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低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 2
「痛くしてるんだよ!」 
 そう怒鳴る要をカウラが押しとどめる。要の手が離れて何とか呼吸を整えるアイシャ。そして誠はいつの間にか回りに人垣ができているのにただ唖然として立ち尽くしていた。
「それより西園寺。突然噴出す原因くらい教えてくれてもいいだろ?」 
 カウラの一言。一応要と誠を部下として巨大人型兵器、アサルト・モジュール部隊の隊長を務めているだけあって落ち着いて原因を突き止めることに決めたような鋭い調子で言葉が放たれる。
「そりゃあ……まあ……ちょっと待てよ」 
 要はそう言うと手の巾着を開く。中から携帯端末の画像投影用のデバイスを取り出し、それから伸びるコードを首筋のジャックに差し込んだ。
「便利ね。さすがテレビ付き人間」 
 サイボーグの体を気にしている要に言ってはいけない暴言を言うアイシャだが、とりあえずカウラと誠、そして周りの野次馬達の目も有るので睨み付けるだけで作業を続けた。
『こちら福岡です』 
 画像にアナウンサーが映ったのを見ると周りの人々の視線も集まる。ただのテレビの画像を見せられたことで少しばかりカウラは呆れたような顔をしていた。
「西園寺さん……これのどこが……」 
 誠は噴出すような内容がありそうに無いテレビ番組を見せられたので少しばかりがっかりしながら周りをちらちら眺めている要に尋ねようとした。
「ちょっと落ち着いて待ってろよ……もう少し前かな?」 
 そう言うと画面が高速で逆回転して行く。そして学校の入学式のような雰囲気の映像が映ったところで画像は止まった。
『……魔法学院の……』 
「魔法!魔法学院!出来たの?そんな素敵な学校が出来たの?」 
 それまで野次馬を見回しながら要の行動を黙殺していたアイシャがハイテンションで叫んだ。誠とカウラはそのやたらとうれしそうな表情を見て目を見合わせることになった。確かに要が噴出すはずだと納得して頷く誠を見ながらまだ理解できずにいるカウラに目を向ける。
「まあ……変な名前と言うことで」 
 誠のフォローにもカウラはまだ一つ乗れないように首をひねっていた。
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