第六話 こう言った時だけ仕事が速い人
ある意味、話は唐突だった。
それはここに来て、三日後の日のことでした。
僕等はいま、伊織が住んでいたと言う家にいる。
まあ、ここに来てもう三日も経っているのだから少しは慣れてきた
ここに来る前に魔法がどうとか言っていたがあまり気にはならなかった
まあ、僕の存在自体が、ある意味非現実的だからなのかもしれないが、
僕が思っていたよりはそうではなかった
・・・・だが、後々その考えは間違いだったと気付くにはもう少し時間が経ってからであった
その布石がまず志穂さんの一言だった
「君達、明日から学校だからよろしく」
いきなりそんな事を言う志穂さん
伊織は買い物に出かけているため、今僕しか此処にはいない。
「ん?理解できなかったかな?」
いや、理解は出来ますけど・・・・何故にそんな事を?
「いや〜だってさ、君らまだ学生でしょ?」
「確かにそうですけど」
「なら明日から学校ね」
有無を言わせない感じだ。
まあ、確かに僕や伊織はまだ学生だから学校に行くには問題ない
・・・・・が、問題はその後だった。
「因みに、翔君と伊織は魔法科の方に入ってもらうからね」
「・・・・は?」
いま言った事が一瞬分からなかった。
「なんだか今、魔法科って聞こえたような気がしましたけど?」
「ん?そうだけど?」
何事もなかったかのように言う。
「いやいや、何故にそうなるんですか?」
そんな質問にやれやれと言った表情をする。
・・・・なんだか腹が立つなその表情。
「それはまず第1、伊織は元々ここの世界の住人だから魔法が使えないと不味いでしょ?」
「まずいのかはどうか知りませんけど、本人から許可は取ったんですか?」
「そこら辺は抜かりなし、もう取ってあります」
なんだかこの人は嬉しそうだな。
まあそれは別として。
「なんで僕も何ですか?」
そこら辺が分からない。
伊織は先程説明した理由でいいとして、何故に僕が?
「そんなの決まってるじゃない!!」
驚いたようにしてから。
「その方が面白いからに決まってるからよ!!」
断言した。
明らかに面白いと断言した。
それに僕の意見は明らかに聞いてないし。
「ん?不満そうね」
「そうですよ、なんで伊織には聞いたのに僕には聞かなかったのですか?」
「聞いたら承諾する?」
「しません」
「だからよ」
「は?」
意味が解らない。
「言っても翔君が承諾しないから勝手にきめた」
こらこら。
それじゃ横暴だぞ。
それに僕は納得してないし。
「あ、もう無駄だから」
「は?なんで?」
「もう魔法課で申請したから変更は不可能」
その一言で結局、僕は魔法課の方に行くことになってしまった。
それがこれから人生を左右するだなんてこの時の僕は思っていなかった。
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