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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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 足下でカッと光った。すると光の巨大な腕が現れてこのステージの足場を握る。何を? 皆がそんなことを思っただろう。いち早く動いた者達がこの巨大な光の腕に攻撃を仕掛けますけど、腕はそれを意に返してない。もしかしたらこれはテア・レス・テレスの二つ目の玉の特典……なのかもしれないデス。


 そうなると破壊できるのはスオウだけって事に……けどそのスオウは今はここにはいない。そんな事を思ってると、ステージの透明な足場に亀裂が入ります。


「不味いぞ!! 早くそいつを引き剥がせ!!」


 それは黒い鎧に身を包んだ男色艦隊のリーダーぽい人の言葉。光から出てきた腕は四つくらいあって、それぞれ分かれて足場の半分をその腕はつかんでる。皆が手近な手を攻撃してる。私は見てるだけだ。だって私の攻撃力なんかたかがしれてる。


 戦力にならないのがわかってるし、邪魔になりそうだから私はみてるだけだ。その間にもどんどんと亀裂は広がっていく。


「くっ、腕よりも会長だ!! 籠を狙え! それで勝てる!!」


 左右にきわどい衣装を着せたどっかで見たことあるアニメのキャラを侍らせてる奴がそういった。おいおい、あんな際どい服ってきていいんですか? てか趣味趣向をよくあそこまで公開できますね。一番早くに動いたのはもちろ、今声を発したその人だ。守りがなくなった籠に向かって彼が操ってたフィギアたちが襲いかかる。


 でも判断が一歩遅かった。次の瞬間、私たち全員が浮遊感を味わったはずデス。一気に体が降下してく感覚。これじゃあ全員ゲームオーバーじゃないですか……いや、こっちにはまだスオウとあの鳥に乗った子が居たはずデス。

 そうなると、こっちの勝利では? そんな事を思ってると、いきなり水の中に落ちた。


(なに!?)


 ガボボボ――と口から泡がいっぱい出ます。人間、いきなり水の中に入っちゃうとパニックに陥ったりする物です。しかもさっきまで空にいたはずなのに、数秒もしないうちに水の中に落とされたら、それはビックリですよ。まあそれでも私はまだいろいろな状況を想定した訓練とか受けてますし……なんとか受け入れる事が出来ました。


 勿論訳はわかりませんが、ここはLRO――ならなんだってありな筈。そんな中、こっち側の人たちが、何やらどんどん沈んで行ってます。何が何だかわからないが、どうやら攻撃を受けてる? テア・レス・テレスのウンディーネが動いてるみたいデス。


 ウンディーネは海の種族。こういう水中戦は大の得意の筈。けど、そんなにウンディーネは多くないはず。わざわざ海のステージを用意してる意味がわからない。こっちにも何人かはウンディーネが居るはずです。その人たちに期待するしか……てか息がやばいです。


 私は水中系のスキルなんか持ってない。空気を得れないと、HPがじわじわ減って最終的に死亡する筈。それは困る。私は脚を動かして上を目指す。実際どっちが上かなんかわかんないです。けど、人が落ちて行ってるのとは逆に行けば、それは上の筈。本当は回復魔法とかやった方がいいんでしょうけど……なんのスキルも無い私では、水中では詠唱も出来ない。だからごめんデス。


 今は自分が生きることが最優先。そう思ってると、何かが高速で向かってきます。


「はは、誰一人逃がさないよ!! 会長のために礎になりな!!」


 ウンディーネの人が私に向かって水の渦を纏って突っ込んでくる!!

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