ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  Angel Beats! + 作者:
Prologue
瞼がやけに重い。
……いや正確には瞼を閉める力が自分の意志に反して緩まずにいるだけなのだろう。

(……そうか、俺は苦しんでるのか)

自身の現状を理解すると、少年は目を開けることを諦めた。

「う………」

掠れた呻き声が聞こえた。
小さいうえに既に原形がなく、自分の声と認識することすら難しいが、何とかそれが自身が発したものだと自覚できる。

既に痛みすら感じられず、代わりに慌ただしい周囲の喧騒が乱雑に響く。

(……死ぬのか?……やりたいことを何一つ出来ず。
誰からも理解されることなく孤独なままで)

意識の遠退いていくなか、少年は思う。
これまでの短い人生が、一瞬でフラッシュバックしこれ以上ない程の未練が込み上げる。

「……い…やだ」

気力を振り絞り、口を開け掠れた声を上げる。

(……何で俺ばっかり、
こんなのおかしいだろ?

こんな理不尽、認められるわけがないだろ)

それでも身体は動いてくれない。

ただ悔しくて、辛くて、悲しくて……、

「…………。」

もう声を発することもできない。

強いられた非道に対しての怒りと、自分の人生への未練の中、少年の意識は薄れ、ついには途切れた。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。