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ますたーべーしょん

作者: 太郎

童貞諸君、誇りたまえ。君の自慰行為は無駄ではないのだ。

 隣の席の緑川さん。

 ポニーテールを揺らしながら、僕におはようと笑いかける度に八重歯が覗く。本人はそれをコンプレックスと言うが、僕にとっちゃ、チャームポイントだ。

 美しいというよりかは、可愛い系統で密かに人気がある事を知っている。


 でもって、少し近づくだけでシャンプーなのか体臭なのか、独特の甘い匂いがする。それはもう栗色の髪の毛に飛び込んでくんかくんか、はふはふしたい位。

 嘘だけど。いや、まあ……心の底から嘘ではない。


 何よりも、柔らかい。デブとかぽっちゃりじゃなくて、ほよほよしている柔らかさ。

 一度だけ触れた事があった。高校一年生の体育の授業の、フォークダンスだったのを今でも覚えている。十数秒、手を取っただけなのに、まだあの柔らかさが残っている。

 女の子は骨がないのかって位、ほにゃほにゃしてて柔らかくて、力を入れたら折れてしまいそうで……なーんて、考えている内に他の人に流れてしまったのだけど。


 掌だけで、あんなに柔らかいのなら、身体に触れたらどうなのだろう。おっぱいは、どれだけ柔らかいのだろう。抱き締めたら、その胸に飛び込んだらどれだけ気持ちいいのだろう。


 女性の人権侵害です。セクハラです。と言われようと、想像してしまうのが、思春期男子というものなので、どう仕様もない。

 出来るだけ考えない様にしようとも、彼女の事を、それはもう変な目で見てしまうのだ。


 僕だけじゃない筈だ。女の子を見る時は、思春期フィルターをかけてしまうのは。

 えっち、すけべって怒るのなら、女の子だって僕ら男子を如何いかがわしい目で見れば良いじゃないか。僕らで妄想すれば良いじゃないか。


 女の子が僕らの身体や匂いで変な妄想すれば、僕らも堂々と女の子で変な妄想を出来る。最高の等価交換じゃないか。


 あー、えっと。嘘です。全部、自分の愚かな行為を正当化するためだけの、偽善です。ごめんなさい。

 賢者モード突入して、振り返ってみても、僕が一方的に人間として男としてあるまじき行為をしてしまいました。


 緑川さん、ごめんなさい。

 君がナースコスで患者の僕に乱れた奉仕をしてくれるっていう、穢れた妄想に登場させた挙げ句、ぐちゃぐちゃに汚してごめんなさい。

 もう二度としませんと、誓えなくてごめんなさい。


 仕方がなかったんだ。ムラムラムラムラして、気が付いたら握ってて、そしたら勝手に君が出てきてさ。抗えなかった。出してしまいました。


 “種付け出来ずに無駄打ちした”と、言うのは少し違うか。僕の白濁液は無駄にすらならない、それ以下なのだから。


 どうやら、男性の精子というものは女性の膣の一部を通過するまで受精能を得る事が出来ないそうだ。つまり、膣外に出されたモノは全て種付けする能力がない。


 例えて言うならば、僕の様な非リア童貞の製造物は、ただの液体。少し出身地と色形が違うおしっこみたいなもんだ。ただの排泄物。出したくなったら出す。貯まったら身体に悪いから出す。

 で、彼女ありの非童貞くんの製造物は、中に出さなきゃ無駄になる。イケメンだったら、それこそ無駄打ちだ。勿体ない。


 そう考えたら、僕は悪い事をしていないんじゃないか?

 生理的におしっこしたって誰も怒りはしない。僕も怒られる筋合いは、ない筈だ。


 とりあえず、明日学校で緑川さんに会っても目を合わせられないだろう。



 酷い臭いそれらを片付け、深くため息を付いた。


無駄ではないのだ。ただの排泄なのだから。って言いたいだけのアレなアレ。


挿絵(By みてみん)


図解。

膣に入るまで精子は受精能を持たない愚かな特性を授業学んでから、どうしてもこれを誰かに伝えたかったという阿呆でございます。

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