低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 21
ハンガーを出ると思い思いに銃を背負って疲れ果てたような顔をしている兵士達が現れた。
「姐御は絞るねえ」
要が兵士達、保安隊警備部員の姿を見てつぶやく。一応中佐や大尉の階級のラン達を見つけてよろよろと敬礼する警備部員。イヤープロテクターをはずそうとする姿は明らかに疲れ果てて見えた。
「あ、ラン。これからそいつの訓練か?」
中で一人、長身の女性将校が金色の髪をなびかせながら近づいてきた。警備部部長、マリア・シュバーキナ少佐。その姿を見てランはにやりと笑う。
「その様子だと相当走らせたな・・・銃の訓練はそれからか?」
「まあ体が資本だからな、この業界は。それと銃の扱いも多少は慣れるべきだろう」
「慣れるってれべるじゃねーだろ」
ランがそう言うのももっともだった。月に一万発のアサルトライフルでの射撃訓練。そんなことをしている部隊といえば東和には一つもなかった。
「ランのところが甘すぎるんだ。多少は鍛えるべきだろ?」
「予算がねーよ。うちはただでさえアサルト・モジュールなんていう馬鹿みたいに予算を食う機材を扱ってるんだ。それに茜お嬢様のお手伝いもしないといけないからな。なかなか難しいもんだよ」
そう言うとランは手を振って自分についてきた誠達をせかした。
「ちゃんと訓練をしておけよ」
マリアが明らかに誠に対してそう言った。誠も射撃に関しては自身がないこともあって申し訳ないという表情で敬礼をしてみせる。
「ついて来い!」
ぎこちない誠の腕を要が思い切り引っ張る。よろめきながら誠は射場が見えるハンガー裏手に向けて歩き出した。
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