不死身君の騒がしい日々(20/21)縦書き表示RDF


いや・・・とりあえず・・・ひさしぶりっす。by作者
不死身君の騒がしい日々
作:ATURA



日々20「こんな夏休みの計画」


「本格的な・・・夏が・・来る」
しょうが静かに言う。
学校の屋上でいつものメンバーが顔をそろえていた。
「今年も暑くなりそうね・・・」
ルリが汗をぬぐいながら言う。
「なにせ・・・新しい新人が多いからねぇ」
ルリの意味ありげな薄ら笑い、きっとなにか良からぬ事がある。
「・・・あの、しぇろう、一体何の話をしているの?」
裕未が話しについてこれず池波に聞いた。
「ウム、裕未は新人だからな、俺たちは夏になるとある計画を実行する」
「ある計画?」
裕未が緊張した顔つきで言葉を繰る返す。
「その前に、裕未、一言イイカ?」
「な、なに?」
「カッターが透けて色っぽいってグハッ!!」
ルリにチョップを喰らう池波、
「新人なのは裕未ちゃんだけじゃないわ、悪魔君もエリーさんも雨宮ちゃんも新人よ」
「そ、そうなんですか」
「で、要するに、私達が毎年夏に計画しているのは、ズバリ」
「ず、ズバリ?」

「宝探し(トレジャー・ハント)よ!」

「・・・・・」
無反応な裕未、
「・・・あれ?驚かないの?」
「あ、いや、なんかもっとすごい事でもするのかな〜って思ってましたから、意外と普通ですね」
まぁ常人の反応ならそんなものだろ、本当の死と隣り合わせの冒険などしたいことないのだからな、しょうは心の中でそう呟いた。

「で、今回の場所は!・・・エジプト!」
ルリが元気いっぱいに言う。
「いや、ルリさん、そこは暑いですって」
蓮がさも嫌そうな顔をして言う。
「そうね、蓮は暑いの苦手ですものね」
シャンが冷静に言った。
「それにエジプトなら三年前に行きましたわよ?」
「あぁ、ミイラに追いかけられたときカ」
「えぇ!?ミイラ!?」
「じゃあアマゾンは?」
「それは去年行っただろ?」
「でも結局水晶だって割れて終わったじゃない!お宝ゲットできなかったのよ!」
「仕方ないでしょう、先住民の呪術師がしぶとかったですし」
「え?水晶?先住民?呪術師?」
「ソウダ!一昨年のロンドンに隠された初代ルパンの財宝がまだあるはずダゼ!」
「でもまたルパンと勝負するの嫌よ、めんどくさいし」
「・・・あの」
裕未が顔をうつむきながら声を出す。
「・・・できれば、辞退してもよろしいですか?」

   『だめ〜』


今年の夏は、本当に暑くなりそうだな〜。
屋上の日陰で昼寝をしながら由貴がのんきにそう思っていた。

「・・・バカバカしい」
悪魔がつまらないという顔でそう吐き捨てた。
「由貴様、夏休みと言うのは休養や娯楽もあるものの、それにくわえ勉学の遅れを戻す期間であり・・・」
くどくどと説教を始めるエリー。
「・・・興味ない、第一、あんまり動きたくない」
雨宮までテレビを見ながら興味がない事を告げた。
「もう〜、みんなのりが悪いなぁ」
由貴は仕方がないと言う顔で自分の部屋に行く。
そして数分後、アルバムと奇怪な形をした聖杯を持ってきた。
「・・・・な、なんだこれ?」
悪魔が怪訝な顔をして聖杯を見る。
灰色で所々宝石のようなもので装飾されている。
「えへへ〜、すごいでしょ!これエジプトで取ってきたんだ〜」
「・・・クフ王が愛用していたとされる幻の聖杯、確か王の墓と言われるピラミッドのどこかに隠されているとは言い伝えられていたが、その姿を現物で見たものはいず、あの有名な冒険家『インディン・ジョー』ですら古い古跡版の中でその存在があったことを証明することしかできず、結局だれも見つけれなかった物なのに・・・」
雨宮が興味津々に聖杯を見ている。
「恐らく、文化的価値とその装飾品、及び歴史的大発見として・・・金額的には到底表すのは無理ね」
「雨宮さんは歴史がすきなんだ〜」
その前にその貴重すぎてやばい物の説明をしろよと由貴につっこんだ悪魔。
「いやさ〜、これはエジプトに行ったときピラミッドに潜入してたまたま取れたものなんだ〜、すごいでしょ!興味出てきた!?」
「いや、出ない」
「いや、出た!」
悪魔の台詞の後目をキラキラさせて寝返った雨宮。
「エリーさんもどう?きっと楽しいよ!」
「いや、そう言われましても・・・」
《由貴様は楽しいとおっしゃってますし・・・多分慣れておいでなのでしょう、では安全なのでしょうか?・・・いやいや、それは由貴様が不死身であるが故、今まで無事だったのでしょう、あぁ、でも、休養は必要ですし・・・遊びたいお年頃ですし・・・それに、外で遊ぶのは大切な事、海外へ出て国際的教養もつけるのも必要ですし・・・歴史のお勉強にもなりそうですわね・・・そうならば・・・》
一人で考え事をしていたエリーはふと納得した顔になった。
「エリーはさすがに賛成しないよな?危ないし・・」
「由貴様、そこまでおっしゃるのなら!私もお供します!」
うぉーい!!なぜだよ!?と叫んだ悪魔だったが、
結局周りに流され同行する事となった。


ちなみに、冒険は夏休みに入ってからですから、まぁそれまでのお楽しみ。











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