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第二話
              第二話  マッドサイエンティスト再び
 博士は毎日相変わらず滅茶苦茶な研究を続けている。今度は得体の知れないマシンを作っている。
「今度はな」
「今度は何ですか?」
「車椅子をな」
「ええ」
 話を聞くのは小田切君である。彼も実に付き合いがいい。
「変形できるようにしてみたぞ」
「変形、ですか」
「左様、巨大な歩行兵器にな。どうじゃ」
「それで何をするんですか?」
「何をって決まっておるじゃろう」
 博士はしれっとして述べる。
「世界にわしの偉大さを教えてやるのじゃ」
「そうですか」
 何か話を聞くだけで頭が痛くなる。うんざりするのではなく辟易してくる。本当に滅茶苦茶な話だと思うがそれで彼の助手をしているのである。
「他にもな」
「ええ」
「人型になって空を飛んだり巨大バイクになったりするぞ」
「どうやってなるんですか?それ」
「だから変形してじゃ」
「いえ、変形でも」
 小田切君にはどういう原理なのかわかりかねてきた。それでつい問う。
「あの車椅子ですよね」
「左様」
 小田切君が指差したのは博士がいつも乗っている車椅子である。それはもう言うまでもなかった。
「見てわかるじゃろう」
「わかるじゃろうっていうより」
 小田切君は言う。
「あれがどうやってそんなふうに変形するんですか?唯でさえ訳のわからない武装になっていますし」
「わしは天才じゃぞ」
 またしても言う。
「天才の開発したものじゃ。何とでもなるわ」
「そうなんですか」
「そうじゃ」 
 思いきり言い切ってきた。有無を言わせない。
「まあそれで今度来る連中を退けてやるわ。カードもあるしな」
「何かそれで自衛隊でもやっつけるんですか?」
 ついついそう言いたくなった。実際に言った。
「いや、今度の相手の為のものじゃ」
「そうなんですか。てっきりオル○○ノ○でも相手にするのかと思いましたよ」
「馬鹿を言え」
 博士はそれを否定する。
「そんなのはあっさり全滅させてやれるわい」
「ですか」
「さて、来るがいい」
 そこまで言ってまた宣言する。
「誰が来ようとも。一人残らずわしの偉大な発明の前にひれ伏させてやる」
「やれやれ」
 博士は相変わらずであった。こうしてクラウンと博士の戦いの幕が開くのであった。


第二話   完


                 2007・1・15
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