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みぃちゃんとギャバ猫のアメリカ生活記 作者:帆摘
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15話:始めての誕生日会1

始めての誕生日会。それはある意味美香流にとってはアメリカ社交界初デビューの様なものだった。改めて、貰った招待状をしげしげと眺める。夕方帰って来たお父さんがいうには、誕生日会自体は、「ジェリービーンズ」と呼ばれるスケートリンクを借りてやるそうだ。その後、エイミーの家でお泊まり会が待っている。
美香流はその晩、どきどきしてあまり眠れなかった。あっという間にエイミーの誕生日パーティーの日が近づいて来た。どんな格好でいけばいいのかさえ最初わからなかったのだが、近所に住むステラおばさんに聞きに行った所、スケートリンクに行くのだから動きやすい格好で行きなさいと言われた。後はお泊まりの道具を揃える。

エイミーへの誕生日プレゼントは彼女が可愛いといっていた日本のキャラクターものをおばあちゃんからわざわざ送ってもらった。吃驚したのだが、アメリカで、これほど日本の漫画やキャラクターが浸透しているとは思ってもいなかった。本屋さんに行けば、日本の漫画コーナーがあり、美香流も見知った日本の漫画の英訳版が所狭しと置いてある。残念ながらそれを読んで理解できるほど英語が達者でもないが知っている漫画をちらほらと立ち読みして絵を追うと、ストーリーが思い出せるのが楽しい。
日本ではもう美香流たちの年頃の子は話題にも上らないだろう、セー○ームー○や古い漫画の話題で盛り上がっているのを見ると吃驚する。斜め前の席に座っている男の子は「○に変わっておしおきよ」と書かれたキャラクターの下敷きを自慢げに披露していたが、一体あんなものどこから手に入れたのか、そちらの方が不思議だった。

どきどきしながら美香流は車に乗り込み、家から20分程離れた場所にあるスケートリンクへと連れて行ってもらった。
おずおずと建物の中へ入るとチケットを買うカウンターの様な所がある。私はエイミーから貰った招待状を取り出すと、受付に座っている高校生ぐらいのお兄さんにそれを差し出した。お兄さんはちらっとカードを覗き見ると、「Come in! Welcome to JellyBeans!」といって扉を開けてくれた。
一歩中へ入るとそこは不思議な空間だった。何処からかピザのチーズの匂いが漂ってくるし、スケートリンクは思ったより暗くて、天井にミラーボールがくるくると回りながら光っている。一瞬唖然として固まった私の名前を外人なまりで呼ぶ声が聞こえた。
「ミキャル〜」私の名前はミカルであって、断じてミキャルでもミコルでもないのだが、この名前、どうもアメリカ人には発音しずらいらしく、何度教えても正しく発音してくれる子は少ない。
「エイミー!」T-シャツとジーンズ、そしてパーカーを羽織ったエイミーが駆け寄ってくるのが見えた。そのまま手を引っ張られて、隔離された一室へと入って行く。ふうん、スケートリンクなのにこんな場所があるんだ〜。とまた私は変な所で感心していた。
その部屋はこういった誕生日パーティーなどに普段使われているのだろう・・其処には見知ったクラスメートや、あと幾人か知らない子達の顔ぶれがあった。

テーブルの上には、ペパロニやチーズといったアメリカ特有のピザが並べられており、それぞれの席の前にはHappy Birthdayと書かれた紙皿と紙コップが置いてある。
以前学校で見た事のある、エイミーのお母さんが、よく来てくれたわねと言って(と思う)ハグをしてくれた。クラスメート達も、私の顔を見ると、それぞれHi!とかいって挨拶してくれるので、私もとりあえず、Hi!と言って置く。

見た事の無い子達はどうやらエイミーの幼馴染みで、他の学校に通っているらしい子達だった。日本からやってきたミカルという紹介に、女の子達の目がキラキラと輝く。
一体何を期待されているのだろうか・・・汗)
自己紹介を終えると、持って来たプレゼントを部屋の一角に置いて置く。幾つかのプレゼントが置いてあったからきっとここに置いとくのだろうと考えた。案の定、エイミーはニコニコして何も言わないので、導かれるままに、席に着いた。
しばらく飲み食べした後、ジェリービーンズの店員さんのお兄さん達がグロッサリーで見たすごい色のバ—スデーケーキを持って来てくれた。赤や緑、黄色と言った原色の着色料が目に眩しい。みんなで歌を歌って、エイミーが蝋燭を吹き消す。
あっというまに原色ケーキは切り分けられ、お皿が回って来た。べっとりと白いクリームが付いた中は真っ赤な色をしている。不思議に思って尋ねると、ベルベットケーキと言うらしい。というか・・・赤過ぎです。

皆がおいしそうにケーキを食べるので、私も思い切ってフォークを突き刺し、口の中に入れてみる。やっぱりすごく甘い!生クリームではなく砂糖で出来た様なフロスティングやアイシングがざらざらとした食感で口の中に広がる。でも赤いケーキは其処まで甘くはない。
私はこっそりとアイシングを取り除いて中身だけ食べる事にした。隣に座っていたティ−ナがなんで其処だけ残すの?と不思議な顔をしているが、無理なものは無理だ!
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