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今回の小説は4作目です。前回の小説の愛しみの果てを違う方向から見た話になっています。今まで書いた小説は灯台の下に少し出てきた人達の話になっています。良かったら全小説を読んでみてください。全て短編なのですぐ読めます。
Cold River
作:伊藤響


「この雑草食べられるのかなぁー。」
俺が家を出てから一日たった。
俺には妻と娘がいる。
だけど、もう捨ててきた。
なぜ俺が今こんな所にいるのかは少し、さかのぼる。
俺は四十二歳。
会社でリストラされた。
会社にいつも通り通勤した朝、課長に言われた。
「お前はもう来なくていい。」
「なぜですか。」と俺は反発した。
しかし課長は耳をかさない。
そして俺は諦めて帰りに居酒屋に寄って酒を飲んだ。頭がくらくらする。もう家に帰ろう。
まだ明るい。妻は何て言うかな。俺はどうすればいいんだろ。
家についてしまった。
妻は俺を見て
「どうしたの?」って聞いてきた。
これを聞いた時、さっきまで大丈夫だったのに涙がこみ上げてきた。
俺は
「リストラされた。」と言ってベットに逃げた。部屋へ行く途中、娘の唖然とした顔が見えた。
しかし、もうどうでもいい。
いつの間にか朝になっていた。
いつものように妻が起こしにきた。
なぜ何も言わないんだ。
俺を馬鹿にしてるのかと思い、家を出ようとした。
妻は俺の腕をつかんだ。
俺は妻を殴り、腕を振り払った。
そして、とりあえず川へ行った。
川を眺めている内に今にいたった。
昼間、妻が俺を探しているのが見えた。
隠れる俺。
自分でも何をしているかわからない。
そして、俺のホームレス生活が始まる。
昼すぎまで寝ていて、腹が減ったらコンビニやレストランなどのゴミをあさる。最近はゴミの所にも鍵がかかっている。でも無理矢理鍵を壊し、何か食べ物があるか探す。
何日かしたが持たなかった。
もう死ぬのを覚悟した。
俺は川に飛込んだ。
水が冷たい。
息ができない。
苦しい。
でも何か気持いい。
川の土手沿いに妻が見える。
声を振り絞り
「ご、ごべぇ、ごべん。」と言った。
もう、うまくごめんも言えないや。
体も冷たくなってきた。
心も冷たい。
これが死ぬってことだ。
いきなり怖くなった。
だけど真っ暗。
今度は妻と娘を大切にしよう。

川は全てを冷たくする。
けど優しい一面を見せてくれる。
今、娘が俺の所を訪れてきた。
妻にはまた、悪いことをした。














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