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第三十五話
                 第三十五話  ホットパンツ
 いざ遊園地へ。六人はまず駅に集まった。見れば皆かなりお洒落をしている。
「何かいい感じね」
 華奈子は自分も含めて皆のその姿を見てわらってきた。
「決まってるわよ」
「ありがと」
 梨花が華奈子のその言葉に応えて笑う。
「そう言ってもらえると嬉しいわ」
「私もね」
 美樹も言ってきた。
「何かお洒落したかいがあるわ」
「けれど二人って」
「赤音ちゃんもね」
 ここで春奈と美奈子が言う。
「ズボンばかりよね」
「ねえ」
「まあこれはね」
「好きだから」
 梨花と美樹は笑って二人に答える。見れば梨花は黒いズボン、美樹は青のジーンズだ。それで赤音は膝までの赤いキュロット。それぞれかなり似合っている。
「私も」
 赤音もにこりと笑って述べる。
「動きやすいじゃない」
「確かにね」
 華奈子が三人の言葉に頷いて微笑む。
「そういえばあたしもズボン多いしね」
「今日だってそうじゃない」
 美奈子が華奈子に顔を向ける。見れば華奈子は黄色いホットパンツだ。白い素足が実に健康的で華奈子の個性をよく現わしていた。なお春奈は膝までの子供服のスカートで美奈子は清楚な白いロングスカートである。こちらもそれぞれ個性が出ている。
「あんたも」
「まあね」
 華奈この方でもそれを否定しない。
「だって動きやすいし」
「確かにそうだけれど」
「何かかなり派手よね」
 春奈と美奈子は華奈子の素足を見て言う。しかも上着はタンクトップで露出多めである。
「危ないわよ」
 美奈子は怪訝な目で注意した。
「痴漢とかは」
「大丈夫でしょ」
 しかし華奈子は根拠のない言葉で返した。
「子供なのに」
「子供でも危ないのよ」
 美奈子は能天気な華奈子にまた言う。
「変な人って多いわよ」
「そうなったらあれよ」
 相変わらず能天気に返す。
「魔法でね。やっつけちゃうから」
「やれやれ。本当にお気楽なんだから」
 そんな双子の姉妹に対して呆れた声を送る。けれども美奈子の顔は微笑んでいた。


第三十五話   完


                 2007・5・16
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