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現代版「蟻とキリギリス」

作者: 駄明神

 冬場、勤勉な母親が子どもに絵本を読み聞かせている。


題名はアリとキリギリス。昔からある話の一つだ。


アリはせっせと夏に食料を蓄えて冬を越せるが、キリギリスは歌ってばかりでそれを怠ったために冬には餓死してしまうという話だ。

一説によるとアリに食料を分けてもらって改心するという結末もあるらしいが、どの道キリギリスの怠慢さが表されるのは変わらない。


「いい? 真面目に働かないとキリギリスさんのようになっちゃうわよ? よく覚えておきなさいね」


「うん! わかった!」


元気良く返事をする。


「キリギリスさんは凍えちゃったのかな?」


「ええかわいそうだけど・・・働いてこなかったツケが回ってきちゃったのよ」


「そっかー」


そのころ庭にある蟻の巣にはキリギリスがウクレレを持ってアリたちを楽しませていた。


「いやあキリギリスさん! また楽しませてもらったよ! はい今月の食料ね」


演奏料としてキリギリスが食料を貰っていた。


「昆虫界も進化しているのだよ。人間さん」


キリギリスは笑みをうかべながら食料を食べていた。

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