挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
非公式部活動ALM 作者:泉野 六
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

66/150

メニューの提案

 それから一時間ほど経つと運動部活組の者もぞろぞろと教室に姿を現すようになった。逆に文化部の面々が数人、それぞれの活動場へと出て行った。このように少々入れ替わりがあったため、後から来た運動部組には現在澤がメモを参考に説明をしている。スーパーで段ボールをもらってきた屋台組は机を移動させスペースを作り、看板を作り始めていた。
 湧哉と悠は午前に行った意見集めのまとめがひと段落したので調理組の集まりの中にいた。先ほどからメニューの案が出されており、いくつか候補が出てきていた。
「トッピングでキャベツ、からし、ソース、マヨネーズ選べるようにするのか」
「でもこれだと食べたい人に合わせて作らないといけないから効率は悪そうだね」
「それにメンチカツとコロッケ案もあるな」
「そっちは作り置きはできそうだけど揚げる前の調理に時間がとられちゃうね」
「こっちのは普通のサンドウィッチまであるな」
「種類が増えると対応できるのかな?」
「門紅、さっきから否定的なことばっかり言ってないか?」
「限られた人数でやるわけだからね。やるんだったら作業過程のことも考えないとでしょ」
「そりゃそうだけどさ、文化祭でそこまで効率求めても仕方なくないか?」
「そうかな? せっかく来てくれた人に食べたいものが提供できないよりはいいんじゃないかな?」
「う~ん……」
 悠が効率の事だけを言っているのであれば多少は反論できたかもしれないが、客に提供できないかもと言われると返しの言葉が見つからなかった。
 現時点で13人の調理係。彼らの作業は主に三種類だ。客の対応、カツを学食で揚げる、カツをパンに挟んでカットする。これらをこなすのでアレば最低でも2人は人を置いておきたい。昼時は忙しいであろうから更に人数が必要だが先ほどの時間毎の分担を見るとこれらのメニューすべてをこなせるかは確かに怪しいところだ。
「でもからしの有り無しぐらいは作ったほうがいいかもね。食べれる人とそうでない人がいるし」
 あくまでも悠の意見だがこれは採用されるかもしれない。二人でただ話しているだけだったが、メニューのメモを取っていた生徒が悠の意見を追加していた。
「あとはソースを他にも作ってみるとかどうなんだろうな」
「なにかあるの?」
「タルタルソースとか」
「エビフライとかにはつけるけどカツの味と合うかな」
「でも試食っていうか試しに作ってみるんだろ? だったらその時に色々試してみてもいいんじゃないか?」
「んー、確かにそうかもね。試してみるのはいいかも」
「だろ?」
 同じようにそれもメモに追加された。とりあえず挙がった意見を肩端から記録しているようだ。どうやらこの人物も湧哉と同じようにとりあえず試してみようと思っているらしい。
 そうして湧哉達も提案を繰り返しているとふらっと結が教室に入ってくるのが見えた。何やら疲れた表情をしている。教室内に入って来ても誰に挨拶するわけでもなく先ほどまで悠が座っていた自分の席に腰を落ち着けた。
「結大丈夫かな?」
「あんな顔しばらく見てないもんな。ちょっと様子見に行くか」
「そうだね」
 心配しすぎかもしれないが二人は調理係の中から抜け出すと結の下へ向かった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ