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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「誰かそいつを止めろ!!」


 そういう声が聞こえる。けどテア・レス・テレスの奴らは数が少なくて結界がなくなって、混戦となった今、全ての注意を僕に向ける事は不可能だ。それに僕は奴らからの優先度が低くなる様に、わざとフラングランを使って無い。本当ならフラングランを使って攻撃をした方がお得ではある。


 でもそれよりも優先する事がある。それは攻撃したダメージが還る、その会長が作ったシステムを壊す事だ。それは僕にしか出来ない。混戦になって純粋な戦いとなったが、それでもやっぱりそのシステムはネックだ。なら速く、それを壊さないといけない。


 こっちの数が多くないと、テア・レス・テレスには有利にはなれないとおもうしね。テア・レス・テレスと同じ数まで減ってしまうと厳しいだろう。会長が作ったシステムを壊さないと、混戦の中いつの間にかこっちの数がどんどんと減っていく事になる。そうならないためにも、今はそれぞれのチームリーダー達が、全力を出さないようにしてる。攻めてるが、攻めきれないのがその性。


 数はこっちが圧倒的に多いのに、テア・レス・テレスに一歩を踏み出せないのがその証拠。だからこそ、僕が動いてそのシステムを壊してる。ただちょっとテア・レス・テレスに触れればいい。だからフラングランは使って無い。


 でもこれは自分に何かを仕込まれてる気がする。結界があったときにこれをやって感じてた。テア・レス・テレスの奴らのコードに介入してそのシステムを壊すと自分に何かが流れ込んでくる。既にテア・レス・テレスの半数の奴らのコードに介入して、そのシステムを壊して何かが自分に入り込んでる。どうにかして防壁みたいな物を作って見たんだけど、どうやら意味をなしてない。


 僕よりも会長の方がコードの扱いに長けてるから、そのせいだろう。でもこの行為を止めるなんて事はできない。最悪僕が退場しても、それはそれでいいだろう。なにせ僕は助っ人的立場だ。この戦いはあくまで大手チーム達のバトルだし。

 だから僕はこの気持ち悪さを受け入れてる。僕が勝利するんじゃない。チームが勝利すればいいんだ。でも流石に会長に近付くの難しい。会長はテア・レス・テレスの奴らに囲まれて中央に陣取ってる。あいつの周りだけは、まだ聖域だ。

 皆届いて無い。寧ろ結界があったときにおっさんが戦ってた時の方がちかかった。でもとりあえずこれで……


「これでテア・レス・テレスのシステムは壊した! 全力でやれ!!」


 僕はそう叫ぶ。これでこっちがおもっいきり攻撃してもテア・レス・テレスへと与えたダメージがこっちに還る事はない。そうなれば、思いっきり力を解放する事が出来る。この時点で既にこっちも五十人くらいに減ってるが、それでもテア・レス・テレスとは数の差が十分にある。

 一気に畳みかける事が出来る筈だ。こっちの行動を阻害してた原因はなくなった。純粋に力と力がぶつかったら、数が多いこちらが有利。さあ、今度はどう出る会長? 

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