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対決!!天本博士対クラウン
作:坂田火魯志



第六十九話


                第六十九話  教会の前の人
 六人がその人の前に行くと。何と今田先生にそっくりの女の人だった。違うのは今田先生はいつも銀色の魔女の服なのに対してこの人が金色の魔女の服ということだけであった。他はそっくりであった。
「貴女達ね」
「あたし達っていうと」
「やっぱり」
 六人はその人が自分達に顔を向けてにこりと笑うのを見て顔を見合わせあった。
「あれですか?おばちゃんとぽぽちゃんがあたし達に紹介してくれる人って」
「ええ、そうよ」
 華奈子の問いににこりと笑って答える。
「私なの。名前は今田小百合」
「今田さんっていうと」
「ひょっとして」
「そうよ、従妹なのよ」
 こう華奈子達に答える。
「貴女達の先生とはね」
「そうだったんですか」
「やっぱり」
 六人はそこまで聞いて納得した。道理でそっくりだと思ったのである。
「私はこっちに実家があってね。魔法の先生をしているのよ」
「じゃあ先生とそこも一緒ですね」
「何だか」
「昔からそっくりだって言われてきたわ」
 本当にそうである。だから六人もそれに頷くのであった。
「やっぱりそうなんですか」
「確かにそうですよね。最初びっくりしました」
「驚いたみたいね。まあ先生と同じだと思っていいわよ」
 そして今度はこう言ってきたのであった。
「性格もそっくりだって言われるし」
「先生とですか」
「そうなの。子供の頃から双子みたいって言われてきているのよ」
「そうでしょうね」
「それは」
 六人は小百合先生のその言葉に納得して頷くのであった。本当に何から何までそっくりであるからだ。
「まるで鏡に映したみたいです」
「本当に」
「ところでよくここが教会ってわかったわね」
 小百合先生が次に言ったのはそこであった。
「危ないかしらって思っていたけれど」
「教会ですよね」
「ええ」
 小百合先生は美奈子の言葉に頷いてみせた。
「これがですか。瓦の屋根の道場みたいなのが」
「天理教の教会なのよ」
「天理教の!?」
「知らないかしら。天理教の教会ってこんなのなのよ」
「そういえば」
「街にも幾つか」
 言われてみれば心当たりがないわけでもなかった。六人のいる街にもこうした教会が幾つかある。それに気付いたのである。
「まあ実はここには直接用事はないし」
「待ち合わせ場所なだけなんですね」
「ええ、行きましょう」
 こう言って六人を誘う。
「魔法を勉強する場所にね」
「わかりました」
 こうして六人は小百合先生について魔法の修行に向かうのであった。教会からは何か日本の楽器の音が聞こえているのがわかった。


第六十九話   完


                 2007・12・12







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