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不死身君の騒がしい日々
作:ATURA



日々5「こんな買い物」


「しょう君!学校終わったら買い物に行こ!」
由貴が笑顔でしょうを誘う。
「あぁ、いいけどオレ池波と遊ぶ約束したから池波とでいいか?」
「うん!もちろんいいよ」

こうして、由貴は初めてのおつかいをする事になった、事に付きあわされる事になったしょうだった。

「ようしょう」
「おう、池波か」
「由貴は来たか?」
「もうすぐ来るだろ」
私服に着替え集まる3人。
ちなみに、池波いけなみ紗央狼しぇおうろう、日本と中国のハーフ。
きつね目なのが特徴、しょうと由貴の友達。

「買い物ってゲームか?DVD?マンガ?」
「さぁな?あいつのことだ、変な買い物じゃないといいが」
「ん?オウ!来たよ由貴」
池波が最初に気づく。
しょうが振り返ると、
「ごめーん」と言って走ってくる由貴がいた。
「まった?」
「イヤ?おれは待ってないよ」
「まぁ時間通りだからいいさ、はやく行こうぜ」

ここで私服チェック!
しょうは黒いシャツに白い龍の絵が描いてある。
首に銀のアクセサリーをぶら下げ、
ズボンは濃い緑色のだぶだぶの長ズボン。
池波は赤いシャツに黒のベスト、
キャップはヤンキースのロゴが入ったもの。
ズボンは青いジーンズ。
由貴は白いシャツにでっかい桃色のハートが描かれたものに、
銀色の腕輪、そして緑色の小さなリュックをしょっている。
ズボンは黒のノーマル長ズボン。
以上私服チェックでした!

「で、お前は何がほしいんだ?」
「確かね〜、英語辞書と論文集の本と参考書」
「・・・・ほんとに欲しいノカ?」
「全然」
沈黙が流れる。
「じゃぁ!!なんで買うんだよ!!」
「だってエリーさんが買ってきてくださいって」
「あぁ、由貴の秘書サン?」
とりあえず書店へ、
「ま、書店ならマンガもあるし、いいか」
しょうは最近流行のマンガ売り場へ、
「ねぇ〜しょう〜」
「何だ?参考書とかあったか?」
「多すぎてどれかわかんないよ〜」
「仕方ねえなぁ・・・あれ?池波は?」
「え?なんか・・・ホラー小説探すって」
「ふ〜ん、で、参考書コーナーは?」
「こっち」

「これかな〜、それともこれ?」
由貴が本を手に取りしょうに訊く。

「・・・お前その本のタイトル読んでみろ」
「え?『ジャックの豆の樹』と『かぐや姫』もしかしてしょう読めない?」
「読めてなおそれを参考書と言い張るお前がおかしい」
「え?ちがうの?」
「お前絵本と参考書は同じものだと思っているのか?」
「なんか面白そうな本だから」
一発殴って参考書コーナーに連れて行くしょう。

「ナイネ〜、店員さん呼ぼうかな〜?」
参考書の前でホラー小説を探していた池波が悩んでいる。
どうやらホラー小説を参考書のコーナーで探しているようだ。
「おい、そこのバカ!」
「ん?しょうか、バカとは失礼だな」
「ここでホラー小説探している奴をバカと呼ばないでなんと呼ぶ」
「え?ここじゃないの?」
「ちがうよ〜、おっちょこちょいだな〜しぇろうは〜」
「参考書と絵本間違えるお前もな」
しょうが突っ込む。

「どうだ?決まったか?」
「ねぇ、『万物の数学』と『小学生の算数』どっちがいい?」
「お前にはどっちも理解できねえだろうな」
「ひどいよ!冗談に決まってんじゃん!」
「だよな、さすがに算数は分かるよな」
「『万物の数学』は簡単だから『小学生の算数』買お〜」
やっぱバカだと思ったしょうだった。

「あれ?なんだか向こう騒がしいね」
『お客様!落ち着いてください!』
『落ち着けるか!!早くホラー小説ダセヤ!!』
『ですからこの棚ではなく!』
『あぁあ〜?ない?ないのか?何だこの書店!!品揃えワル!!』
「・・・池波だ」
駄々をこね大声を出す池波に拳をぶつけ黙らせ店員に謝るしょう。

「なんだ〜、お料理雑誌コーナーだったのか」
「もう〜しぇろうはおっちょこちょいだな〜」
「お前らこれ以上迷惑かけたら・・・殺す」
鬼の顔で怒るしょうに2人はただ、
「「はい」」
としか言えなかった。

「ふ〜、さ、お会計しよ」
由貴が満足そうにレジへ向かう。
「じゃぁ、おれもこれでいいか」
「お、しょうも決めた?由貴は?」
「もうレジにいったよ」

店を出る3人。
「ねぇねぇ!しょう君何買ったの?」
「あぁ、マンガ3冊、おまえは?」
「英語の辞書と論文集の本と参考書と絵本2冊!」
絵本2冊はかわいいなぁですむが、他の本のタイトルを見たしょうは固まった。

『中国語辞典』『作文の書き方』『小学生の算数』

「・・・何も言うまい」
「え?なんか言った?」
「いや」
「オレはこれを買ったんだ!」
今度は池波が買った本を見せる。

『万物の数学』『英語辞典』『代表的論文収録本』『手作りお料理四』

ホラー小説じゃねえじゃんと思ったしょうだった。
だがこっそり由貴の本と池波の本をスリ替えたのは言うまでもない。
きっと友情ゆえの行動であろう。
ちゃっかり『手作りお料理四』を入れたのは、
しょうのちょっとしたイタズラのようだ。












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