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非公式部活動ALM 作者:泉野 六
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手伝い募集

 翌朝の登校。辺りを警戒しながら登校した。昨日の朝と同じく今朝も記者の姿はなかった。だが下校の際には一昨日に引き続いて昨日も待ち伏せをしていた。この差は一体何なのだろうか? 昨日もいたのだからあきらめたわけではないだろう。
(朝弱いとか?)
 一番に頭に浮かんだ回答だったが―――
(ないか……ふぁぁぁ、ねむ)
 ―――これはただ自分の場合はというだけであった。
(文化祭まで今日も含めて二日だし、俺の問題より門紅のほうか。残り時間で全部はこなすのは難しいし、何か他に……)
 悠は記念館を残したい。それに対する集。兄弟の対決図面になっているわけだ。悠側にはさらに奥崎、湧哉、そして古野濱が。集はこの地域の役所の代表となっているの役所としては取り壊しを進める方向なのだろう。となれば多勢に無勢。これをひっくり返すためには……。
(何も思い浮かばない……)
 悠の策は反対意見が多い中で取り壊しを行ったことへの反発を利用しようというものだった。だが意見集めは半数にいまだ届かず。金曜まで二半数は超えるかもしれないが、それでは全体の意見は見えない。おそらく門紅集は悠の主張をはねのけるだろう。意見集めを手伝ってくれる者を探すほかない。
(悠に確認とってみるか)



「そんなわけでもう少し意見集めを手伝ってくれるやつ募ったらどうかと思うんだが」
「やってくれる人がいればいいけど……全く知らない人には頼みずらいし」
 教室の様子を見回しながら悠は返事をした。ホームルーム前の教室は文化祭の準備で盛り上がっていた。この雰囲気の中で他のことを頼むというのも難しそうだった。
「門白なら手伝ってくれるんじゃないか? 実はいろいろと相談したんだ」
「結に?」
「ああ、お前の兄貴のこととか。優秀なんだってな」
「今でもあの人以上の生徒はいなかったって言われるぐらいだしね。。結はなんて?」
「相手が悪いんじゃないかって」
「……」
 悠はきゅっと口を結んでしまった。
「穴が少しでもあればそこから突破されそうな気がするんだよ。万全を期してもどうだかって感じ」
「わかったよ。ハタハタがそこまで言うなら」
「とりあえず門白が来たら聞いてみよう」

 それからしばらくすると結が教室に現れた。
「なあ門白」
「んー? なに?」
「門紅の意見集め手伝ってくれないか?」
「……。言ったでしょ私も忙しいんだって」
「そこを何とか」
「ほんとにやることいっぱいあるからさ。それに集兄の相手なんて、私、したくないんだよ」
 最後の言葉には顔に影が差していた。結も集と一緒過ごした期間が長い。悠とはまた別の形だが結も思うところがあるらしい。
「わかった。もし手伝う気になったら教えてくれ」
 その後、澤や西谷にも聞いて回ったがいい返事は得られなかった。時間だけが過ぎていった。
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