修行と治療編登場人物
修行と治療編 主要登場人物
○佐山貴大(21歳)
ここのところ存在感がなかった主人公。だが、それも本章まで。佐山貴大、デトックス完了! 次章からバリバリ主人公をしていきます!
と、思っただろう? 違うんだな、これが。
メイドにはピシピシ鞭打たれ、多くのヒロインには会うたびに顔を赤められ、聖女様には「あれって、お○ん○んっていうんだね。私、初めて見たよ。フードをかぶった小人さんみたいで、ちょっとかわいかったね」と言われて、絶望に堕ちる。
まあ、いつも通りということですね。
○ユミエル(15歳)
貴大のために強くなりたい。そう思って、フェアリーズ・ガーデンを訪れた妖精種の少女。
知り合いの妖精王から許可を得て、妖精三姉妹のサポートを得て、いざ、レベルアップ! しようとしたが、少しばかり強くなりたいという想いが強すぎて、あわや魔物となるところだった。
それでも、ご主人さまのためを思えば、何のその。魔性の鏡像の誘惑にも負けず、大幅なレベルアップを果たして、無事、フリーライフへの帰還を果たした。
だが、そんな彼女を待っていたのは、美酒と美食を貪り、美女を侍らすご主人さま。彼女の中に、何ともいえない気持ちがふつふつと湧き上がってきて、つい、貴大に厳しく当たってしまった。
しかし、晩御飯にはちゃんと手料理を作ってあげる辺り、さすがのメインヒロインさんでした。
○フェア
妖精三姉妹の長女。どこか色気が漂う妖艶なフェアリーであるが、いかんせん身長が足りません(25cm)。
謹慎中は、ファッションからの飢えで、草花を使っての裁縫を始めた。が、三日で飽きて放りだし、合成シロップを啜る日々に身を沈めていく。
妹たち曰く、「フェア姉は、熱しやすく冷めやすいタイプ」。
○ピーク
妖精三姉妹の次女。とても姿勢正しく理知的で、眼鏡をかけたら似合いそうな妖精さん。暴走しがちな三姉妹のストッパーでもあり、参謀役でもある。身長は、フェアとニースのちょうど中間ぐらい(23cm)。
謹慎中は、文化への飢えから、地面や木の肌に絵を描き始めた。が、三日で己の才能のなさを自覚し、合成シロップを啜る日々に身を沈めていく。
姉妹曰く、「勉強はできるけれど、それ以外はからっきし」。
○ニース
妖精三姉妹の三女。姉妹の中で一番小さく(20cm)、また、愛くるしい仕草を振りまく末っ子。
謹慎中は、甘いものの飢えから、花の蜜と果物を煮つめ、激甘な合成シロップを作り出していた。脳もとろかすような甘さに楽園へとトリップし、合成シロップを啜る日々に身を沈めていく。
姉たち曰く、「食にかけてはすごい子。いや、もう、ほんとに」
○妖精王
最近、娘さんの家出に頭を悩ませている、中間管理職の人。上司や部下と共に、何だかんだで多忙な日々を送っていて、日夜〈アース〉の調整に尽力している。
今回、ユミエルのレベルアップを許可したのも、お仕事の一環。知り合いのよしみということもあるが、ここで彼女の力を底上げしておけば、後々、役に立つと考えてのこと。大人は善意だけでは生きてはいけないのです。
知り合いから送られてきた白桃のゼリーと、ユミエルお手製のクッキーが、何よりの精神安定剤だとか。
○メリッサ・コルテーゼ(15歳)
人体の神秘と、男女の体の違いを知って、少しだけ大人になった聖女様。でも、未だに赤ちゃんはコウノトリがキャベツ畑にデリバリーと思っている辺り、さすがの聖女様だった。