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河野裕一の事件簿! 3殺目
作:Daisy Katsura



裕一が弁護士!?三上弁護士殺害事件の真実!


PM.1:00、地方裁判所第一法廷。
裁判長:「これより、被告人児山 ミチルの裁判を行います。
ん・・・・・・・・・。
三上弁護士はどうなさいました?」
裕一は、三上弁護士が殺害された事を告げた。
そして、自分が代わりに弁護を勤めると言う事も話した。
裁判長:「なんと、三上弁護士が亡くなられた!?
いったいなぜ?」
裕一:「何者かによって殺害されたんですよ。」
裁判長:「それで、弁護士でもない君が弁護を勤める事になったと?」
裕一:「そう言う事です。」
裁判長:「成る程、分かりました。
弁護を許可致しましょう。
それでは、裁判を始めたいと思います。
三谷検事、弁護人、準備は宜しいですか?」
三谷検事:「準備は出来ている。」
裕一:「・・・・・・。」
裁判長:「弁護人、準備は出来ていないのですか?」
裕一:「で、出来ています。」
裕一は正直焦っていた・・・。
本当に弁護が勤まるのだろうかと・・・。
裁判長:「三谷検事、冒頭弁論をお願いします。」
三谷検事:「事前に事件資料を渡してある。
冒頭弁論など必要ない。
そう言う訳だから早く証人を入廷させたまえ。」
裁判長:「そ、そうですか。
では、証人を入廷させましょう。」
証人が入廷した。
裁判長は証人に名前と職業を要求した。
証人は第一発見者の辛島 俊之。
辛島は大学生である・・・。
裁判長:「証人、事件当日の事を証言して下さい。」
俊之:「あの日、僕は現場である公園で落とした携帯を探していました。
そしたら見てしまいました。
現場で女性が被害者を突き落としたのを・・・。」
三谷検事は現場の写真を提出した。
写真は中央に遺体。
その奥には電話ボックスと時計が立っていた。
また、死体の下に何かの欠片かけらが見える。
裁判長:「証人はその後何をしましたか?」
俊之:「30分程電話を探して歩き回りました。」
裁判長:「成る程・・・。」
裕一:「異議あり!
証人、貴方は電話を30分間歩き回って探したと証言しました・・・。
でも、電話ボックスなら目と鼻の先にあったじゃないですか!?
何故それに気づかなかったのですか?」
三谷検事:「異議あり!
証人は目が悪かったんだ。
だから気づかなかった。
それだけの事だ。」
な、何か巧く流された様な・・・。
三谷検事:「弁護人、そこまでの様だな・・・。
裁判長、被告人に判決を。」
裕一:「(こ、このままではまずいな・・・。)」
裁判長:「それでは、被告人児山 ミチルに判決を言い渡します。
・・・・・・・・・・・・・・・。
有罪!」
そこで、裕一はある事に気が付いた。
裕一:「い、異議あり!」
裁判長:「べ、べ、弁護人!?
どうなさいました?
もう判決は出ていますよ。」
裕一:「たった今解りましたよ。
辛島さん、貴方が被害者の高田さんを殺害したと言う事がね!」
裁判長:「な、何と!?
そうなんですか?」
三谷検事:「な、何をいきなり?」
裕一:「三谷検事・・・。
事件の資料をもう一度確認して下さい。」
三谷検事は事件資料を確認した。
裕一:「何か気づきませんか?
例えば、現場に残された『小玉』と言う字と被害者の『児玉』と言う字が違うとか。」
三谷検事:「た、確かに字が違う・・・。
だが、それはきっと被害者が解りやすくするのに『小玉』と残したのだろう。」
裕一:「辛島さん、貴方は現場で落とした携帯を探していたと言いましたが、結局それは見つかったのですか?」
俊之:「あぁ、見つかったよ。」
裕一:「では、その電話を拾う前に、携帯に電話を掛けましたか?」
俊之:「あ、あぁ、掛けた。」
裕一:「その電話に誰かが応答したと言う事は?」
俊之:「あった。」
裕一:「その人の名前は?」
俊之:「小山 ミチル・・・。」
回りが騒ぎ出す・・・。
裁判長:「静粛に、静粛に!」
と、「カン、カン」と言う音を立てながら言う。
裁判長:「此処へ来て、事態は急展開を見せました。」
裁判長は暫く悩んだ・・・。
そして。
裁判長:「さて、弁護人は証人が被害者を殺害したとの事ですが、その根拠はありますか?」
裕一:「根拠はあります!
それは、メガネです!
証人は、目が悪いと言う事ですが、目が悪いとなると当然メガネが必要になりますよね?
証人は現在メガネを持っていますか?」
三谷検事:「異議あり!
その質問は事件には何の関わりもない。」
裁判長:「弁護人、その質問は事件と関係あるのですか?」
裕一は頷く。
裁判長:「では証人、答えて下さい。」
辛島は「例の公園で落としてしまい、持っていない」と答えた。
裕一:「裁判長、もうお分かりですね。
彼は、現場で被害者と会った。
そして、口論となり被害者を殺害した。
その直後、自分を疑いの目から遠ざけようと、わざと現場に『小山』と残したのです。
だが、ここで彼はミスをしてしまった。
それは、被害者を突き落とす際にメガネを落とした事と、被告人の苗字と現場の小山と言う字を書き間違えてしまったと言う事です。」
俊之:「そんなの根も葉もない嘘だ。」
裁判長:「その通りですよ。
弁護人にはペナルティーを与えます。」
裕一:「その必要はありません。
裁判長、もう一度現場の写真を確認してください。」
裁判長は、現場の写真を確認した。
裕一:「では、死体の下をご覧下さい。」
裁判長は死体の下を確認した。
裁判長:「何か欠片の様な物がありますね・・・。」
裕一:「裁判長、これはメガネの欠片です!」
裁判長:「な、何ですと!?」
回りが騒ぐ・・・。
裁判長:「せ、静粛に!」
三谷検事:「ふっ、ばかばかしい。
そんな物、何の証拠にもならない。
それに、その欠片がメガネと決まった訳では無い。」
確かに、現段階では決めつける事は不可能・・・。
だが、それを覆す事は可能だろう・・・。
俊之:「ふっ、自信たっぷりだったのになぁ。」
裁判長:「しょ、証人!?
貴方は全ての罪を認めるのですか!?」
俊之:「あぁ、認める・・・。」
辛島が全ての罪を認めた・・・。
裕一:「辛島さん、最後にお聞きしても宜しいですか?」
俊之:「何だ?」
裕一:「控え室で三上弁護士を殺害したのは貴方ですね?」
裁判長:「べ、弁護人!?
それはどういう事ですか!?」
裕一:「こういう事ですよ・・・。
辛島さん、貴方は携帯を拾ったと言ったが、実は拾ったのでは無い。
三上弁護士が持っていたから奪い取ったのです。
金属バットで三上弁護士を殺害してね!」
俊之:「そ、そんな筈は!?
お、俺はただバットで殴って気絶させただけだ!
殺してなんかいない!」
裕一:「殴った事は認めるんですね?」
俊之:「あぁ、それは認める。
だが、殺してはいない。」
三谷検事:「証人の言う通り・・・。
いや、何でもない。」
裕一:「三谷検事・・・・・・。
三上弁護士を殺害したのは貴方だったんですか。
裁判長、僕は三上弁護士を殺害した事より三谷検事を告発します!」
裁判長は聞きながら固まっていた・・・。
三谷検事:「な、何の証拠があってそんな事を?」
裕一:「三谷検事、何故知っているんですか?
辛島さんが三上弁護士を殴った事を・・・。」
三谷検事:「そ、それは・・・。」
裕一:「貴方は辛島さんが三上弁護士を金属バットで殴って気絶させた所を見ていたから。
そして、その後に貴方自身の手で三上弁護士を殺ったからじゃないんですか!?」
三谷はその場に崩れてこう言った。
三谷検事:「わ、私は何時もアイツに負けてばかりで・・・。
それで、今度こそはと思って・・・この際、不戦勝にしてやろうと、アイツを殺したんだ・・・。
裁判長、私は三上弁護士を殺害した・・・。
判決を下してくれ・・・。」
裁判長は、被告人・児山 ミチルに無罪判決を言い渡し、証人・辛島 俊之と三谷検事に有罪判決を下した・・・。
こうして、裁判は終わり、三上弁護士が殺害された事件も解決した・・・。












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