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第十八話
                第十八話  車椅子の悪夢
 飛んで来たのは車椅子であった。博士はそれを見て誇らしげに笑う。
「ふふふ、どうじゃ」
「車椅子・・・・・・よね」
 華奈子は空を飛んで来た車椅子を見て美奈子に問う。
「あれって」
「そうね」
 美奈子もそれに頷く。六人は空を飛ぶ車椅子を呆然と見上げていた。
「見たところは」
「何で車椅子が飛んでるんだろう」
「わからないわ」
「ははははははははは!これこそわしの偉大な発明の一つ!」
 博士は腕を組み高笑いをしていた。
「ハイパー車椅子よ!」
「一体何なんだか」
 華奈子はまた言った。
「ハイパー車椅子って」
「見ればわかる」
 車椅子はホバリングをして博士の前に降り立った。博士はその車椅子を前に悠然と笑みをたたえている。
「わしの天才さがな、見よ!」
「チェンジ」
 電子音が聞こえるといきなり車椅子が変形した。訳のわからない巨大ロボットに変形したのであった。
「へっ!?」 
 華奈子は突然巨大ロボットになった車椅子を見てまた声をあげた。
「何なのよ、大きさが全然違うじゃない!」
「何処をどうやったら車椅子が五十メートルのロボットになるのよ」
「ふはははははははははは!これこそわしの天才の証明なのだ!」
 博士は六人に対して言う。
「不可能を可能にする!それがわしなのだ!」
「・・・・・・どうする?」 
 華奈子が他のメンバーに問う。
「こんな訳のわからないの」
「やるしかないでしょ」
 美奈子が双子の姉妹に答える。
「さもないと怪我だけでは済まないわよ」
「安心するがいい」
 博士は六人に対して言う。
「君達は負けたならば栄光が待っている」
「栄光って」
「改造人間への道がな」
「・・・・・・改造人間って」
 美奈子が呆れた声を出す。
「何でこんなのが野放しになってるのよ」
「博士の趣味は人体実験と改造手術なんだ」
 小田切君が横から言う。
「だから捕まらないようにね」
「やれやれね」
 六人はその言葉を聞いてまた溜息をつく。
「けれど改造なんて御免だから」
「ええ」
 訳のわからない巨大ロボットと対峙する。ロボットは六人の前に聳え立っていた。


第十八話   完


                 2007・3・13
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