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Chapter:03 海竜
Episode:20
◇Imad
「悪りぃな、ヘンなことになっちまって」
「いや、それ言うならこっちさ。あの台風娘にまきこんじまって、悪かったよ」
 俺とシーモアは、2人でざっと昼食の後片付けを終わって、一休みしてるとこだった。
 もっと多人数でやれば早いってヤツもいるけど、はっきりいってこういう場合、他の連中は邪魔なだけだ。特にミルとルーフェイアは、そうだったりする。

 つかミルが邪魔なのは誰が見ても分かっけど、意外すぎんのはルーフェイアだ。
 まったく出来ねぇわけじゃねぇけど、ともかく手際が悪りぃ。俺やシーモアなんかとはスピード が違いすぎて、結局邪魔になっちまう。しかもそのあと泣いて落ちこむもんだから、手伝わせねぇのがいちばん楽だった。
 そのうち合間見て、教えてやったほうがいいんかもしれない。

「おーい、イマド、まだ終わらねぇのか?」
 悪友どもがわざわざ呼びに来た。
「ったく、てめぇら一休みくらいさせろっての」
「終わったんならいいじゃないか、ルーちゃん探しに行かないか」
「ヴィオレイ、オマエが探しに行ったって、ルーフェイア喜ばないって」

 アーマルがすかさず突っ込む。
 それにしても最近、ヴィオレイ頭ん中、ヤバい気がする。暑さで腐ってんじゃねぇかとか、つい思うくらいだ。
「イマド、あんた行っていいよ。あとは、あたしらのだけだからさ」
「そうか? んじゃそうさせてもらうわ」
 けど俺らが歩き出そうとした時。

「や〜ん、たいへん〜! モンスターでたよぉ!!」
「なんだって!」
 ぱたぱたと騒ぎながら走ってきたミルの言葉に、俺もシーモアも慌てる。
「どこだ、なにが出たんた!」
「えぇとね、あっち〜!」
 ミルが指差した。

――なんだよ、あれ。
 たしか資料で見たことあっけど、このあたりにはあんまいない海竜で、しかも獰猛な種類だ。
 それにでかい。
 って、そういえばミルのヤツ、たしかルーフェイアと一緒だったんじゃ……?

「ちょっと待ちなよ。ミル、ナティエスとルーフェイアはどうしたんだい!」
 同じことを考えたんだろう、シーモアがミルに詰め寄った。
「えっとね、ルーフェイアはシルファ先輩といっしょだったよ。けどナティエス、こっち来てないの?」
「なんだって!」
 先輩と一緒にいるルーフェイアはともかく、ナティエスが一人となると……。




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