第三百七十九話
第三百七十九話 続けていって
魔法の研究を続けていくとだった。やがてだ。
学校のチャイムが鳴った。それを聞いてだ。最初に言ったのは梨花だった。
「時間ね」
「早くない?」
彼女とこの時にペアを組んでいただ。赤音が残念そうに言った。
「もうって」
「仕方ないじゃない。実際に下校時間なんだから」
「ううん、それはわかるけれど」
それでもだとだ。赤音は残念そうに言うのだった。
「それでもね」
「残念なのね」
「うん。今日は塾もないし」
つまりだ。塾で魔法ができないというのだ。それが赤音にとっては不満だった。
そしてその不満をだ。そのまま言うのだった。
「どうしようかしら」
「別に学校や塾でしなくてもいいんじゃないかしら」
「そうよね」
春奈の言葉にだ。美樹が頷くのだった。
「春奈ちゃんの言う通りよね」
「うん、勉強や練習は何処でもできるから」
春奈はだ。こう言うのだった。
「だから。ここじゃなくてもね」
「いいわよね」
「そうじゃないかしら」
また言う春奈だった。美樹に応える形でだ。
「どうかしら。他の場所でね」
「ううん、それじゃあ」
赤音は春奈に言われてだ。考えを変えた。
そうしてそのうえでだ。こう皆に言うのだった。
「じゃあ何処で続きしようかしら」
「それならね」
梨花がだ。すぐに赤音に答えた。
「公園がいいわ。学校のすぐ近くのあの公園ね」
「あっ、あそこね」
今度はだ。美樹が梨花に応えた。
「そうね。あそこならね」
「いいわよね、あそこなら」
「ええ、いいと思うわ」
実際にそれでいいと頷く美樹だった。そして他の面々もだ。
こうして六人はだ。今度は公園で魔法の勉強をすることになった。しかしだ。
ここでだ。赤音はそのままの服で学校を出ようとする。しかしそれは美樹に止められた。そのうえで彼女にこう言われたのだった。
「いや、まだ服着替えてないじゃない」
「あっ、体操服のままだったわ」
「それにランドセルも忘れてるから」
「そうね。それじゃあ」
「ちゃんと帰り支度してから帰らないとね」
「うっかりしてたわ」
こういうところが赤音だった。そんなこともあった。赤音はぺろりと舌を出して左目をつむって言うのだった。
「てへぺろね」
「しっかりとね」
美樹が優しい笑顔で彼女に告げてだ。そうして皆で着替えてランドセルを背負って学校を後にするのだった。
第三百七十九話 完
2011・4・17
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