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嗚呼、魅惑の、言い間違い聞き間違い
作:ミズキシホ



以前勤めていた会社にて。
アタクシ、しがない事務員でございました。



商品の品番とか型番。
例えば、こういうの → BH‐1234

「ビー エイチ ハイフン イチニサンヨン」です。

「サイフォン」ではありません。

もうかれこれ何年も、
その人が「サイフォン」と言うのを聞いているけれど、

誰も訂正できません。

もう聞き慣れたけど、
「ああ、またか」とは思うけれど、
笑いを必死で噛み殺す、なんてことは、
もうないけれど、

「コーヒーでも飲もうかねぇ。」

という気分にはなります。
インスタントですけれど。

ついでに、

「サイモン と ガーファンクル」

なんかも連想しちゃいます。
なぜだろう、なぜかしら。



事務の仕事をしています。
電話に出ることは多いです。

慣れるまでは、チョイと大変です。

掛けてくるお客さんは、
わたしが入りたてで、
不慣れだということを知らないからです。

いろいろと大変な目にあいます。

声が小さくて聞き取りにくいとか。

なまっている、とか。
なまっている、とか。
なまっている、とか。

なおかつ、

早口だ、とか。(泣 当時

わたしは、
「なまり早口聞き取り選手権」の特訓をうけていたのだろうか?
と、思い煩ったことは一度や二度ではありません。

出場は果たさなかったけれど。

さらに、
倍率ドン!

名乗らない。


名前を聞くと、

怒る。

「いつも掛けてるだろ!!」


すみません…。
わたしは「初めまして」でしたが…。



ヒッジョウーに聞き取りにくい声の人からの電話。

相手は、
「いつも掛けてるから〜」って感じで、
名乗らないつもりです。

そこをなんとか、勇気を振り絞って聞きます。

「アノー、シツレイデスケレドモ、お名前を伺ってもよろしいですか?」

「オ…ボリです。」

「え?
 
 オサボリ さんですか?」


しまった。

オサボリは、わたしだ。

OLは「オサボリ レディ」の略だ。


「イエ、『オカボリ』ですっ。」

キッパリ、
ハッキリ、
かつ舌よく、
力いっぱい発言してくれました。


やればできるんじゃないの。
はじめからそうしてください。



初めてのところへ電話したとき。

初めてなので、少しテンパってました。

相手が出たら、
用件はああでこうで…。

シュミレーションしながら、
電話を掛けました。

電話のお相手:「ハイ、○○産業です。」

わたし:「あ、 ××商事 

     だと思いますが。」


懐かしい…。

オサボリレディは、転んでもタダじゃあ起きません。

ネタになりました。














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