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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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「奴は俺が相手をする! 手を出すな!!」


 そう言って男色艦隊の人が剣を抜く。どうやらあの人は男色艦隊でも結構有名な人で周りの人たちが頼りにしてるみたいだ。男色艦隊は基本二人押さえとけば問題ないかなって思ってたが、彼はどうなんでしょうね? 向かってくる爪女さんは別に爪はつけてるだけなのか、普通に拳を握って拳を打ち込んでくる。


 男色艦隊の人はそれを最小限の動きで交わして剣を振るう。ダメージエフェクトが散る。確実に入ったが、それを居に返さずに彼女は更に打ち込んで来てる。でもそれでも男色艦隊の人は冷静だ。冷静に対処してる。


(地力では男色艦隊の人が上のようデス)


 あれなら多分大丈夫。あの爪の効果が気になる所だけど、こっちはこっちで敵は彼女だけじゃない。彼女と同時にテア・レス・テレスは動き出してる。向こうはなぜだか、全てのプレイヤーがこっちに向かってきてた。


「なんだこいつら!?」


 そういうのは私の付き人……じゃなく、仲間の人です。でもその驚愕は尤もです。だって普通は役割って物がある。確かにLROはジョブがあるわけじゃなく、自分の系統で自分自身の役割を決めてるだけ。だから別に、魔法を主体にしてたとしても、前線で戦っちゃいけないわけじゃない。


 だからこういうこともあり得ると言えばあり得るだろう。でも実際、こんなことをやったことがあるチームはないんじゃないかな? そこは流石テア・レス・テレスだろう。こっちの意表をいつも突いてくる。私はここでそれなりに時間でも稼ぐ気なのかと思った。だってわざわざ同じくらいの数で居たからだ。


 でも……どうやらそうじゃないらしい。だって向こうはここにいた全員が向かってきた。それに対して、こっちは前衛と後衛が別れて戦う事を前提にしてた。半々に別れたとしても、向こうの手数は単純に倍だ。前衛への負担が半端ない。

 確かに後衛が武器で殴ったとしても、そこまでのダメージを期待は出来ないでしょう。でも数が倍なら話は変わる。手数で圧倒されたら、どうしようもない。


(やられた……)


 基本、後衛よりは前衛が多い。それは単純に全体で前衛のほうが多いからデス。それにLROでの魔法は詠唱必須。簡略化は特別な手段でしか実現できないみたい。たたでさえ、今このタイミングでは私たち後衛が重要デス。けど、さっき戦闘が始まる前にバフを掛けた人たちはまだ詠唱が完了してないし、そのせいで更に今攻撃魔法を撃てる人たちは減ってる。


(これって待ってたんでじゃない! 親切心とかフェアプレイ精神とかじゃ全然ないじゃないですか!! 一つの戦略、完全にはめられました)


 本当にどこまで計算高い……一斉に向かってきたテア・レス・テレスの面々を前衛だけではおさえきれません。完全に向こうは戦場を混戦に持ち込む気だ。私の方にもプレイヤーの一人が向かってきます。

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