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ホストクラブ「Yamato−nadeshiko」という作品の番外になります(年齢制限無しBL要素無し)。あえてキャラクター名は示していません。ご了承下さい。アドレスはこちら↓
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一週間の空間
作:忍忍


喉に何か冷たいものが流れこんできた


「・・・大丈夫か?」
少し荒い呼吸に覆われた低い声。一番安心できて優しくて深い大好きな声が耳に届くーーーひりつく喉に冷たい水は心地よかった。もう一度それが流れ込んで来る
「零すな・・・ホラちゃんと呑みな・・・喉渇いてるだろ?」
重い瞼を開ければ貴方の顔。重い空気に覆われた一筋の光も無い位空間。シン・・・とした音の無い空間。ベッドサイドのランプにぼんやりと浮かぶーーー寝室
一体今日は何日?今は何時?朝?夜?
ブラインドをぴったりと閉じて遮光性の強いカーテンを閉めてーーーここに在るのは貴方と私だけ
貴方と私の吐息だけ
他のものは何も無いーーー外界の時間軸はその光と同じく全く届かない次元
「ん・・・」
喉が潤ったと感じると同時に貴方の厚い唇の感覚。ああ、口移しで飲ませてくれてたんだーーーそのまま深く接吻付けられる
「舌、出しな・・・」
言われる通りに舌を差し出すとそれに熱い舌が絡んできた。送り込まれる唾液は甘い蜜のようで、水などよりそれがもっと欲しい。息が苦しいけれどーーーただ懸命にそれを吸った
「・・・ふ・・・あ・・・」
何だか食べられているみたい。頬を覆う大きな手が私の髪を梳いて撫でてくれる。気持ちがいい
「愛している」
もう何度聞いたのだろう。何度その言葉に救われているのだろうーーー初めて抱かれた夜からずっとずっと耳に届くその言葉は、この空間に壊れそうな私の心を守り、発展させてくれる
「あ、ん・・・」
首筋を噛まれ、胸に舌が這う。自然と出てくる私の声は今まで出したことも無いような声。貴方の手に触れられているだけでこの変な声は出てきて私は全部熱くなる。全部、体の全部が熱いーーーおなかの下に濡れたものがあてられる
「−−−動くな」
貴方に滅茶苦茶にされたそこ。そこを、貴方は修復するーーー恥ずかしさと強烈な感覚に無意識に力を入れた足を貴方は掴み、開くーーー命令
また くる
あれが
腰が浮く
体が突っ張る
無意識に
どこかにつれてかれるような
「−−−−−!」
呼吸が止まって、どうしていいのか分からない感覚が終わってーーーはっ・・・と息を吐いた
「・・・挿れるぞ・・・」
怖い位に低い声が耳に微かに届いた後、体中にあれが入って来るーーー苦しい、圧迫される。熱いよ、動かないで
「腹へこますみてえに力入れてみな」
言われた通りにおなかに力を入れるとーーー??何これ?何か・・・変なーーー針で刺されるような感覚!
「やっ・・・そこっ・・・さ、触らな、いでーーー!]
貴方の手が繋がった部分の上にあてられてーーーそこはだめ、そこを指で擦らないで、潰さないで、摘まないでーーーお願いだから
「動くな」
また、命令。強すぎるーーー逆らえない
だめーーーもう動いて。言うことを聞くから。逆らわないからーーーその変な所を擦られるとどうしていいか分かんないよ。体の中の貴方が熱くて、疼くみたいにどうしようもなくなって、動いて欲しくなる。どうしてなのか分からないけどーーー
「・・・大分・・・慣れて・・・来たな・・・」
ベッドの軋む激しい音と互いの呼吸。ただそれだけ。この空間は淫らな空気と淫らな音と淫らな匂いだけしか存在しない
「・・・う・・・あーーーそこ、にあてない、でーーー腰が、また・・・浮いちゃ・・・」
内部の一部分を何度も圧迫されると、またどこかにつれてかれそうな感覚が走り始める。縋るものが欲しくて貴方の背中に爪を起てた。どうしようもないこの感覚を私に与え続ける貴方は酷い人だ。その人に縋るしかない私。胸の先端に濡れたものがあてられるーーーもう、だめ。助けて
「・・・ッ」
熱い何かが体の中に弾けたーーー


意識を失った華奢な体を腕に抱き、シーツを取り替える。淫らな液体に塗れた淫らなシーツだ
だらりと垂れた細い腕。汗に塗れた白い肌。そこから溢れた液体が床に一雫、ぽたりと音を起てて落ちていった
どれだけこの壊れそうな体に欲望を叩き込んだのか
「ーーー」
長い睫に覆われた瞳は閉じている。少々開いた唇に自らの唇を軽く重ねシャワールームの扉を開けた。温めに設定したシャワーの湯を腕の中の体に掛け、そこも指をそっと入れて掻き出すように清める。髪を洗い、口内洗浄液を含ませるーーーひとしきり洗い終え髪を乾かし、バスタオルに包みながらシャワールームを出て、そっとベッドに横たえた。その瞳は全く開かなかった。人形のように脱力しているその体
「かわいそうにな・・・俺の相手は疲れるだろ・・・」
届かないことは分かっているが額に手をあて、閉じた瞳に話しかけた。安らかな寝息だが、非常に疲労が溜まっている筈だ。少々頬はこけ、顔色は透き通るように青白いーーー初めて抱いた夜から今日で5日目ーーーその間ずっと抱き続けている。苦痛として認識させたそれを快楽に変化させるには抱き続けるしかない。ただそれを続けるのだ。辛い過去を乗り越えた少女を女に成長させるには快楽を受け入れさせることが必要だった
「少し休めーーー」
男は少女に毛布を優しく掛け、自分もシャワーを浴び、寝室出てーーーリビングソファに座った。午前二時過ぎーーー
「−−−ああ、俺だ。NO,1はまだ熱下がらねえみてえだ。俺も法事は終わったが後処理もある。今週末金曜には出勤するからオーナーにそう伝えといてくれ」
テーブルの上の携帯には幾つもの着信ランプとメール。ざっと見て幾つかの返信をしてから弟に電話を掛ける
「兄貴、世話になったっつーヒトの法事らしいが休みすぎだぜ?NO.1はそんなに酷ェのか?ヤベエぜトップ二人がずっと休んでるなんざ・・・」
「店、どうなんだ?こっちからも客にはメールしてるからもう少し踏ん張ってくれ」
「いや、別に客の入りとかじゃねえんだが・・・オーナーがあの黒いガキをやたらとメディアに出して・・・見てねえの?」
「−−−ああ、忙しくてな・・・まあ頼む。小千さんやNO.3と協力して旨くやってくれな」
違う施設で育った双子の弟だった。成人してから初めて会い、少々粗暴で感情的だが決して悪い男ではない。優しく諭して携帯を閉じた
「・・・もうあんまり残ってねえな・・・」
カウンターキッチンの棚を開けてレトルト食品を取り出す。整然と整理された、料理好きの少女の性格が現れている清潔なキッチン。中華風の粥に沸かした湯を入れ、食器とミネラルウオーターを持って寝室に戻った
扉を開ければ其処は別次元だ。汗と情欲に塗れた、深い水底のような闇の空間
「−−−起きたのか?もう少し寝てていいぜ・・・」
ベッドの上に少女は身を起こしていた。ぼんやりと淡い光に浮かぶ華奢な肢体。何度か周囲を見回すような仕草をしている。自分の今の状況に困惑しているのだろう
「体も髪も洗ってあるから大丈夫だ。ほら・・・口開けな」
ベッドに腰掛け、粥をスプーンに乗せて冷ましてから食べさせる。まるで人形のように自動的に飲み込むその様子は忌まわしい過去を思い出させた。少女が引き取られた先で酷い暴力を受け、その小さな心が壊れかかっていた時と非常に似ている人形状態ーーーだが今は全く違うのだ
「もういいのか?ーーーもう少し食え・・・ほら、いい子だから・・・」
もういいというように首を振るその顔を上げさせ粥を食べさせる。剥き出しの胸に微かに浮かぶ骨が痛々しい。こくりと飲み込ませた後ペットボトルの水をもう一度口移しで飲ませ、ベッドに横たわらせた
「・・・いま、なんじ・・?ーーーきょう、なんにち・・・?」
独り言のように呟く小さな声。泳ぐ視線ーーー俺を見ろ
「ンなこと考えなくていいーーー俺の事だけ考えてな」
髪を撫で、接吻付ける。そのまま覆い被さって行き、体中に愛撫を加える
俺だけを感じていろ


「−−−は、あ・・・」
ぞくぞくする。うつ伏せにされた私の背中に貴方の唇が這っている。上下に熱い唇が動く度に体が伸ばされるような悪寒に近い感覚が走る。背中の窪みに舌が差し込まれた瞬間腰に痺れが走ってーーー足の間に何かが湧き上がったような気がしたーーー潤ったような、気がした
「くぅ・・・」
貴方が後ろから入ってくる。こんなのは初めて。シーツを強く掴むことしかできなかった。肩を噛まれて胸を後ろから揉まれてーーーどうしよう。私はどうすればいいの?どうすることが普通の女の人の反応なの?こんな風になっている私はおかしくない?嫌わないでいてくれる?
「嫌うワケねえだろーーーすげえ綺麗だ。本当に可愛い女だよお前は・・・」
どうして私が考えてることが貴方は分かるの?どうして私が欲しい言葉が分かってくれるの?
「愛している」
私が欲しい言葉をくれるーーー貴方が好き
「−−−あっ・・・あっあっ・・・」
貴方が突き上げる度に変な声が出てしまう。どうしようーーー嫌わないでいてくれるみたいだけど恥ずかしい。我慢しなきゃ
「堪えなくていい・・・もっと俺にその声聞かせな・・・ほらーーー」
口に貴方の指が入って来てーーー舌が指に侵食される。思わずそれをしゃぶるようにしてしまった
「−−−オイ・・・そういうことされると俺イッちまうぜ?」
溜息のような、苦笑の響きが含まれる言葉が耳に吹き込まれたーーーその低く危険な響きに体中が反応してしまう。ごめん、変なことしちゃって
「・・・そろそろ教えてやろうか?」
え?何をーーー貴方が体から出て行った。いやだ、離れたくないよ
「ゆっくりでいいからな」
身を起こされた。貴方はベッドの上に胡坐を掻いて座っているーーー?何をゆっくりなの?
「!」
ぐい、と頭が降ろされてーーー目の前に黒い蛇が現れた
「や・・・やだっ・・・」
顔を、視線を逸らす。淡い光だけだけれどそれは確かに認識出来たから。目の前にそんなものを見せられたのは初めてだから
「なあ・・・俺に抱かれて、お前は気持ちいいか?」
不意に頭上から尋ねられたーーー勿論だよ、貴方が入って来る時はまだ少し苦しいけどそんなにもう痛くないし、それよりもっともっと気持ちいいよ。恥ずかしいから口に出せないけど
「俺も気持ちよくしてくれねえか?」
ーーーうん。貴方が気持ちよくなってくれるなら、この感覚を共有できるならーーー与えられるだけじゃなく、私も貴方に与えたい
「舌、をーーーな・・・?」
貴方に与えられているばかりの私。こんな私でも少しでも貴方に与えることができるなら
「・・・」
瞳は閉じた。怖いから。変なにおいだけど我慢して、硬いそれに手を添えてーーー舌をあてた


可愛い女だった
全ての反応が、仕草が、声がーーー全て俺を興奮させた
幾らでも女なんざ抱いてきた。それを専門にしてる女も、処女も、最高級な女も
だがこれ程までに煽ってくる女はいなかった
分かってねえだろ?お前が俺の指をしゃぶった時、俺の体中に走った衝撃ーーーろくに知識なんざねえだろうに。舌の使い方なんか分からねえだろ?それでも必死に動かす桃色の小さな舌。これでいいのかと時折瞳を僅かに開けて俺を見上げてくる
ーーーあのなあ
AVでも見たのか?いや違うな。全然違う。真剣すぎるんだよお前
堪らねえよ全く。何でお前そんなに可愛いんだ?
気ィ抜くと出ちまいそうだよ
俺はお前に溺れてんだ
溺れちまったよ、こんな少女に
いやーーー女に
「・・・口に入れてみな。入るだけでいいからな」
素直に先端を口に含むが、何度か咳き込み戸惑うように触れてくる。勿論拙い舌技だ。だがーーー
「ーーーぐっ!」
喉の奥まで突っ込んだ。苦痛の声を上げるーーーごめんな、もういい
少しずつ、少しずつ慣れさせてやっからな
「・・・大丈夫か?悪かったな。苦しかっただろ?」
それを抜き、俯き咳き込む小さな顔を上げさせると唾液が一筋濡れた唇から流れ、微かに開いた瞳は涙で艶を増していた
「・・・き、きもちよくーーーなってくれた?少しだけでも・・・」
不安そうに、縋るように蒼い瞳が見上げてくる
「ああ、すっげえ気持ち良かったぜ?ありがとな・・・」
思わず笑った。なんつー可愛い女だよ。強く抱き締め、髪に口付ける
「じゃ・・・あ・・・早、くーーー」
胸に震える手があてられ、求められる
「ああ。お前が一生懸命してくれた礼にーーー気持ち良くしてやるよ・・・」
俺は仰向けに横たわり、その上に華奢な体を乗せる。それを入口にあてた
「・・・?」
なに?というように見下ろしてくる困惑の瞳。分からねえかこれは
「そのままーーー腰下ろしてみな」
先端を内部に侵入させ、逃げないように腰を押さえると少女は理解したのか息を詰めてゆっくりと腰を沈ませてきた
「−−−どんな感じだ?苦しいか?」
瞳を強く閉じ、歯を食いしばっている。自分の体重が加えられる分苦しいのだろうーーー首を何度か振った
「あ!」
下から突起を擦ると高い声を上げ、強く首を振ったーーー何度も擦り腰を突き上げると首を振ることが出来ずにただ顔を天井に向けて嬌声を上げたーーー振り乱れる細い髪が、飛び散る汗が、逸らされた白い喉に流れる汗の玉が余りにも魅惑的だ
「−−−−!」
腰を掴み上の体を上下に動かすとその白い肌は波打つように震え、一際高い嬌声を上げて脱力した
「・・・や・・・も、うーーーいつも、みた、いのがーーーいい・・・よ・・・」
彼女は正常位での性交を望んでいるようだった
「そうか。一番体が密着するからか?」
俯く少女の淡い髪を払い頬に手を添えながら尋ねると
「あなた、にーーーすがり、たい・・・から・・・」
がばりと起き上がり、繋がったまま少女を組み敷く。彼女が望むままの激しさを与えると、少女の両手は背に強く縋り、両足は腰に回り組まれるーーー非常に濡れているそこを滅茶苦茶に掻き回す
女だ
お前は女になった
自ら望み、それを言葉にして求めることが出来たな
少女ではない。一人の成長した美しい女だ
これからもっともっと美しくなっていく
この美しさは俺だけのものだ
俺が育て、咲かせ、完成した
何よりも美しい花
そして女は達しーーー大輪の華を咲かせ、意識を手放した





6日目ーーー男は寝室のカーテンやブラインドを開け、窓を開けた。午前6時、弱弱しいが朝日が寝室に注がれる。精悍な筋肉に浮かぶ汗は瞬時に冷え切り、身が引き締まるような清冽な冷気が寝室に満たされる。外界の車の音、人のざわめきーーー淫らな空間は崩壊する
「・・・・」
還って来たのだ。現実世界にーーーベッドに眠る女に視線を向ける
「正直・・・ずっとここに居てェが・・・そういうワケにはいかねえな」
自嘲のような笑みを浮かべる。制限つきの狂った幸福は永遠に望む訳にはいかないことは分かっているが、一抹の寂しさと諦観を精神に浮かべーーー女に歩み寄る
「ここからは出るが・・・お前は俺の檻から出す気はねえからなーーー覚悟はもう出来てるだろ?」
額に掛かっている前髪をそっと払いながら男は女の寝顔にそう呼びかける。それは質問ではなく、確認ではなくーーー共有意識
「俺もお前の檻から出る気はねえよーーー永遠に」


目覚めればお前は少女から女に美しく脱皮している筈だ
自らの変化に気付くだろう
俺の変化に気付くだろう
その時には、こう言葉を掛けるぜ

愛している











読んで下さってありがとうございました
作者のサイトにキャラクターイラストなどを掲載しておりますので宜しければご覧になって頂けますと嬉しいです→http://www7b.biglobe.ne.jp/~shaomei/2hosuto.html
本編はこちら→ホストクラブ「Yamato−nadeshiko」http://syosetu.com/pc/main.php?m=w1-4&ncode=N4852D








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