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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 僕はギリギリまで腕を引き付けた。あの腕しかない奴の攻撃は単調だ。同じように腕を振り回して武器である槍を広範囲に振るうだけだ。タイミングを掴むのはたやすい。そもそもが僕の目にはあんなのとまって見えるくらいだし。

 だからこそ、驚いたけど焦りはなかった。まあ僕だけならあれを一日中交わし続けるなんて楽勝だけど、他のプレイヤーもいるとなるとそうもいかないけどさ。でもまあそんなに長く続くわけもないし、会長だってこれで終わると思ってアレを仕掛けて来たとは思わない。

 もちろんあいつが全く効果的でない事なんかしないとわかってる。この腕とテア・レス・テレスの面々によっての挟撃、さらには謎のダメージ還元システムは厄介極まりない。こっちの戦力だけがどんどんと疲弊していく恐るべき策だ。

 まあ反撃効果の方が直接的だったけどね。でもあれをマイルドにした感じで、搦め手的だしこっちのほうが僕的には会長らしいと思う。僕は攪乱するようにテア・レス・テレスの奴らを翻弄しつつ、風を操る。


「俺達を一人で倒す気か!? 仲間は足手まといってか!!」


 こっちを挑発するようにそう言ってくる奴。別にそんな気はない。僕だけが今動いてるから、奴らはそう思ったのかもしれない。てか、こっちよりもそっちがいらついてないか? 僕をちゃんと捉えられないからだろうか? 僕の相手をさっきまでやってた奴も自分一人が対象なら来る――って身構える事ができるんだけど、どうやら複数人なら、意識が分散されるから対処が遅れるようだ。


 どうやらあいつは前衛職でタンク系なのかもしれない。てか、だからこそ、僕に当ててきたのか。


「おいおい、もうお前達は追いつめられてるぞ! 今からどうやって俺達をお前一人で倒せる!? なんでも出来るなんておもってるんじゃねーぞ!! なんでも出来るのはなあ! あの人だけだ!!」


 なんかこいつの会長への心酔具合が今の言葉でわかった気がした。こいつは僕が会長と知り合いなのも気に食わないのだろう。まあけど、追いつめられて見られるのは当然か。なにせ腕は直ぐ後ろに居る。後二振りくらいしたら届く……というか、こっちが前に進めないと当たるしかない。

 そして今から幾ら僕でもこいつらを一瞬で倒すなんて不可能だ。しかもヘタに攻撃をしたら奴らのダメージはこちらの味方の誰かに還る。今もここでは激しい戦いが各地で続いてる訳で……それに僕の狙いはそこじゃない。


「そんなの知ってる」


 僕はそう呟いて、不安がってた仲間達に風を吹かす。それに抵抗はしないようにいってある。風は一気に吹き上げて仲間達を腕が振り回す槍の間を縫っていく。


「「「なに!?」」」


 その光景に驚いたテア・レス・テレスの面々。その隙も見逃さない。僕は更にテア・レス・テレスの後方から風を吹かす。それはさっきの完全に操った風じゃない。ただ合意に引っ張った風だ。それによって奴らはこっちに向かってくる。つまりは腕が槍を振り回してる方向に来たわけで……バランスも崩してる奴らに槍を避ける術はない。

 いや、あるかもだけど、ない事を祈ろう。僕はささっと攻撃を避けて腕の後方へと逃れて目を見開く。

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