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みぃちゃんとギャバ猫のアメリカ生活記 作者:帆摘
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12話:日常

注射は結構あっけなく終わった。次の日の朝、迎えにきてくれたステラおばさんと一緒にジェームズ君を学校に連れて行った後、小さな病院へ行く。
問診表はお父さんがインターネットでダウンロードして書き入れてくれていた物を提出した。
しばらくして名前を呼ばれる。やっぱり変な呼ばれ方だった。美香流って言いにくい名前なのかなあ?
ステラおばさんも一緒について来てくれる。言葉がわからない私の為に看護婦さんと二人でジェスチャーで意思疎通しようとしてくれるのはありがたいが、あまりの大げさなジェスチャーに笑いがもれる。
看護婦さんが、すーっとする綿のような物を腕に塗って、いきなり肩にぶすっと注射を突き立てた。っていうか、握り方!それどう見ても注射をもつ手じゃないでしょう!まるでシャーペンを握るように注射を持って肩に突き立てる。鈍い痛みが走った。なんだかいきなり筋肉痛にでもなったかのようだ。何がなんだか良く分からないままに病院をでると、おばさんは私の方を見て大丈夫?とでも言うようにニッコリ笑う。

これからどうするんだろう・・・ギャバ猫お母さん、うちできっとのんびりしてるんだろうな・・と考えながらまた車に乗ってどこかに行くようだ。
日本だったら、私一人でも電車やバスに乗って行く事ができたけど、ここではほとんど子供だけで出歩く事なんてないらしい、というか、無理そうだ。何処に行くのでも遠すぎる。まだ来てから3日しかたってないのに、既にコンビニが懐かしかった。

次に連れて行かれたのは、ウォールマートというでかい店だった。日本で言うジャスコ?とか思いながら入って行く。おばさんが、私を引き連れて向かった先は、ノートやファイル、筆記用具などが並ぶコーナーだった。もしかして学校の準備?
おばさんはまたまたジェスチャーでどれが良い?というような事を聞くので、適当に何冊かのノートやファイルを選ぶ。というか・・・なんでこんなにファイルやノートが必要なの?!
アメリカのノートは日本のとは違い、びりびり破る事が出来るようになっている物が多い。
ちゃんと切れ目までついている。なんでだろう・・・ノートをそんなに破ることってあるの?!

一通りの物を買いそろえると、私たちは、おばさんの家へと戻って来た。
やっぱりアメリカのお家って広い!おばさんの家はとてもカラフルだった。えんじ色に塗られた壁や花柄のソファー、違う部屋に行くと今度は壁紙が青だったりとちょっと吃驚だ。
「Mikaru, please make yourself at home, okay?=ミカル、自分の家だと思ってくつろいでね。」
なんだか分からないがとりあえず、okと言っておく。おばさんは台所(これもすごく広くて綺麗、料理をしている雰囲気がまったくない)に行くと、冷蔵庫を開けて何か説明してくれる。
どうやらここに飲みものがあって、グラスがここなどと言っているようだ。勝手に開けて飲めと言っている様な気がする・・・。
「えっと、オープン、テイク、ジュース、オッケー?」とりあえず知っている単語を並べて連発すると、オッケーだという。以外にこんなのでも会話が通じるんだなあと感心。

でも明日からの学校はやっぱりちょっと不安だった。ソファーに座ってオレンジジュースを飲んでいると、庭先にギャバ猫の姿が見えた。私はあわてて庭の方へ駆けて行く。おばさんはテレビをみているので気がついてなさそうだ。
がらっと、庭へ通じるドアを開けて、おばさんのスリッパらしき物を履いて外へでる。おばさんはガーデニングも好きなのだろう、色んな花が咲き乱れている。

「ギャバ猫、どうしたの?」わたしはギャバ猫を抱き上げてそっと聞いて見る。
「うんにゃ、美香流の様子見に来ただけや。どうや?今日一日大丈夫やったか?」
「う、うん、なんとかなったと思う。」私は手短に今日の出来事を話す。
「ふうん、そうか、明日から学校やからなあ。まあしっかりがんばりや、うちは、ちょっと家に戻っとくわ。また後でな、美香流」そう言うとギャバ猫はとんっと私の手からすり抜けて垣根を超えて行ってしまった。冷たい猫だ・・・。

家の中にもどって時計を見ると、もうすぐ3時になる。そういえば、学校は3時ぐらいに終わるんだったっけ?ジェームズ君を迎えに行くのだろうか・・。
ステラおばさんの所に行って、時計を指差し、「ジェームス、カム、ホーム?」と、また片言で聞いてみる。おばさんは時計を見ると、首を振っていった。
「No, he has football today, so I will go to pick him up on 5pm.=いいえ、今日はフットボールがあるから5時に迎えに行くのよ。」
フットボール?って今言ったのかな。ゆっくり話してくれるけど、それでも所々の単語しかわからない。でも首を振っている所をみると、まだ行かないという事だろう。
日本にいたときは1日がこんなに長いなんて思った事はなかったが、アメリカに来てからはとてもゆっくりと時間が流れている様な感じがしてとても不思議だった。
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