ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
エピローグ
「あれから、卿は変わったな。切れ味の鋭い刃のようだったのに、穏やかになった」

ヴェルナーはアジェナから一歳年上の参謀長に視線を戻した。

「あら、できの悪い弟を持つと、姉は苦労するものよ。ヴェルナー」

「本当にかなわないな。ナオさんには」

長い金髪をかきあげて、微笑むナオに、ヴェルナーは苦笑した。

あれから6年、2人はコンビを組み、幾多の戦場を渡り歩いた。彼等率いる艦隊はその猛烈な対空放火と艦隊機動から、「ヴェルナー・サーカス」の異名を持つまでになった。そして、今新たなる戦場に出撃している。

かつての乗艦を見つめる2人の間に、ふと沈黙が現れたが、オペレーターの報告が、彼らを現実に引き戻した。

「司令官、参謀長。ジンガー少将の艦隊からの救難信号をキャッチしました。『未確認の艦隊と交戦中。至急来援を請う』とのことです」

「やれやれ……どうやら卿の悪い予感はあたったな。急いで救援に行かなければ。全艦、全速前進。ただちにジンガー艦隊と合流する」

ヴェルナーは、腕を振り上げ、命令を下した。ナオは凛々しくも、どこか放っておけない眼鏡の司令官に微笑むと腕を組み、傍らに立った。エンジンが低いうなりを上げ、艦隊は速度を増していく。全天周モニターから見える星の海をヴェルナーは見つめた。平和を守るために、傍らに立つ大事な人を守るために、戦うのだと。彼の目は生きる意志と気迫に満ちていた。

新帝国歴25年 新たなる事件がまた幕を開けようとしていた。

銀河の歴史がまた一ページ……
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。

▼この作品の書き方はどうでしたか?(文法・文章評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
▼物語(ストーリー)はどうでしたか?満足しましたか?(ストーリー評価)
1pt 2pt 3pt 4pt 5pt
  ※評価するにはログインしてください。
ついったーで読了宣言!
ついったー
― 感想を書く ―
⇒感想一覧を見る
※感想を書く場合はログインしてください。
▼良い点
▼悪い点
▼一言

1項目の入力から送信できます。
感想を書く場合の注意事項を必ずお読みください。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。