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第十話
                    第十話  狂気の天才
 二匹はタロとライゾウに話をはじめる。その内容は。
「まずは趣味はね」
「うん。何なんだい?」
 タロは弟の言葉に問う。
「生体実験」
「いきなりそれか」
「そうなんだ」
 タロ弟は兄にそう述べる。
「他にもあるしね」
「何だよ、他には」
 ライゾウが兄に問う。
「兵器の開発に怪しい薬の研究だろ」
「ふん、それで」
「人体実験もするしあと錬金術に」
 得体の知れないこともしているのがあの博士だ。タブーはない。
「魔術もやっているよ」
「何か滅茶苦茶なんだな。本当に」
「だからそっちの御主人達は用心しとけ」
 ライゾウ兄が忠告する。
「わかったな」
「ああ」
「よくわかったよ」
 ライゾウとタロはライゾウ兄の言葉に頷いた。
「まあそれでもだ」
 ライゾウはその話を聞いたうえで述べる。
「兄貴とは何もなくな。楽しくいこうぜ」
「そっちは大丈夫だな」
 ライゾウ兄は弟にそう述べた。
「休戦協定できたしな。それに」
「それに?」
「おいら達はあの博士の研究所のペットなだけだしな。特に何もしないんだ」
「そうなのか」
「ああ、そうさ。だから安心してくれよ」
 そう弟に語る。
「兄さんもな」
 タロ弟も兄に対して言う。
「安心していいからさ」
「御前も何もないのか」
「あの博士だけだから」
「そうか」
「しかし問題だよな」
 ライゾウはタロ兄弟の話が終わってあらためて述べた。
「それだけのマッドサイエンティストだと」
「御主人様達大丈夫かな」
 タロも言う。
「それだよな。御主人達でもな」
「やばいよね」
「ああ」
 二匹はそう言い合う。
「それでさ」
 タロ弟が声をかける。二匹はそれに乗る。こうしてまた話を進めるのであった。


第十話   完


                  2007・2・13
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