ある日、あたしはあたしじゃなくなっていた。
あたしは男になっていた。
あたし、花山 花梨の体は大嫌いな男、高橋 拓也に奪われていた。
そして、あたしの体は高橋になっていた。
あたしは絶望した。
高橋はあたしの体に適応している。
女言葉、しぐさ、あたしと高橋が入れ替わっていることを気づかれないように。
あたしはというと、同級生の男子にオカマだ変態だと言われ、クラスからも変な目で見られていた。
あたしは泣いた。
低くなった男の声で。
しかし泣いても体は戻らない。
そこに高橋、いや花山が来た。
「ありがとな花山!俺にこんなにいい体をくれてよ!これもお前があの日、階段から俺に向かって落ちてきたからな!!」
「いや……いやいやいや!!!お願い!!元に戻して!!」
「どうやって?どんなふうに入れ替わったかもわからねぇのに?階段からなんども落ちて試したじゃねぇか!」
「で…でも!」
「そんな気色悪いしぐさしてるからオカマって呼ばれるんだぞ!」
「だってあたし女だもん!返してよ!あたしの体を返して!!」
あたしはあたしの体をおもいっきり押し倒した!
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
「??」
「なんで俺が叫んだか不思議そうだな!今は俺が花山花梨なんだぜ!この状況で成績優秀な花山と、不良で先公からも飽きれられている高橋拓也!どっちが悪いかな?」
「高橋!!貴様!何をしている!」
「先生!助けて!!高橋がいきなり……」
あたしの体は先生を誘惑している!違う!あたしが花梨なのに!!
「高橋!ちょっと来い!」
体育教師の蒲原はあたしの手を掴んで生徒相談室へ連れて行く!
あたしの体はあたしに向かって手をふっている!
あぁ…あたし。やっぱりかわいい!な、何自分にドキドキしてるの??
「どうだった?少しは俺の気持ちが分かったか?」
「く!あんた……」
「どうした?×起してるじゃねえか?なんだ!?自分の体とHしたくなったのか?」
「うっ!」
「ふ〜ん!成績優秀の花山でもそんなふうになるんだ!だんだん心まで男になってるんじゃねぇか?」
「だ、誰があんたなんかと!」
「でもほら!お前のアソコ、こんなに固くなってるぜ!」
あたしの体はあたしについてる息子をなでまわした。
「い、いやん!」
「やろうぜ!俺も、女の快感を試してみたかったんだ!」
あたしは今全裸になっている。あたしの体も全裸になっている。
とても楽しみになっている!
とても興奮してきた。
あたしは更衣室であたしの体を撫で回してる。
あたしの体はあたしの声で鳴いている。
あたしはあたしの体、あたしの声、すべてに興奮してきた!
もう元の体に戻れない。
だけど、あたしはこのままで井伊と思った。
とても気持ちいい。
とても………
くっくっく!心が体に定着してきたな!
花山の奴!Hをしたことでもう戻れないってのに!
馬鹿な奴だ!
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