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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 僕は一気に全ての結界を破壊した。高く上がって空を走って結界を切り捨てていく。崩壊した結界の残滓が鏡の様に青い空を反射してる。けどこれがダメージをもたらす事は無いだろうから心配は無いはず。結界を破壊する事はピアスを通じて言っておいたから、この行動に皆があわせてるだろう。


 まあなんかフィギュア使いの男女さんの所だけまだ腕があるが、その代わりめっちゃテア・レス・テレスを押し込んでた。それにどうやら彼のフィギュアが腕の攻撃判定を受け続けるとか言う無茶な方法で腕の進行を止めてたしね。

 なんだあのフィギュア達……反則だろ。なんか二体のフィギュア……といっても美少女にしか見えない二人が物理的なコードで繋がってて、一人が槍を受け続けてる中、なんかもう一人がガシガシと食ってた。それで攻撃のダメージを修復してるみたいな? 


 結界を破壊しつつちらりと見ただけなので、詳細はわからないが、フィギュアだけに修復には魔法とが必要じゃなく、特定の物質でもあればいいのかも? まあ今は敵じゃないから頼もしいのならありがたい。サラリーマンのリーダーがいる所は一番落ち着いてる。


 そのチームだけじゃないのに、その人は直ぐに上に立つみたいだね。それに誰も反発なんてしない。そういうスキルでももってるのか……でもチラッと見たところ、別に洗脳状態みたいな感じでもなかった。彼はあくまでも司令塔で前にはでない。彼の周りには大量のウインドウが現れ続けてる。消える事は無いのか、それはもう絶対に見えてないよね? って突っ込みたくなるくらいに重なってる。

 

 でも彼はクイッと眼鏡を直すだけで、重なったウインドウの位置を変えることはない。眼鏡よりもそっち変えた方が絶対に良いと思うけどね。とりあえず彼が率いていれば、良いように動いてくれるだろう。僕は結界を破壊したと同時に会長を狙う。既に男色艦隊のおっさんが会長とやり合ってる。

 会長の事だからやり合いながらも僕の事は多分意識してる。でもおっさんからも意識を外せる程に柔な相手じゃない筈だ。事実、会長はじわじわと追い詰めれてる。事前に大量に準備してたであろう紙を惜しげも無く使ってるからね。


 僕たちの方の結界内にいたテア・レス・テレスのメンバーも会長達の所には加わってるが、会長以外の奴らはローレ以下別のメンバーが対応してる。


「ふん!!」


 おっさんがその黒光りする二メートル越えしそうな巨大な剣を上から振り下ろす。めっちゃ重そうなそれを軽々と振り回すおっさんの筋肉は煌々となんか輝いてるように見える。でもそれを会長は動かずに大量の紙で受け止める。


「ここらへんの力の加減、わかってきたぞ!!」

 

 そういうとおっさんの筋肉が更にボゴッと膨れ上がり、上半身裸体となった。案外頭も使う人だと言う認識だったんだけど、パワーごり押しじゃねーか。でも膨れ上がった筋肉は見せかけだけではなくて、紙の防壁を突破する。

 それは会長の脳天……いや、ちょっとずれた所に落ちようとしてる。紙のせいで狙いがそれたか? 会長上手く体を動かして最小限の動きでおっさんの剣を紙一重で交わす。ここだとおもった。重心が揺らいでるいまなら避けるなんて事はできない。


「ふっ――」


 卑怯なんて戦場ではない。僕は風を静かに、でも強かに吹かしてた。音もなく会長の背後をとる。そしてフラングランが左右から迫る。逃げ場はない。ここで決める! 

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