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ドイツロマン派を読み解くキーワード事典  keyword of deutche romantik  総解説  決定版

憧 憬     憧れ、あえかなものへのあこがれ、ドイツロマン派の
      メインテーマ。夢想的な
            イタリアへの憧れ、まだ見ぬ女性への憧れ。
      ファンタジーワールドへの憧れ
            ミニヨンの哀歌、「あこがれ知る人だけが
            私の心の悩みを知っているのです」


郷 愁    ふるさとへの想い。亡き人への郷愁。
          失われた楽園への
        郷愁。廃墟の謂われ。


予 感     ahnung アーヌンク  漠とした未来への感覚。
        来るべきものへのあえかな予感
           アイヒェンドルフの小説。「予感と現在」



永遠の少女   ミニヨン、ゾフィー、ユーリエ、ディオティーマ、
        アウレーリエに代表される、
          思春期の純粋な少女。あるいは男性の心の中にある、
       理想的な女性像。
         ユング心理学でいうところのアニマ



森の侘びしさ  waldeinsamkait ヴァルドアインザムカイト 
        ティークの新造語。  すべての謎の源泉である
        森の神秘の表現



自動人形    オリンピアのような、魔的に生命を暫時吹き込まれた、
         女性人形。(オートマタ)
         男をを狂気に追いやる。今でいえばフィギア。



ドッペルゲンガー 分身。もう一人の自分、自分の影の分身。 
         メダルドスとか、
         ポーの「ウイリアムウイルソン」。




金属の女王(鉱物の女王) メタルな存在。生命的な血の通わない
             無機質のフィーメイル。生命の対極。
             無機質の楽園。そこにいくには自分も
             カタコトとした自動人形にならな
             ければならない。自分もカタカタと
             ぎごちない動きをする人形化するこ
             とによってしか達し得ない対極の楽園。
             あるいは生の対極の不毛な疑似理想郷




小夜鳴きナハティガル 夜の象徴的な存在。アイヒェンドルフ
              の森に出てくるような。
              ナハティガルのなく月光さんざめく
              神秘な夜。





イタリア  ドイツの対極としての理想世界。ドイツ人の南方志向の
      シンボル。芸術の国。
      寒くて人心が乏しく藝術も遅れている独逸、
      それに対する芸術と恋の国
      イタリア。




森(wald)        あくまでも神秘で人から隔絶された世界。
            魔界への入り口。「金髪のエックベルト」
            の神秘な森、「秋の惑わし」の幻惑する森。




青い花   魔術的ロマン世界のシンボルの花。ノヴァーリスの理想を
      あらわすキーフレーズ。




死     それは原初の母胎へのリインカーネイション。
      ノヴァーリス「夜の讃歌」




夜(nacht)    現界での夜とは、つまり妖精の世界にとっての
        昼である、夜の庭園、静かな噴水。
        おもぐるしい雄鶏の鳴き声が告げる現世での昼が
        妖精の国では夜に当たる。




ゲミュート  心情とでも訳す。 しかし、このドイツ語は日本語には
       訳しきれない。ドイツ的感性の標語。メルクマール。
       gemuteこれが独逸浪漫派の扉を開ける魔法の鍵である。




ロマン的イロニー  常に転変し続ける。固定しない。 
          決してとまらない。ドイツロマン派のメイン
          テーゼ。断片、断章こそ真の完成形なり。
          未完こそ真の完結なり。完結をあえて求めない。
          次から次にロンドのように
          繰り広げられる。たとえばティークの「長靴を
          はいた猫)ホフマンの「ブランビルラ姫」など 



宇宙文学    ロマン的な理論による 統合芸術としての文学形態。




marchen(メールヒェン    ロマン的な表現形式として最適な型。
               ロマン的フモールの表現として最適な
               形式。




青春       青春とは、ロマン的な気分の高まりの最たるもの。
         早春の小川の流動するような心情である。




フラグメンテ(fragmente)      断片的、完成しない、統一しない、

                完成を嫌う。断片こそ完成なり。




無限    型にとらわれない、永遠に流れていくロマン精神の標語。





遍歴さすらい   一箇所にとどまらない、 常に漂泊する魂。
           ドイツロマン派に遍歴小説が多いのもそれによる。




ポエギー(詩)   ロマン的な情調の発露形式として最高のもの。
          詩の世界が理想郷。ポエムの世界への帰一が
          最終目標。




夢       告げられるロマン的な暗示。




愛       魂のロマン的な交流。アウレーリエの聖なる愛。
        ゾフィーへの信仰にも似た愛。 




魔      時として突発的に現れる,現界の破壊者。
       コッペリウス、トラバッキオ、魔女。




妖婆 魔女 やはり、現界を切り裂くもの りんご売りの妖婆。






霊薬     人間を悪なるものを目覚めさせる契機としての小道具。
       「悪魔の霊液」
       薫り高い年代物の葡萄酒であるが実は
       悪魔のかもした霊薬なのである。




盗賊団    イグナーツデンナーによって描かれる、
       魔界集団、たんなる泥棒ではない、
       悪の伝道者軍団。




人形術師   コッペリウス、コッポラ、異界への誘惑者、
       時として悪魔に魂を売った者
       オートマタの製作者、彼らは現界から阻害されている人々。
       多くは、障害で体が自由にならない、
       その代償行為としての人形作りと魂の
       吹き込みを糧としている。




アトランティス  リンドホルストの故郷、 セルペンティーナとの夢の国




ウルダルの泉    エンテレケイア、あるいは大団円としての
          吸収装置。北欧神話の全てを生み出す
          神秘な泉。 





古代ギリシャ    夢想郷としての国、ヘルダーリンの憧れの国。
          「アルディンゲロと幸福の島」




ドイツ       寒く、文化が乏しく、国民が芸術を理解せず
         、詩人の住めない国、
          芸術と文化の仮想イタリアの対極。




永遠の女性     エターナルウーマン、ディオティーマとか、
          ベアトリーチェとか、




月光さんざめく夜  ドイツロマン派の森に差し込む月光。
          アイヒェンドルフの森。




たそがれ      夜への入り口。ロマン派の目覚めのとき、黄昏。 




朝焼け       青春のシンボル、アイヒェンドルフの永遠の女性、
          「朝焼け嬢」



巡り合い      遍歴さすらいを旨とするロマン派にとって、
          めぐり合いこそが心ときめかせる、




近親相姦テーマ   エックベルトで、描かれる、禁断の関係。
          メダルドウスもそれに悩まされる。




孤独        天涯孤独の人物もロマン派のモティーフのひとつだ。




隠者        隠者とは中世的な、解脱のモデルだが,
          中世にあこがれたロマン派に登場する。



瞑想        メディテーシオン 自然、夜、 愛、 そして、瞑想



音楽        音楽は、ロマン派の生命線、




宿命        宿命の愛、宿命的な破滅。



因縁譚       因果譚とも、 祖先の所業による、宿命のドラマ、
          悪魔の霊液




啓示        ひらめき、ロマン派のキイとなる、アイテム




死         死はまた、よみがえりの契機、




憂愁        憂いは、憧れの裏側でもある、




謎の老人      ウイルヘルムマイスターの老竪琴弾き、
          ドラマの要となる存在、悪魔の霊液の
          謎の老画家、




メタモルフォズ   変身、常に変わり続ける。




乏しき時代の詩人  ヘルダーリンの心に去来する思い、
          ドイツの乏しさ、現代の不毛、
          それに比べての理想国古代ギリシャへの憧れ。




幻視者       見霊者、ロマンを夢見て構築する特殊能力。




廃墟        森の中の荒れ果てた古城、過去と現在の交差する
          ところ、




古城        古城には、魔やとらわれの姫が住む。




霊感        詩の沸き出でる源泉




黄金時代      かってあった、理想の時代。




男装の美少女    故あって、素性を隠すために、男装している
          謎の少女。「予感と現在」に登場する
          エルビンという少年従者は実は少女である。  




失われた楽園    かってあったはずの、楽園、 エデンの園。
          回帰願望。ユートピア。  



廃屋        廃屋に住む、謎の美少女。そして、奇怪な老人。 




ウイルヘルムマイステル   ゲーテの教養小説、その青春性。憧れ、
              謎の老竪琴弾き、薄倖の少女ミニヨン
              など ドイツロマン派の
              お手本ともなった画期的な長編小説。





「ミニヨンの歌」(ウイルヘルムマイスターの修業時代)より、、。

君よ知るや、レモンの花咲く国を?
暗き葉かげに黄金のオレンジは輝き
穏やかな風は青空より吹き
月桂樹は高くそびゆる
かの国へ
かなたへ、かなたへ、、、
君とともに行かまし、、。



君よ知るや、かの家。列柱はならび屋根は高く、
広間は輝き、居間はほの明かるく、
大理石像はわが顔を見つめて
「幼き子よ、いかなるつらきことあらむ?」とつぶやく、、。
ああかの国へ
君とともに行かまし、、、。




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