もの凄いスピードで走り出した。
隆太は黙って連れていかれる京を見つめていた。

<………>
京は頭が真っ白だった。車内には経験したことのない緊張感があった。警察官はただまっすぐ前を見つめている。

【キキィ! バタン】
『早く降りて!こっちです!』
京は警察官に手をひっぱられながら走った。

まだ状況が理解できない。
まばたきもできない。息の仕方すらよく分からない。ただ、鼓動が早くなるのだけを感じていた。

…304号室
【ガチャ!】
『娘さんを連れてきました!』


京は息が止まった。


白い部屋に、お父さんとお母さんはいた。
包帯とガーゼで全身を覆われた二人は、医者と警察官に囲まれて横になっていた。

<……何これ…。>
『な…何してんのよ…。冗談でしょ?み…みんなしてあたしを騙そうとしてんでしょ?』
京は二人から目を背けて笑った。
ひとりの警察官が京の目の前に立った。
『君の家に、朝強盗が入った。ご両親は、君の部屋の前で、犯人に抵抗したみたいだ。犯人はそのまま逃走したようだが、抵抗した際に刺されてしまった。』

京は、昨日の夜のことを思い出した。

<…あたしが…昨日部屋に勝手に入らないでって…言ったから…だから…>

『…お母さん…守って…くれたの…?あたしの部屋…刺されてまで…守ってくれたの…?』

京はベットに横たわる二人に駆けより、泣き叫んだ。

『ねぇ…ねぇ起きてよ…目ぇ開けてよ二人とも!!ひとりにしないで…お願い…謝らせてよぉ!!!』病室には、京の声だけが響いていた。

-一年後-

【ガチャ】
『ただいまぁ!!聞いて!k大学合格したよ!!』
『おめでとう☆京!よくがんばったわね!!』


『お母さん…』
『なぁに?』


『ありがとうね☆』


親というのは、なんだかんだ言っても我が子を愛しているもの。愛情に溢れているものなんですよ。みなさんのお父さん、お母さんもきっと同じです。













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