表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1264/2711

1264

『異世界行き隊』リーダー視点です。

 それぞれの後方に現れた槍を持った腕。それの一つが消えていくのがみえる。


「ちっ、先超されたか! あっちはどいつが居るんだ?」

「あの方向は男色艦隊のおじ様とローレ様がいますね」

「どっちだ?」

「やったのはローレ様ですね。後方に現れたので、後方にいる彼女が対処したのでしょう」

「まあ、妥当か」


 自分は前方と後方どちらにも視線を流す。対処出来た奴が居ると言うことは出来る事はあるはずだ。見た感じ、魔法とかが効いてる様にはみえないが……どうやってアレを消したんだ? ローレの事だ。どうせ召喚獣の特殊な魔法辺りを使ったんだろう。召喚魔法はほぼあいつが独占してて、情報がないからな。


「見てたか?」

「はい」


 頭に生えた機械の猫耳をピクピクさせてる彼女は「ヒズミ」というキャラだ。自分が持ってる美少女フィギュアの中ではロリではない希少な一体。ロリではないから、皆のお姉ちゃん的な性格になってしまった。まあ右腕には最適なんだけど……小煩いのが玉に瑕だ。ちなみにスタイルはボンキュンボンである。ちょっと中華風が入ったドレスと甲冑が組み合わさった服を着てる。脚は大胆に露出して、上半身は鎧で固めてる感じ。でもこだわりがあって胸の中心部分がハート型に空いてて谷間が見える仕様である。


 ヒズミは耳と尻尾で戦場の様子を性格に把握する力をもってる。戦闘もある程度こなせるが、どっちかというと、情報収集が主な役割だ。だからこそ、ヒズミの言葉は信じれる。そもそも主人である自分を騙すなんてことは……たまにあるが、流石に戦闘中にそんな判断を下す様な奴ではない。


「どうやらローレ様は空間魔法らしき物を使ってあの存在そのものを飲み込んだみたいです」

「そんなの使える奴は居ないぞ」


 後方を見ると少しずつあの腕が迫ってきてる。自分の戦力をあてがって封じ込めようとしてるが、防ぐのが精一杯で止めるには至ってない。やっぱり根本的にあの腕を破壊するしかない……か? だがさっきから後方の奴らが攻撃してるが、それらは素通りしてる。


 倒す方法はあるにはあるみたいだが、こっちにはそれなりの後衛しかいない。ご丁寧にそれぞれのチームの戦力をごちゃ混ぜにしてるから、合唱魔法も使えない。そもそも、合唱魔法を唱える暇はないみたいだが……


『空間干渉系の魔法なら効果有り。一応伝えておいてあげる』


 一方的にそんな通信だけ入った。ローレの奴の乱雑さにはむかつくが、情報をくれるだけでもありがたい……か。だが空間に干渉できる魔法ってなんだ? そんなの使える奴、そうそういねえよ! まあだが、ヒズミの見解は当たってたって事だ。

 解決方法はないが……


「どうしますか?」

「当然、目の前の奴らを片づけてそれから対処してやる。二人には耐えて貰ってろ」

「了解です。しかし、私達は大丈夫でも、他のプレイヤーはかなり犠牲になるかもしれません」

「俺の軍勢が残ってれば、なんとかなる。アレがあるからな」

「わかりました」


 テア・レス・テレス……いや、会長が色々と仕込んでるのはわかってる。だが、それはこっちだって同じだ。いつまでも先頭に居られると思ってるなよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ