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第十六話
                 第十六話  二人だけの特訓
 二人の辿り着いた場所は裏山だった。美奈子はそこに辿り着くと華奈子に顔を向けてきた、
「ここでいいわね」
「場所は何処でもいいのよ」
 華奈子は余裕の笑みで美奈子に返してきた。
「あれでしょ?あの博士をやっつける位の技を」
「ええ」
 怖い顔になっている。その顔で言う。
「凄いことになるだろうけれど」
「あたしは体力があるけれど」
 華奈子は言う。
「あんたは大丈夫なの?」
「そのあんたの妹よ」
 すっと笑って述べてきた。
「合わせてみせるわ」
「言うわね。そうじゃなくちゃ」
「そうよ。行くわよ」
 早速フルートを出してきた。それと同時に普段着が法衣に変わる。華奈子も同じだった。完全に魔法を使う状態になっていた。
 フルートを奏でる。すると何かが姿を現わしてきた。
 虚空に何かが浮かび上がる。それは無数の鎌であった。
「あの曲ね」
「そうよ、ギロチン台への行進」
 美奈子は答える。
「この曲に魔法を合わせて、あんたの魔法」
「わかったわ」
 その言葉に頷いてすぐに炎を放つ。それはすぐに鎌に合わさった。
「これでいいのね?」
「そうよ」
 美奈子は華奈子に答える。
「それでね。次は」
「どうするの?」
「一緒に動かして」
「一緒に!?」
「そうよ」
 美奈子は答える。
「二人の力を同時に合わせた魔法だから」
「それで動かすのね」
「力も二倍よ」
 美奈子は告げる。
「普通の力の使い方ではないけれど。いいわね」
「わかるわ」
 華奈子は不敵に笑っていた。その笑みは楽しむ笑みであった。
「この力ならね。けれど」
「そうね。これって」
 美奈子も同じものを感じていた。今二人が感じている魔力は普段一人で使っているものよりの倍、いや自乗した程の強さを感じていたのだ。その力を受けながらも笑っていたのである。
「やれるかも」
「これからが大変なんだけれど」
 美奈子は言う。
「やるわよ」
「ええ」
 二人はそこから激しい特訓に入った。それを何日も続けた。それがやがて大きな力になる。その力を今身に着けようとしていた。


第十六話   完


                  2007・3・7
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